イタリア
イタリア観光
南北にブーツのような形をした国は世界遺産の宝庫

ローマから、オルヴィエートを1泊2日で満喫するモデルコース

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:36ヶ国

2019年9月25日更新

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【1日目:夕食】ワイン・トリュフはお忘れなく

小さな街なのに、レストランの数が半端なく多いオルヴィエート。地元民のアレ君のおすすめを聞いてみた「こちらの記事」を参考にしてレストランを二つ以上(←これ大切)選んでください。

人気のレストランは当日に予約したり、開店直後の早い時間に行っても満席で入れないことがあります。第一希望のお店に行って、満席だった場合、その場で翌日のランチの予約をすれば、「行きたかったのに、行けなかった。」と後悔することはありません。

  • 出典:commons.wikimedia.orgPhoto By G6119PTV [CC BY-SA 3.0]
  • 出典:www.flickr.comこれは黒トリュフ。オルヴィエートではこの黒トリュフの何十倍の値段の白トリュフが味わえることもありますよ。Photo By Couleur Lavande

オルヴィエートはワインの産地として世界的にも名が知れていて、特に白ワインが有名です。特にクオリティーの高い葡萄で、最高級のワインを産する地域であることを示す「オルヴィエート・クラッシコ」の称号を持つワインは飲み逃しなく。赤ワインも美味しいのがたくさんありますから、左党の方は、いろいろ試してみましょう。

  • 写真:Booboo56イノシシのサラミは有名ですが、検査証明書がないと検疫で没収される恐れがあるので、現地で食べておきましょう。
  • 写真:Booboo56イノシシの煮込み

もう一つオルヴィエート有名なのが「トリュフ」です。その他、イノシシや鳩などのジビエ(天然の野生鳥獣の食肉)の伝統料理を試してみるのもいいかもしれません。

【1日目:夜】街をそぞろ歩き

ライトアップされた大聖堂、静まり返った石畳の街、満月のような時計盤が美しいカヴール通りなど、昼とはまた違う夜の街が見られるのが、泊りがけ旅行の良さ。あなたが好きなオルヴィエートの夜を探しに出かけましょう。

  • 写真:Booboo56夜のカヴール通り。昼間とは違った雰囲気が楽しめます。

【2日目:午前】自分へのお土産探し

1日目に予約したアンダーグラウンドツアーは11時からですから、朝9時ごろから開店するお店をまわって、お買い物もいいですね。昨日歩いたカヴール通りや大聖堂の周りでもお土産は買えますが、せっかくなのでドゥオーモ広場の近くの「マゴーニ通り(Via dei Magoni)」へ行ってみましょう。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

マゴーニ通りは職人さんの工房とそのお店が集まった通りで、「職人通り」とも呼ばれています。大量生産のお土産とは違う、自分への特別なお土産が探せるかもしれません。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

職人の工房と言ったら、必ず名前が挙がるのが「ミケランジェリ」、オルヴィエートを代表するデザイン木工工房です。この工房はカヴール通りをちょっと入った「ミケランジェリ通り(Via Michelangeli)」にあります。

  • 写真:Booboo56この可愛いミケランジェリの作品たちは、街のあちらこちらに見られますよ。
  • 写真:Booboo56

木曜日か土曜日だけになりますが、朝7時からポポロ広場で開かれる朝市ものぞいてみましょう。食品や生活用品が中心の地元民向けの市場です。

マゴーニ通り
イタリア / 町・ストリート
住所:Via dei Magoni 05018 Orvieto TR Italy地図で見る
ミケランジェリ
イタリア / 雑貨・インテリア
住所:Via Gualverio Michelangeli, 3, 05018 Orvieto TR, Italy地図で見る
電話:0763 342660
Web:https://www.bottegamichelangeli.com/it/
オルヴィエート ポポロ広場の朝市
イタリア / 市場・朝市
住所:P.zza del Popolo, 2/3, 05018 Orvieto, Italy地図で見る

【2日目:午前】アンダーグラウンドツアーで地下洞窟探索

「カーヴァの井戸」とは違い、このアンダーグラウンドツアーは、ガイドさんの解説を聞きながら、地下都市を探索します。迷路状に広がった地下都市、人がやっと通れるぐらいの道から、中世のオリーブの搾油所、鳩の飼育小屋など、様々な用途で使用されていた洞窟内を冒険気分で見学できます。

  • 写真:Booboo56

ツアーの様子はこちらで詳しくご紹介しています。出発時間の最低10分前までに、前日予約したインフォメーションセンターの前に集合しましょう。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

【2日目:昼食】昨日のディナーの予備ランチ

前日第一希望のレストランが楽しめた人は、今日は第二希望のレストランへ、第一希望のレストランが満席だった人は、今日楽しみましょう。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

【2日目:午後】サン・パトリッツィオの井戸(Pozzo di San Patrizio)をグルグル

ランチがすんだら、ケーブルカーの駅の横にある、「サン・パトリッツィオの井戸」を訪れましょう。

  • 写真:Booboo56井戸の入り口は左の写真ですが、その前にこのチケット売り場でツーリストカードを提示して、チケットをもらいましょう。
  • 写真:Booboo56自動改札なので、ツーリストカードでは入場できません。まずはチケット売り場へ行きましょう。

この街は水はけがよい凝灰岩の地質の上にあるので、雨水は凝灰岩の下の地質にたまります。そのために深い井戸を掘る必要があったそうです。

この井戸もカーヴァの井戸と同じく、16世紀初め、ローマ略奪から逃れ、この地に身を隠していたローマ法王クレメンス7世が、災難や兵糧攻めに遭っても水不足に困らないようにつくらせた井戸です。

  • 写真:Booboo56この写真を撮った日は、この井戸が写真展の会場になっていました。
  • 写真:Booboo56

井戸の深さは53.15メートル。地上から 248段の螺旋階段をグルグル回って下りていきます。階段には70の窓がついていて、面白い光景です。下りる人と上る人が階段ですれ違うことがないのは、この螺旋階段が二重になっているからです。実際にどうなっているかは、現地で確かめてくださいね。

サン・パトリッツィオの井戸
イタリア / 遺跡・史跡
住所:Piazza Cahen, 5B, 05018 Orvieto TR, Italy地図で見る
電話:0763 343768
Web:https://www.orvietoviva.com/pozzo-di-san-patrizio/
オルビエート
イタリア / 町・ストリート
住所:Orvieto,Italy地図で見る

この記事を書いたトラベルライターから一言

今回は1泊2日のモデルコースをご紹介しましたが、もう1日伸ばすと、「死にゆく街」と呼ばれる「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」を公共バスで訪れることもできますよ。歴史の深さを感じるオルヴィエートと孤高の村の違いを感じてください。美しい湖のほとりのボルセーナもオススメです。(Booboo56)

  • 写真:Booboo56チヴィタ・ディ・バーニョレッジョへのバスは鉄道駅の前から出発します。バスチケットは駅の隣のタバッキで。

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この記事を書いたトラベルライター

頭の中は食べることばかり、元バックパッカー 
観光というより、暮らすように旅できるオーストラリア・クイーンズランド州にあるサンシャインコーストの魅力をお伝えしたくて、トラベルライターになりましたが、なかなか思うような記事ができず奮闘中。
旅行の目的は「食べること!」、旅行先で出会った美味しいものもご紹介していきたいと思っています。

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