エストニア
エストニア観光
メルヘンの世界が広がるタリン旧市街

中欧エストニアを感じる穴場スポット!エストニア野外博物館で18世紀の村へ行こう!!

取材・写真・文:

訪問エリア:41ヶ国

2018年6月13日更新

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写真:Emmy

エストニアに訪れる際、タリン旧市街観光で終わってしまう人も多いはず。それだけではもったない、子供から大人まで楽しめる穴場スポットがあるんです。エストニア野外博物館は、広大な森の中に古き良き時代のエストニアの村が見事に再現されています。馬車に乗ったり、民族衣装を着たエストニア人とダンスをしたりと、体験型の博物館。ぜひエストニアの伝統と文化に触れてみませんか?

この記事の目次表示

エストニア野外博物館とは?

  • 写真:Emmy

タリンからバスで20分ほどにあるエストニア野外博物館。ここには18世紀から20世紀初頭にかけてのエストニア各地の農家や学校、教会などの木造建築が再現されています。

エストニアは他国の支配によって、伝統的な農村が強制撤退させられた悲しい過去があります。それでも昔の建築や伝統を後世に伝えていこうと、エストニア各地からかろうじて残っていた建物を移築したり新たに建築し、一つの村を再生しました。それがこのエストニア野外博物館です。

驚くほど広大な敷地と豊かな自然

  • 写真:Emmy

入ってまず驚くのは、全貌がわからないくらいの広大な森の中だということ。都市の活気から離れ、ここではのんびりとエストニアの自然を堪能できます。

  • 写真:Emmy

面積はなんと約80万㎡。西、北、南、島々と4つのエリアに分かれており、それぞれの地域の特徴がわかるようになっています。受付でマップを1€(約130円)で購入することができ、スタッフがまわり方を説明してくれます。

受付付近では、お馬さんがお出迎え。時期によっては馬車に乗って周ることもできます。

  • 写真:Emmy

当時の家や学校を見学しよう

  • 写真:Emmy
  • 写真:Emmy

敷地内を歩いていると、当時の服装をしたスタッフと出会います。まるで本物の村に遊びに来たような感覚です。さらに歩いていくと、林に囲まれた建物が見えてきます。ぜひ入ってみましょう。

驚くのは家具や生活用品が、まるで今でも使われているかのように展示されていること。実際に、当時使われていた物も多くあります。

クイエ村の学校

1870年代に建設された学校。当時の教師は子供だけでなく、住民に近代的な知識や習慣も教える役割をしていました。

  • 写真:Emmy
  • 写真:Emmy

学校には用務員の住居も備えられていました。

  • 写真:Emmy

商店

必ず入っていただきたいのがこの商店。アンティーク好きにはたまらない物ばかりです。品揃え抜群で古いレジまであり、本当にお買い物ができるんじゃないかと思ってしまいます。

  • 写真:Emmyタイムスリップしたような気分になるリアルな店内
  • 写真:Emmy展示品だけどお買い物したい欲にかられます
  • 写真:Emmy外観もかわいい

民家

民家は当時の暮らしの様子がよくわかります。東西南北のエリアによって雰囲気が異なり、違いを発見できとても興味深いです。

  • 写真:Emmy外観からは想像もつかない、室内は明るくとても華やか
  • 写真:Emmy島にある民家の様子
  • 写真:Emmyエストニアらしいインテリア
  • 写真:Emmyエリアや時代によって全く異なる雰囲気

なんと、この民家にあるキッチンは現在も使われているんです!観光客にランチを振る舞うのかな!?と思って見ていたら、自分のお昼を作っている様子。とてもほっこりする光景です。

  • 写真:Emmy実際に焚き火を焚き、鉄板のコンロを使用していました

おばあちゃん手作りの民芸品も、直接購入することもできます。素朴な作品が愛らしいです。

  • 写真:Emmy刺繍がかわいいテープと、ブローチにもなるお花と蝶々の飾り
  • 写真:Emmy
  • 写真:Emmy

建物には必ずスタッフが一人待機しています。当時の服装をしていてとってもかわいい。英語がわかれば、昔の生活の様子について話を聞くこともできますよ。

癒される風景

エストニア野外博物館では、どこか日本に近い、懐かしさを覚える風景にも出会えます。

  • 写真:Emmy藁ぶき屋根の農家

こちらは巨大ブランコ。思わず乗り心地を確かめてみたくなります。村の広場では集会が開かれていたようです。

  • 写真:Emmy巨大ブランコには乗ってみましょう

静かな海辺に面しており、歩いて行くと海が見えるスポットもあります。とても静かでのどかな景色に癒されます。

  • 写真:Emmy海辺に近づくと目の前に青い海が広がります

野外博物館のグルメ

お腹が空いたら、博物館内に唯一あるレストランに入りましょう。コル・クルツはタリンのタルトゥ街道沿いに建っていた1840年代の名物居酒屋。雰囲気もよく、安くておいしいエストニア料理を堪能することができます。

  • 写真:Emmy木造の建物やテーブルは温もり溢れます
  • 写真:Emmy濃厚でおいしい鶏肉のミルクシチュー煮込み お水含め約7€ (約900円)
  • 写真:Emmyかわいすぎる店内のトイレの看板
コル・クルツ
エストニア / 洋食・西洋料理
住所:Vabaõhumuuseumi tee 12, 13521 Tallinn, エストニア地図で見る
Web:http://kolu.evm.ee/

サマーシーズン限定パフォーマンス

シーズン時の週末は、楽しい催し物が開催されています。可愛らしいスカートの民族衣装を着たエストニア人と、楽しいフォークダンスがメインイベント。他にも民族舞踏やゲームなど様々な催しがあり、来る人を楽しませてくれます。大人も周りの目を気にしないで、思いっきりはしゃいでみてください。

  • 5月~9月の土日と8月全日、11時から開催(2016年時の情報)
  • 写真:Emmy

基本情報

入場料とオーディオレンタルは、タリンカード(公共交通機関や観光施設の入場無料など、特典を受けられる観光用カード)で無料になります。

サマーシーズン(4/23~9/28)

  • 開場時間:10:00~20:00
  • 入場料金:大人9€(約1,100円)子供6€(約750円)

ウィンターシーズン(9/29~4/22)

  • 開場時間:10:00~17:00 
  • 入場料金:大人7€(約900円)子供5€(約600円)

※ウィンターシーズンは閉鎖されている建物もありますのでご注意を

行き方

バス

タリンの列車駅の東側のターミナル、最も奥のバス停より、21、21B番バスに乗車。1時間に1〜2本くらいの割合で出ていて、所要時間20分ほど。Vabaohumuuseumi teeまたはRocca al Mare下車しましょう。

※巡回バスなので、同じバス停ですと帰りは40分ほどかかります。街に戻るには、少し離れたバス停をご利用下さい。

タクシー

バスよりも手っ取り早くて時間短縮で行けるのがタクシー。タリン旧市街のインフォメーションか、滞在先のホテルで呼んでもらうのが確実です。

タクシーと言っても旧市街からはたったの10分8€ (1,000円) 程度。日中であれば女性ひとりで乗っても大丈夫ですし、メーター制なので安心です。

帰りも博物館の人に呼んでもらいましょう。

おわりに

  • 写真:Emmy

いかがでしたか?

見どころ満載の野外博物館。バルト三国は自由とは言い難かった歴史がありますが、その分伝統文化の保存に力を入れ、それぞれの首都にこのような野外博物館があります。素晴らしいエストニアの伝統に触れ、色々なことを感じてみて下さい。自分の知らない世界を知る楽しさをぜひ味わって頂きたいです。

古い物が好き、歴史に興味がある、建築が好き、自然が好き、一つでも当てはまったらぜひ訪れてみて下さいね。

エストニア野外博物館
エストニア / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Vabaohumuuseumi 12, Rocca al Mare 13521 Estonia地図で見る
Web:https://evm.ee

※記事内のユーロから日本円への換算は1ユーロ=約130円で計算しています。

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この記事を書いたトラベルライター

✿ かわいいと不思議と古いものが好き ✿
~トラベルライターアワード受賞歴~
2018年間 “審査員特別賞”
2019上半期 “国内記事部門・フォトジェニック賞”
2019年間 “海外記事部門・アクセストップ賞”
2020年間 “海外記事部門・フォトジェニック賞”
2021年間 “国内記事部門・フォトジェニック賞”をいただきました

旅が人生のモチベーション。年々好奇心だけが向上していく30代。

一人旅の魅力を知ってから、国内外問わずフリーの一人旅に出ています。念入りな下調べ、計画は欠かせない慎重派。宿を決めない自由旅は憧れ。

メジャーな場所より、あまり人が行かないスポットに惹かれます。

可愛い街並みはもちろんのこと、
摩訶不思議な光景、大自然、秘境、
古い建築物、遺跡、お城やお寺 etc…

訪れた国は現在41ヶ国、国内は44都道府県。
海外も好きだけど日本も好き。

主に一人旅やフリーの旅人を意識して、詳しく正確な記事を心掛けています。

※2020年12月にトリップノートさんよりインタビューを受けました。興味がある方はサイト内の「トラベルライターインタビューVol.3」をご覧ください。

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