月島・門前仲町・葛西
月島・門前仲町・葛西観光
もんじゃ発祥の地!江戸の風情がのこる下町エリア

【門前仲町】難しすぎる漢字が話題!ビャンビャン麺「秦唐記永代総本店」

取材・写真・文:

アメリカ在住
訪問エリア:41都道府県

2020年11月15日更新

1,160view

お気に入り

写真:かなたあきこ

隅田川にかかる永代橋のたもとに、画数57(!)の難しすぎる漢字で話題の「ビャンビャン麺」をいただける西安料理店「秦唐記(しんとうき)永代総本店」がオープン。TV番組でもよく取り上げられる大注目の麺料理を、実食画像付きで詳しくご紹介します。

この記事の目次表示

ビャンビャン麺って何?

ビャンビャン麺とは、四川省・重慶市に隣接する陝西省(せんせいしょう)で一般的に食べられている、幅広の麺のことです(現地では「ビアンビアンミエン」と発音)。ビャンビャン、という音の由来は麺を伸ばす時に出る音販売時に台を叩く拍子木の音平たいという意味の「扁扁」がなまったものなど諸説あり、はっきりとは分かっていません。

  • 写真:かなたあきこ

ビャンビャン麺は、小麦粉に水と食塩を加えてこねて生地を作り、茹でる直前に両手で左右に伸ばして2~3cmの幅に仕上げます。うどんのように一定の幅で切って成形するのではなく、生地を伸ばす力加減一つで麺の太さが決まるため、職人の技が決め手となります。上手な職人が打つと、1本の麺の長さはなんと3m近くになるそう!

絵描き歌ならぬ「字書き詩」が存在するほどの難しい漢字

  • 写真:かなたあきこ

しかし何といっても特筆すべきなのは、その難しすぎる「ビャン」の漢字です。当然普通のPCでは変換できないので、上↑の画像でその難解さを確かめてください。総画数57の漢字は地元民でも覚えきれないため、陝西省には書き順を示した短い詩があるほど!その一つの日本語訳が、以下のものです。(※右に「刂」ではなく「丁」と書く異体字の場合)

「点が天辺に飛上り、黄河両端で曲がる、八の字が大きく口を広げ、言の字が中へ入る。東に一ひねり、西に一ひねり、左に長一つ、右に長一つ、中間に馬大王が座る。心の字が底に、月が傍らに、釘を打ってそこに服をかけ、車に乗って咸陽へ向かう。」

「字書き詩」があってもまったく書ける気がしませんが(笑)、次項以下では、そんなビャンビャン麺をいただける西安料理店「秦唐記永代総本店」をご紹介します!

最寄り駅は東京メトロ・都営大江戸線「門前仲町駅」

2020年8月に東京都江東区にオープンした「秦唐記(しんとうき)永代総本店」は、東京メトロ・都営大江戸線「門前仲町駅」が最寄り駅です。門前仲町駅は永代通りと清澄通りの交差点に位置し、地上に出たら永代通りを茅場町駅方面に向かって歩いていきましょう。10分弱歩くと、下の画像↓の永代橋が目前に迫る風景が見えてきます。

  • 写真:かなたあきこ

赤い矢印のある細い道を右手に折れると、すぐに「秦唐記永代総本店」があります。永代橋のギリギリ手前なので分かりやすく、初めてでも迷うことはないでしょう。

TV出演経験も豊富!「秦唐記永代総本店」

  • 写真:かなたあきこ

大きく墨書きされた「秦唐記」の看板が目印の、「秦唐記永代総本店」。永代橋を渡ってすぐの中央区新川にも系列店があり、以前はそちらが「秦唐記新川本店」とされていましたが、2020年8月以降は永代店が「総本店」となりました。位置的にも近くまぎらわしいので、ご注意ください。

  • 写真:かなたあきこ

店頭には直近のTV番組出演情報が掲示されており、ビャンビャン麺ブームの過熱ぶりをうかがわせます。『タモリ俱楽部』『嵐にしやがれ』などの人気番組が多いので、TVで知ったという方も多いのではないでしょうか。ちなみに、店内のモニターでは過去に出演したTV番組の録画を繰り返し流していますので、食事中に閲覧することができます。

  • 写真:かなたあきこ

ビャンビャン麺職人の等身大顔出しパネルも置かれていて、フォトスポットとして最適。ぜひ本場の麺職人になったつもりで、記念撮影をしてみてください。

「ビャンビャン麺」とは料理名ではなく、麺の種類!

  • 写真:かなたあきこ

店内は「新川店」よりもゆったりした空間で、静かで広々。席についてメニューを見ると、まず「ビャンビャン麺」という料理がないことに驚きます。そう、ビャンビャン麺とはあくまでも“麺の種類”のことで、「担々麺」「チャーシュー麺」のような料理名のことではないのです。

迷ったら、定番の「ヨウポー麺」がおすすめ

  • 写真:かなたあきこ「ヨウポー麺」(普通盛り・850円)

「ビャンビャン麺」というメニューがあると思っていた初心者の方は戸惑ってしまうかもしれませんが、セレクトに迷ったらまずは定番の「ヨウポー麺」(850円)をおすすめします。これは地元・陝西省の一般的な食べ方で、「ビャンビャン麺といったらこれ!」といった調理法です。

  • 写真:かなたあきこ

「秦唐記」では、好みに合わせて麺の太さを選ぶことができます。スタンダードはもちろんビャンビャン麺ですが、さらに幅が広いベルト麺と呼ばれるユニークな麺もありますので、色々試してみるのも楽しそうです。

  • 写真:かなたあきこ

ヨウポー麺とは茹でたての麺の上に、刻んだネギ、モヤシなどの野菜と角切りの豚肉、唐辛子をトッピングし、熱々の油を回しかけたもの。全体的に酸っぱいタレで味付けされており、辛さは好みで選ぶことが可能。提供されたらすぐに、全体をよくかき混ぜます。時間を置くと麺がくっついて混ぜにくくなってしまうので、手早くいただくのがコツです。

  • 写真:かなたあきこ幅広のビャンビャン麺。すべて手打ちのため、太さや厚さが不揃いなところがオツ

口に含むと、まずその麺の弾力に驚かされます。ほうとうのようなふわふわとした食感とは全く異なり、もっちりシコシコの歯ごたえがたまりません。唐辛子がダイレクトにトッピングされているので一見辛そうですが、実際はそうでもありません。後からじわじわくるスパイシーさと油の香り&タレの酸味が相まって、つい箸が進んでしまう深い味わい!

お酢やパクチー、茹で汁を使って“味変(あじへん)”も可能

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこトッピング用の「香菜」(100円)

味に変化をつけたい時は、テーブルに備え付けの「お酢」か「黒酢」をお好みで加えてみることで、最後まで飽きずにいただくことができます。また、トッピングの「香菜(パクチー)」(100円)を追加するのもおすすめ。ワンコインで山盛りの“追いパクチー”が叶います!

さらに汁なし麺を頼むともれなく「麺の茹で汁」が無料で提供されますので、こちらも合間の箸休めにはぴったり。味がなにも付いていない蕎麦湯のようなもので、油っこくなった口中をさっぱりさせてくれます。

次のページを読む

月島・門前仲町・葛西の旅行予約はこちら


月島・門前仲町・葛西のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

月島・門前仲町・葛西のホテルを探す

月島・門前仲町・葛西の航空券を探す

(羽田空港)

月島・門前仲町・葛西の現地アクティビティを探す

月島・門前仲町・葛西のレンタカーを探す

月島・門前仲町・葛西の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【東京】郷土料理のおすすめ20選!東京名物の食べ物特集

東京に伝わる郷土料理をくわしく解説!東京へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお店情...


雨の東京観光におすすめ!雨の日も楽しめる観光スポット42選

東京には雨の日でも楽しめる観光スポットがたくさん!最新のアートスポットやショッピングスポットに、美術館・博物館・レジャースポットなど、雨を気にせず楽しめるおすす...

東京で食べ歩き!名物グルメ・スイーツが人気の商店街&横丁20選

名物グルメやキュートなスイーツが揃う、東京の食べ歩きにおすすめな商店街&横丁をまとめてご紹介!下町らしい雰囲気を残す商店街から、バラエティ豊かなグルメが人気の横...

下町情緒あふれる!【東京】月島&佃エリアのおすすめ観光スポット

月島を訪れたら食べたいのが、もんじゃ焼き。50店舗以上が集まるもんじゃストリートはいつも活気と笑い声に溢れています。そして近代化した街中に未だ江戸情緒が残る佃は...

海と河川に囲まれた東京の街「西葛西」の、おすすめ散策スポット10選!

国内有数の「葛西臨海水族園」がある街、西葛西。東京23区の最東端に位置する江戸川区にあり、海と河川に囲まれた西葛西では、かつては漁業も盛んに行われていました。近...

この記事を書いたトラベルライター

フリーランスライター
◆◆トラベルライターアワード 2018年上半期・2018年年間・2019年上半期
◆◆「国内記事部門 アクセストップ賞」三期連続受賞!
◆◆https://tripnote.jp/minna/award/2019/1



学生時代のダイビング、社会人からのトレッキングを経て、海も山もあらゆる旅行&アクティビティが好きです。過去には夫の海外勤務に帯同し、2年半ほどドイツ・ミュンヘンで暮らしたことも。どこまでも地続きであるヨーロッパの利点を活かし、休みのたびにいろいろな国や街へ強行ドライブ旅を敢行していました。(1歳・3歳の子連れで、土日でミュンヘン⇔ミラノ往復など無茶もしました・・・)
帰国後数年間の東京暮らしを経て、2021年夏からアメリカへ移住。アメリカならではの大自然を満喫するのが楽しみです!

【豊洲】「チームラボ プラネッツ」徹底ガイド!お台場との違いは?

「チームラボ」のデジタルアートが体感できる【チームラボ プラネッツ】。お台場の【チームラボ ボーダレス】との違いは?会期はいつまで?などの疑問を解消しつつ、チケ...


【名古屋】「JR名古屋タカシマヤ」デパ地下で買いたいフード系お土産21選

名古屋駅に隣接する「JR名古屋タカシマヤ」で買いたい、おすすめの名古屋土産を厳選!甘・辛両方のスイーツやデパ地下ならではのお総菜、定番の名古屋土産の“タカシマヤ...


【上野動物園】シャンシャン観覧方法の裏ワザ❤混雑回避したい方必見!

2018年6月5日から、上野動物園の赤ちゃんパンダ【シャンシャン】の観覧方法が、整理券配布式から「並んだ順」に変更されました。連日混雑が続く中、できるだけ並ばず...

【舞浜】ボン・ヴォヤージュ&イクスピアリ!ディズニーグッズお買い物ガイド

東京ディズニーリゾートを訪れる楽しみの一つとして、可愛いディズニーグッズのお買い物が挙げられます。本記事では、舞浜駅前にあるTDR公式グッズショップ「ボン・ヴォ...

【奈良】女子旅で買いたい“かわいい”お土産10選

奈良の女子旅で買いたい、ビジュアルが可愛いお土産を厳選!人気の鹿モチーフをはじめ、奈良でしか買えないキュートすぎるお土産10点をご紹介します。奈良を旅する女子必...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります