2009年に内戦が終結してから、観光大国へと変貌を遂げているスリランカ。北海道より小さな国土にも関わらず、世界遺産に登録された文化遺産が6件、自然遺産が2件もあるなど、見どころが多い国です。そんなスリランカを6日間で移動しながら巡れるハイライトについて、筆者が辿った順にご紹介します。ぜひ次の旅のご参考に!
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【1日目】ピンナワラ
初日は最大都市コロンボ近郊にあるバンダラナイケ国際空港に降り立ちます。そこから向かうのは、ピンナラワ。
象の孤児院
こちらは「象の孤児院」です。親を亡くしたり、はぐれてしまった象が保護されています。
ここで観光客に人気なのは、近くの川で水浴びをしている象たちです。ただ筆者が訪れた際は、川が増水していて水浴びは行なっていませんでした。どうしても象の水浴びが見たい方は、事前に天候や予定を確認しておくことをオススメします!
園内では、象たちが餌を食べているところが見られました。さすが、すごい食べっぷりです! 餌を食べている象に向かって、職員さんは水をかけています。水浴びの代わりなのでしょう。
スリランカ全般で言えることですが、外国人の入場料金は別で設定されていることが多く、こちらの入園料(2,500ルピー=1,750円)はなかなか高いです。ですがこれが象の孤児たちの保護のためになってるなら、良しとします!
- ピンナワラ 象の孤児院
- スリランカ / 公園・動植物園 / 動物園
- 住所:B199, Rambukkana 71100地図で見る
- 電話:+94 35 22 66116
- Web:http://nationalzoo.gov.lk/elephantorphanage/
【2日目①】シーギリヤ
シーギリヤは「古代都市シーギリヤ」として世界遺産に登録されています。その目玉は何と言っても、最上部に砦があった巨大な岩山「シーギリヤ・ロック」。スリランカと言えばこれ!と言っても過言ではないですね。
シーギリヤ・ロック
筆者は午前9時半くらいに訪れたのですが、シーギリヤ・ロックの階段は大渋滞。階段は狭いので、多くの観光客が押し寄せるとこうなります。
あまり並びたくない方は、朝8時くらいには行くことをオススメします。午後に行かれる方は、熱中症にお気をつけください! それと階段はところどころ急なので、動きやすい服装で行きましょう。
しばらく登ると、「シーギリヤ・レディ」と呼ばれる、美女たちの鮮やかなフレスコ画を見られます。当時の文化が伺い知れますね! 絵はかなり近くで見られますが、係員さんが常駐しており、写真撮影はできません。
そして「ミラーウォール」と呼ばれる磨かれた漆喰の壁を通って進んで行くと、「ライオンテラス」と呼ばれる広場に出ます。有名なライオンの爪に挟まれた階段のある広場です。
その階段を登っていくと、頂上に出ます。ここからの景色が本当に素晴らしい! カンボジアのプレア・ビヒアからの景色を彷彿とさせるような、緑豊かな大地が広がっています。この景色を見ながら、しばし風に吹かれる一時は、確実にスリランカ旅のハイライトとなるでしょう!
- シーギリヤ・ロック
- スリランカ / 遺跡・史跡 / 観光名所
- 住所:Central Province, Matale District, Sigiriya 21120, Sri Lanka地図で見る
- 電話:+94 776507253
- Web:http://seelanka.net/sigiriya/#_=_
シーギリヤ博物館
シーギリヤ・ロックの外国人用チケット販売所のある建物が、シーギリヤ博物館です。ちなみに、シーギリヤ・ロックとこのシーギリヤ博物館の入場券はセットになっていて、$30(5,000ルピー=3,500円)します。物価を考えるとかなり高いです・・しかも現金払いのみなので要注意。
せっかくセットで見学することができるので、シーギリヤ・ロックに登った後、時間と体力の余裕があれば、ちょっと覗いて見るといいでしょう!
この博物館は日本が支援して建てたものです。1階には日本国旗の描かれたパネルが取り付けられています。
【2日目②】キャンディ
キャンディは「聖地キャンディ」として世界遺産に登録されています。仏歯寺にブッダの歯が収められているため、仏教の聖地となっています。
仏歯寺
ブッダの犬歯が祀られている、仏教の聖地です。神聖な場所なので、外で靴を脱いでから入ります。外国人の入場料は1,500ルピー(1,050円)です。自動券売機がありますが、お釣りは出ないので、必要以上のお金を入れないようにしましょう。入場時に、もれなくスリランカの観光DVDがもらえます。
プージャという礼拝の儀式(1日に3回、時間は5:30、9:30、18:30)の際に、ブッダの歯が収められている黄金の小箱を見ることができます。
ブッダの誕生から仏歯寺ができるまでを描いた絵のある新堂も、大変美しいので必見です!
- 仏歯寺
- スリランカ / 社寺・教会 / 観光名所 / 寺
- 住所:Sri Dalada Veediya, Kandy 20000 スリランカ地図で見る
- 電話:812 234 226
- Web:http://sridaladamaligawa.lk/
エサラ・ペラヘラ祭り
キャンディはエサラ・ペラヘラ祭り(スリランカ歴エサラの月の新月から満月にかけての2週間、8月中旬ごろ)でも有名です。ペラヘラは「行列」を意味する言葉で、祭り自体はスリランカ国内各地で行なわれていますが、キャンディのものが最大です。
見応えのあるお祭りなのでオススメですが、当然観光客が多くなります。静かにキャンディを観光したい方は、この時期に行かない方がいいでしょう。
【3日目】キャンディ-ヌワラエリヤ鉄道の旅
キャンディから後ほどご紹介するヌワラエリヤへの鉄道は、茶畑を見ながらのんびり旅をすることができる!ということで、大変人気が高いです。多くの観光客が買うであろう2等客室のキャンディ-ヌワラエリヤ間の運賃は160ルピー(112円)。
ただ本数が多くなく、観光客でごった返すので、座れなかった場合はかなり大変です。東京の通勤ラッシュほどではないですが、それなりに混む上、結構揺れます。それで3時間、場合によっては4時間ほど立つことを強いられます。なかなか時刻表通りには行かないので、時間と心に余裕を持つことが、旅を楽しむ秘訣です。
そのため、旅行会社経由などでファーストクラスを抑えられない場合は、バスなどで移動した方が、鉄道にこだわらない場合は良いでしょう。バスの方が茶畑を見れる時間も長いと聞きます。
鉄道旅を楽しみたいなら、ヌワラエリヤから先の乗客が減るヌワラエリヤ-エッラ間がおすすめです。
【4日目】ヌワラエリヤ
ヌワラエリヤは紅茶がとにかく有名な、リトルイングランドと呼ばれる町です。イギリス風の建物が立ち並ぶ、特徴的な街並みが魅力的ですが、標高2,000mと涼しめ(もはや寒い)なので、体調管理はお気をつけください!
ティー・ファクトリー見学
ヌワラエリヤに来て、ティーファクトリーに行かない手はないです! 筆者は「ペドロ・ティー・ファクトリー」と「ブルーフィールド・ティー・ファクトリー」(翌日5日目)に行きましたが、どちらも良いところでした。ガイドさんが工場内を案内してくれて、紅茶の試飲もできます!
- ペドロ・ティー・ファクトリー
- スリランカ / 工場・施設見学
- 住所:Pedro Tea Factory地図で見る
- 電話:115 352 225
- ブルーフィールド・ティー・ファクトリー
- スリランカ / 工場・施設見学
- 住所:Bluefield Tea Factory地図で見る
- 電話:77 792 2222
- Web:http://bluefieldteagarden.com/
グランドホテルのアフタヌーンティー(ハイティー)
イギリス上流階級の気分になれるのが、高級ホテルでのアフタヌーンティー! 3段のケーキスタンドが出てきて、2人で3,000ルピー(2,100円)とコスパもいいのでぜひ!
- グランドホテル(ヌワラエリヤ)
- スリランカ / ホテル
- 住所:The Grand Hotel Nuwara Eliya地図で見る
- 電話:522 222 881
- Web:http://grandhotel.tangerinehotels.com/
オシャレな郵便局でお手紙
ヌワラエリヤには、ピンク味がかかった赤色の、オシャレな郵便局があります。チューダー様式のスリランカ最古の郵便局の1つですが、現在も現役です!
写真を撮るだけでもいいですが、せっかくなのでポストカードを買って、ご家族や大切な人、自宅などに送ってみてはいかがでしょうか?? 日本への国際郵便でも数十円と安く、1週間ほどで届きますよ。