日本三景にも選ばれている天橋立や、舟屋の街並みが美しい伊根の集落など、若狭湾の素晴らしい海の景色を楽しめる観光スポットが数多くある京都府・丹後半島。今回紹介する経ヶ岬は、そんな丹後半島の最北端に位置する場所です。丹後半島の最北端であると同時に、近畿地方の最北端でもある経ヶ岬の周辺は、特に日本海のオーシャンビューが素晴らしい、おススメのドライブルート。美しい海の景色に出会いに、絶景ドライブへ出掛けましょう!
この記事の目次表示
経ヶ岬へ至る途中にある絶景スポット!蒲入展望所
舟屋群が有名な伊根の集落より、国道178号線を北上することおよそ13km。経ヶ岬の5km程手前にあるのが、蒲入展望所です。
写真は蒲入展望所から経ヶ岬方面の海岸線を望んだ景色。断崖絶壁の海岸線が複雑に連なり合う様子は、本当に見事の一言です!まるでリアス式海岸のように入り組んだ海岸線が続く、蒲入~経ヶ岬までの国道178号線は、今回紹介する丹後半島ドライブのハイライトでもあります。
蒲入展望所は、道路脇に数台の車を駐車できる程度の小さな展望台ですが、展望台からの景色はそれと裏腹に、実にダイナミックな景色を望めます。経ヶ岬へ向かう前に、まずはこちらの蒲入展望所にぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。
また蒲入展望所より国道178号線を少し進むと、同様に車を駐車出来る展望スペースがありますので、ここでも車を停車させて、素晴らしい日本海の絶景を楽しんでいくと良いでしょう。
こちらの展望スペースからは、正面にどこまでも広がる雄大な日本海の光景を見渡せるほか、右手には蒲入展望所がある甲崎(さるざき)の様子も望めます。
近畿地方最北端の地!経ヶ岬
北緯35度46分38秒、東経135度13分24秒(経ヶ岬灯台の所在地)
京都府京丹後市にある経ヶ岬は、京都府内最北端の地であるとともに、近畿地方最北端の地でもあります。先程の蒲入展望所より、国道178号線をさらに北上すること約5km。岬の周辺は「袖志園地」として整備されており、駐車場より遊歩道を歩いていくと、経ヶ岬灯台に辿り着きます。
灯台は海抜140mの高台にあり、灯台へ至る遊歩道も多少アップダウンがあり、険しいものになりますが、経ヶ岬灯台は経ヶ岬を訪れたなら、ぜひとも足を運んでおきたい観光スポット!写真は「袖志園地」の遊歩道より岬の断崖絶壁を見下ろしたもの。
経ヶ岬灯台は、日本で数少ない最も大きなレンズの等級を示す第1等レンズを使用した灯台で、「日本の灯台50選」に選ばれているとともに、経ヶ岬は「京都百景」にも選ばれています。
段落冒頭の写真が経ヶ岬灯台です。明治31年(1898年)12月25日に初点灯した灯台で、第1等レンズが照らす光は、なんと22.0海里(=約40.7km)先の海まで届けることが出来るそうです。普段は灯台内部に入ることはできませんが、毎年秋の灯台記念日にちなんで一般公開されます。
まだまだあります!経ヶ岬周辺のおススメ絶景スポット・丹後松島
蒲入展望所と経ヶ岬、どちらも素晴らしい日本海の絶景を眺められる絶好のオーシャンビュースポットでありますが、丹後半島にはまだまだ素晴らしい海の絶景に出会える場所があります!
たとえば丹後松島。経ヶ岬を過ぎて、国道178号線をさらに間人(たいざ)方面に進んだ場所にあります。名前の通り、宮城県にある松島の景色に似ていることから、丹後松島という名前が付けられました。
本家・宮城の松島にも勝るとも劣らない素晴らしい絶景を見せてくれる丹後松島。丹後松島を美しく写真に収めたいのであれば、犬ヶ崎トンネルの手前に設けられた「犬ヶ崎園地」から撮影するのがおススメです。
またこちらは犬ヶ崎トンネルを隔てて、丹後松島の反対側にある屏風岩展望所からの景色です。経ヶ崎から兵庫県を跨いで、鳥取県へと至る日本海側の長大な約120kmの海岸線は、日本海の形成に伴って特異な地形があちこちで見られることから、「山陰海岸ジオパーク」として認定されています。
素晴らしい絶景の他にも見ドコロいっぱいの丹後半島!
経ヶ岬と、その周辺の美しい日本海を見渡せる絶景ドライブの旅はいかがでしたでしょうか。今回紹介した蒲入展望所や経ヶ岬、そして丹後松島の他にも、鳴き砂として有名な琴引浜や、かぶと山公園など、丹後半島には素晴らしい絶景に出会える観光スポットが目白押しです。
また国道178号線沿いや、伊根の舟屋群近くには、日本海の美味しいグルメを味わえる道の駅なども充実していますので、ぜひとも一緒に立ち寄ってみると良いでしょう!