ローマから、オルヴィエートを1泊2日で満喫するモデルコース

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• 【1日目：午前】ローマからオルヴィエートへ
• 【1日目：午前】ケーブルカーに乗る前に
•    手荷物を預けるなら
•    観光に便利なCarta Unica Orvieto
• 【1日目：午前】ケーブルカーで旧市街へ
• 【1日目：午前】まずはドゥオーモ広場へ
•    大聖堂（Duomo）、サン・ブリツィオ礼拝堂（Cappella di San Brizio）
•    大聖堂前のインフォメーションで、「Orvieto underground Tour」を予約
•    ドゥオーモ付属博物館（Museo dell'Opara del Duomo）
•    クラウディオ・ファイナ　エトルリア博物館（Etruscan Museum "Claudio Faina"）
• 【1日目：昼食】ドゥオーモ通りか、カヴール通りでランチ
•    量り売りのピザがおすすめ
• 【1日目：午後】モーロの塔（Torre del Moro）から、街を一望
• 【1日目：午後】地元民のお墨付きジェラートを堪能
• 【1日目：午後】カーヴァの井戸（Pozzo della Cava）へ
• 【1日目：午後】夕焼けを楽しもう
• 【1日目：夕食】ワイン・トリュフはお忘れなく
• 【1日目：夜】街をそぞろ歩き
• 【2日目：午前】自分へのお土産探し
• 【2日目：午前】アンダーグラウンドツアーで地下洞窟探索
• 【2日目：昼食】昨日のディナーの予備ランチ
• 【2日目：午後】サン・パトリッツィオの井戸（Pozzo di San Patrizio）をグルグル
• この記事を書いたトラベルライターから一言

【1日目：午前】ローマからオルヴィエートへ

ローマのテルミニ駅からオルヴィエート駅までは、直通の急行電車レジョナーレ・ヴェローチェ（RV）で、1時間ちょっとで到着します。運賃は€8.25（約973円）。全席指定のインテルシティ（IC）もありますが、運賃も高いし、時間も10分ほどしか変わりません。

電車のスケジュールはTrenitalia公式サイト（英語版）で調べられます。オンラインでチケットを買うこともできますが、乗り遅れたり、乗車電車を変更したりするとき不便なので、駅で直接買った方がいいでしょう。

• オルヴィエート行きの電車は「1est」とか「2est」といったプラットホームを使うことが多いです。このホームは、一番線右側を更に500メートルほど歩いたところにあります。

2019年9月現在の朝の電車のスケジュール

• 6時2分（始発）
• 7時28分
• 9時

その後は10時半発で、オルヴィエート着がお昼近くなってしまうし、お昼からは電車が遅れることが多いので、できれば7時28分、遅くとも9時発の電車には乗りたいところです。

【1日目：午前】ケーブルカーに乗る前に

手荷物を預けるなら

• 出典：commons.wikimedia.org駅を正面に見て左側にタバッキがあります。テラス席用の日除けシェードがあるので、すぐわかりますよ。Photo by Tr6637 [Public domain]

オルヴィエートの見どころが集まる旧市街へはケーブルカーに乗って移動しますが、旧市街をゴロゴロ荷物を引きずって歩くのも大変なので、ケーブルカーに乗る前に、大きな荷物は預けて、一泊分の荷物だけを持って向かうのもいいかと思います。駅を正面に見て、左隣にある「Ditta Palmieri Vincenzo」というタバッキ（カフェやバルを備えたコンビニのような店）で預かってもらえます（有料）。

手荷物を預けない人は、噴水の向こう側に見えるケーブルカーの駅に向かいましょう。

観光に便利なCarta Unica Orvieto

ケーブルカー駅の駐車場で「Carta Unica Orvieto」というツーリストカード（€20＝2,340円）を売っています。これを提示すると、主要な観光施設の入場料、ケーブルカーの往復、旧市街内のミニバスが無料になるほか、提携しているお店や、レストラン、ホテルなどの割引が受けられるカードです。

• 写真：Booboo56カードとは言っても実際は紙切れです。切符売り場でこれを見せると、改札の代わりにサインをしてくれます。

入場料が無料になるのは以下の施設です。

• Orvieto Vie - Museum （オルヴィエートVIE博物館ーマルチメディアで街を紹介する博物館）
• Duomo （ドゥオーモ：大聖堂）
• Cappella di San Brizio（サン・ブリツィオ礼拝堂）
• Museo dell'Opara del Duomo（ドゥオーモ付属博物館）
• Museo Archeologico Nazionale（国立考古学博物館）
• Etruscan Museum "Claudio Faina"（クラウディオ・ファイナ　エトルリア博物館）
• Orvieto Undergroud Tour（地下洞窟ツアー）
• Necropoli Etrusca（エトルリア時代のネクロポリス（墳墓））
• Pozzo della Cava（カーヴァの井戸）
• Pozzo di San Patrizio（サン・パトリッツィオの井戸）
• Torre del Moro（モーロの塔）

1泊2日という日程で、今回ご紹介するスポットを回るなら、カードを提示するだけで入場でき、お金のやりとりをしなくてもいいので、買うことをおすすめします。

【1日目：午前】ケーブルカーで旧市街へ

ケーブルカーで、丘の上にある旧市街に向かいます。ケーブルカーの始発は7時15分（休日は8時）です。

• 出典：commons.wikimedia.orgイタリア語でケーブルカーは「フニコラーレ（FUNICOLARE）」と言います。Photo by Nicholas Gemini [CC BY-SA 3.0]

ツーリストカードがある人は切符売り場で、このカードを提示してください。ない人は乗り場で切符を買います。（片道€1.3＝153円）

自動改札口を通って、ケーブルカーに乗り込みます。ケーブルカーは10分に一本ぐらいの割合で運行していますので、乗り逃したりしても、慌てず待って、次のケーブルカーに乗りましょう。

【1日目：午前】まずはドゥオーモ広場へ

ケーブルカーはほんの二、三分で丘の上に到着します。荷物が多ければ、宿に荷物を預けてから、ドゥオーモ広場に向かいましょう。

ケーブルカー駅から直接ドゥオーモ広場に向かう人は、徒歩かミニバスで行くことになります。歩いても10分ほどしかかかりませんが、ツーリストカードを持っていれば無料でミニバスに乗れますから、駅前の広場にドゥオーモ広場行きのミニバス（A路線）が停まっていないか見てみましょう。

大聖堂（Duomo）、サン・ブリツィオ礼拝堂（Cappella di San Brizio）

• 写真：Booboo56

金色に輝くファサードが美しい大聖堂は、13世紀から14世紀中頃まで、300年もの歳月をかけて造られました。イタリア・ゴシック建築の最高峰とも言われています。

• 写真：Booboo56
• 写真：Booboo56

大聖堂の内部は静寂に包まれています。その奥にあるのが、サン・ブリツィオ礼拝堂です。礼拝堂に隙間なく描かれたフレスコ画は圧巻。「ルネサンス美術史上でも、もっとも重要な壁画の一つ」と言われているそうです。

大聖堂前のインフォメーションで、「Orvieto underground Tour」を予約

オルヴィエートの地下洞窟都市をガイド（英語かイタリア語）付きのツアーで探索する「オルヴィエートアンダーグラウンドツアー（Orvieto underground Tour）」は必見です。

ただし、1日4回（11時、12時15分、16時、17時15分）の開催なので、1日目に行くのは、時間的にちょっと厳しい。ですから、これを2日目の観光のメインにして、翌日、朝11時のツアーを予約しましょう。

• 写真：Booboo56

予約の仕方は、ツアーオフィスで「I'd like to book tomorrow's underground tour.」と言うと時間を聞かれるので、希望の時間、言語を告げて予約しましょう。このツアーオフィス、営業時間があまり長くない上に、長い昼休みがあり、その間は閉まっているので、開いている時間を逃さないようにしてください。

ドゥオーモ付属博物館（Museo dell'Opara del Duomo）

大聖堂をはじめとしたオルヴィエートの教会に飾られていた絵画や彫刻などを展示する博物館で、大聖堂の右側を入ったところにあります。

• 写真：Booboo56
• 写真：Booboo56

訪れる人があまりいないのか、静かな印象ですが、時間があれば訪れる価値があります。大聖堂の見学に続けて見るのも、二日目のアンダーグラウンドツアーの前に行くのもいいかと思います。

クラウディオ・ファイナ　エトルリア博物館（Etruscan Museum "Claudio Faina"）

大聖堂の真正面のこの建物は、この地の伯爵家が収集したエトルリア時代の遺物を中心とした博物館です。時間があればこちらも一見の価値あり。また、二階の窓からは大聖堂の全体像が撮れますよ。

• 出典：commons.wikimedia.orgPhoto By Geobia [CC BY-SA 3.0]