写真：toshelリヒテンシュタイン公国は、世界で6番目に面積の小さな国です。そして、この国の住人はわずか4万人弱と少ないですが、意外にも富裕国。今回は、山に囲まれ静かで美しいリヒテンシュタイン公国への日帰り方法と観光名所をご紹介します。
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ヨーロッパの山間にある小さくて静かな国リヒテンシュタイン
リヒテンシュタインは、静かな山間に囲まれた国です。ニューヨークの著名画家にも「リヒテンシュタイン」という名前の方がいらっしゃるとおり、「リヒテンシュタイン」が人名であるということは何となくお分かりかと思いますが、ここは世界で唯一、侯爵家の家名が国名となっている国なのです。
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現在も侯爵家が国を統治しており、企業の税金だけで国の運営をすべて賄える富裕国のため、国民は一切税金を払う必要がありません。小国にありがちなタックスヘイブンの国ですので、ペーパーカンパニーが国民の数より多いそうですよ。
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リヒテンシュタインの場所
リヒテンシュタイン公国は、オーストリアとスイスの間にあります。
そして、国境を接する全ての国が内陸国である「二重内陸国」で、海に出るために少なくとも2つの国境を越えなければならない国です。大きさは、南北に25Km、東西に6Km、面積およそ160K㎡と、日本の小豆島ほどしかないうえ、平地が少ないため空港はありません。
移動手段は電車と車のみ
このため、リヒテンシュタインへ行くには、隣国から電車かバス、車が移動手段となります。もっとも近い主要国際空港は、スイスのチューリッヒ空港です。
スイスのチューリッヒからリヒテンシュタインの首都ファドゥーツを目指す！
今回は、チューリッヒ中央駅から電車とバスを乗り継いで行く方法をご紹介します。
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①スイス・チューリッヒ（Zurich）からザルガンス（Sargans）へ～列車利用～
まずは列車・IC（インターシティ）を利用して、スイスのチューリッヒ中央駅（Zurich Central Station）からリヒテンシュタイン公国に隣接しているスイスの街・ザルガンス（Sargans）を目指します。乗車券は、インターネットか駅の切符売り場で購入。ザルガンスへ行くICは1時間に3本ほどあり、乗車時間は1時間弱です。
- 1等席片道：36スイスフラン（およそ4,000円）
- 1等席往復：72スイスフラン（およそ8,000円）
- 2等席片道：18スイスフラン（およそ2,000円）
- 2等席往復：36スイスフラン（およそ4,000円）
駅を出発してからすぐにチューリッヒ湖が見えてきます。
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そして、ヴァレン湖を沿うように走る列車ですので、車窓の風景はとても美しいです。
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ザルガンスに着きましたら、駅前にあるバスターミナルへ行きます。
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②スイス・ザルガンス（Sargans）からリヒテンシュタインの首都・ファドゥーツ（Vaduz）へ～バス利用～
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ザルガンスの駅前にある「Sergans, Bahnhof」というバスターミナルから、11番または12番のバスに乗って、リヒテンシュタインの首都・ファドゥーツにある「Vaduz, Post」というバスターミナルを目指します。
11番は30分おきに出発しファドゥーツまでおよそ30分、12番は平日のみ1時間おきに出発しファドゥーツまでおよそ20分の乗車時間。片道4スイスフラン（およそ450円 2020/02現在の価格）です。
以下のような黄色いバスが目印です。
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バスに乗っていると、丘の上にグーテンベルク城や教会が見えます。まるでおとぎ話に出てくるような可愛らしい建物です。
- 写真：toshelグーテンベルク城
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それでは早速、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツの見どころをご紹介します。
首都ファドゥーツ（Vaduz）
ファドゥーツ大聖堂（Vaduz Cathedral）
ファドゥーツのバス停を降りると後方に聳えるファドゥーツ大聖堂は、ネオゴシック建築の教会です。あまり大きな教会ではないのですが、何しろ周りに高い建物がないので、ファドゥーツのどこからでもその尖塔を確認することができます。
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リヒテンシュタイン美術館（Kunstmuseum）
ヨーロッパの現代美術アーティストによる作品が多く展示されている美術館です。カフェやミュージアムショップが併設されています。
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- リヒテンシュタイン美術館
- リヒテンシュタイン / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所：Städtle 32, 9490 Vaduz, リヒテンシュタイン地図で見る
- Web：https://www.kunstmuseum.li/index.php?lan=en
リヒテンシュタイン国立博物館（Landesmuseum Liechtenstein）
幅広い収集で知られる博物館です。工芸品や装飾品は独特で美しく、緻密で思わずため息が出てしまうような素晴らしさです。リヒテンシュタイン侯爵は、美術品収集家としても知られており、侯爵家代々、なんと500年以上前より芸術品の収集を始めていたそう。そして、その数は個人コレクションとしては世界最大規模で、リヒテンシュタインだけでは収めきれず、隣国に保管しているのだとか。
博物館自体の外観は地味で、ともすると通り過ぎてしまうほどですが、筆者個人的にはファドゥーツで一番おすすめの観光スポットです。
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- リヒテンシュタイン国立博物館
- リヒテンシュタイン / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所：Städtle 43, 9490 Vaduz, リヒテンシュタイン地図で見る
- Web：http://www.landesmuseum.li/
