日本三大そばに数えられる長野県の「戸隠そば」、島根県の「出雲そば」、岩手県の「わんこそば」。それぞれのおそばの特徴と、そのお蕎麦を食べられる地元の人気店をご紹介します!
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戸隠そば(長野県)
良質のそばの実がとれる地としても有名な戸隠地方。戸隠そばは「挽きぐるみ」と言われる、蕎麦の身の殻のみを取り除き、甘皮を残した状態で挽いたそば粉を使用し、一本の綿棒で丸く伸ばす戸隠流の打ち方で作られます。一口大にまとめたそばをざるに5束〜6束盛る「ぼっち盛り」という盛り付け方も、戸隠そばならではです。
戸隠そばを食べられるおすすめのお店①「二葉屋 葉隠」
- 出典:tripnote.jp
戸隠にある20店舗以上の蕎麦店の中でも、蕎麦好きに人気の名店がこちらの「二葉屋 葉隠」。お店のコンセプトは「蕎麦を愉しむ大人の空間」で、ワインボトルが並ぶ雰囲気ある店内で、お酒などと一緒にリラックスしてお蕎麦を味わえます。
こだわりの「ざるそば」は、季節ごとに様々な蕎麦を打ち分けているため、蕎麦の品種や挽き方の違いなどを楽しめます。まずはお塩で味わうのがおすすめ。また寒くなる秋には、舞茸そばなど季節限定の温かいお蕎麦のメニューも並びます。
※ 例年11月末〜4月中旬までは冬期休業となります。詳しくはこちらでご確認ください
- 二葉屋 葉隠
- 長野市 / そば / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:長野県長野市 戸隠3517-6地図で見る
- 電話:026-254-2176
- Web:http://islay-ellen.com/futaba/
戸隠そばを食べられるおすすめのお店②「奥社前なおすけ」
- 出典:tripnote.jp
店名の通り、戸隠神社奥社の鳥居前にある蕎麦店です。ここで提供されるお蕎麦は、戸隠産そば粉100%の手打ち。おすすめは「鴨ざるそば」で、国産鴨をつかった熱々の鴨汁に、冷たいおそばを浸していただきます。高原の涼気と霧の下で育ったそばは、香りも高く風味豊かで、のどごしが良いと評判です。店の脇には川が流れているので、心地よいせせらぎを聞きながら屋外で蕎麦を頂くこともできます。
- 奥社前なおすけ
- 長野市 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / 和食
- 住所:長野県長野市戸隠奥社3688地図で見る
- 電話:0262-54-2551
- Web:http://www.okusyamae-naosuke.com/
出雲そば(島根県)
7代目松江藩主、松平治郷(まつだいらはるさと)が特に好んだという出雲そば。そばの皮を甘皮ごと贅沢にひいており、麺の色が濃く香り高いのが特徴で、歯ごたえがあります。
丸い漆器が数段に重ねられ、そのなかに少量ずつおそばと、段ごとに異なる薬味が入れられた「割子そば」や、おそばを入れたどんぶりに、そば湯を注いでそばつゆと薬味を入れアツアツのままいただく「釜揚げそば」が出雲そば定番の食べ方です。
出雲そばを食べられるおすすめのお店①「羽根屋」
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto by J.Yoshiiiiiiii CC BY-SA 4.0 from Wikimedia Commons
江戸時代末期に創業し、出雲市内に3店舗を構える老舗出雲そば処の「羽根屋」。大正天皇をはじめ皇室も御用達で、代々受け継がれる伝統を大切にしながら、現代の人たちにも受け入れられるそばを提供する人気店です。そばの実から使用する野菜に至るまで地産地消をモットーとし、挽きたて・打ち立て・作りたてを味わうことができます。
- 羽根屋 本店
- 島根 / そば / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:島根県出雲市今市町本町549地図で見る
- Web:https://kenjosoba-haneya.com/shop
出雲そばを食べられるおすすめのお店②「そば処 田中屋」
- 出典:tripnote.jp
出雲大社参道入口の「勢溜(せいだまり)の大鳥居」の近くにあるそば店。国内産の玄そばを厳選して、こね・のし・包丁切り全ての工程を手作業で行っています。
定番の割子そばは、重箱のように丸い3段の漆器に割子そばが盛り付けられた「三色割子」。1段ごとに薬味やトッピングが異なり、温泉たまご、とろろ、大根おろしと天かすが、それぞれ盛り付けられています。もう一つの定番メニュー「釜あげそば」は、茹で上げられたおそばが蕎麦湯ごと器に盛り付けられており、そばつゆを上からかけていただきます。
- そば処 田中屋
- 島根 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / 和食
- 住所:島根県出雲市大社町杵築東364地図で見る
- 電話:0853-53-2351
- Web:http://soba-tanakaya.jp/
わんこそば(岩手県)
- 出典:www.kanko-hanamaki.ne.jp提供:一般社団法人花巻観光協会
わんこそばは、一口程度で食べられるそばを小分けしてお椀に入れ、それを食べ終えるたびに、お椀にそばを入れ続け、客が蓋を閉めるまで続けられる郷土料理です。
その起源は諸説ありますが、たくさんの客にそばを振る舞うには釜が足らず、そばが全員に行き渡るまでに麺がのびてしまうので、小分けして全員が一度に食べられるようにしたとされています。
わんこそばを食べられるおすすめのお店①「東家・本店」
明治40年(1907年)創業の老舗で、とくに地元の人で賑わう人気の蕎麦店。給仕の「はい、じゃんじゃん!」という掛け声で、どんどん蕎麦が投入されてく名物の”わんこそば”は、椀を重ねていく様がなんともエンターテイメント。
東家のわんこそばは、そばの他に鮪刺身、なめこおろし、とりそぼろ、胡麻・海苔・一升漬・つけもの、とろろ・ねぎ・わさび、もみじおろしと、食後のデザートもセットになっています。
- 東家・本店
- 盛岡 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / わんこそば
- 住所:岩手県盛岡市中ノ橋通1-8-3地図で見る
- 電話:019-622-2252
- Web:https://wankosoba.jp/
わんこそばを食べられるおすすめのお店②「わんこそば やぶ屋 花巻総本店」
宮沢賢治が「一杯飲みましょう」と言って、酒ではなく三ツ矢サイダーを飲んでいたのはよく知られた話。それを飲み、天ぷらとそばを食べるために訪れていたのが「わんこそば やぶ屋」です。やぶ屋のわんこそばは、そばの他に、刺身、筋子、塩辛、なめこおろし、風味漬、とろろ、ねぎ、権八、削り節、海苔がセットになっています。
- 出典:tripnote.jp賢治セット ¥1,000
またわんこそばだけでなく、やぶ屋ならではのセットメニューも注目。まさに宮沢賢治のスタイルそのままの「賢治セット」は、天ぷらそばと三ツ矢サイダーのセット。そして「ブッシュセット」は、そばと天ぷらにお寿司と小鉢もついた豪華セットです。ブッシュも宮沢賢治の言葉「ブッシュへ行く」からきており、ブッシュ(英語)=やぶ、つまり「やぶ屋へ行く」ということを意味しているそう。
- わんこそば やぶ屋 花巻総本店
- 花巻市 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / わんこそば / ツーリング
- 住所:岩手県 花巻市吹張町7-17地図で見る
- Web:https://yabuya.jp