次の旅行は世界遺産へ！日本が誇る全22の世界遺産ガイド

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• 知床【北海道】
• 白神山地【青森、秋田】
• 平泉－仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群【岩手】
• 日光の社寺【栃木】
• 富岡製糸場と絹産業遺産群【群馬】
• 国立西洋美術館本館（ル・コルビュジエの建築と都市計画の一部として）【東京】
• 小笠原諸島【東京】
• 富士山－信仰の対象と芸術の源泉【静岡、山梨】
• 白川郷・五箇山の合掌造り集落【岐阜、富山】
• 古都京都の文化財【京都】
• 古都奈良の文化財【奈良】
• 法隆寺地域の仏教建造物【奈良】
• 紀伊山地の霊場と参詣道：通称 熊野古道【和歌山、奈良、三重】
• 姫路城【兵庫】
• 石見銀山遺跡とその文化的景観【島根】
• 原爆ドーム【広島】
• 厳島神社(宮島)【広島】
• 明治日本の産業革命遺産【山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、岩手、静岡】
• 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群【福岡】
• 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産【長崎・熊本】
• 屋久島【鹿児島】
• 琉球王国のグスク及び関連遺産群【沖縄】

原爆ドーム【広島】

• 原爆ドーム

原爆ドーム（広島平和記念碑）は1996年12月に文化遺産に登録されました。核兵器による惨状をそのままの形で伝える世界で唯一の建造物であることや、核兵器廃絶と恒久平和の大切さを訴える、他に例をみない平和記念碑であることが登録の理由。「二度と同じような悲劇が起こらないように」との戒めや願いをこめ「負の世界遺産」と呼ばれています。

世界遺産に登録されているのは原爆ドームのある敷地部分だけですが、隣接する平和記念公園にも原爆死没者慰霊碑や広島平和記念資料館があり、核兵器の悲惨さを訴えています。

厳島神社(宮島)【広島】

• 厳島神社

厳島神社は1996年12月に文化遺産に登録されました。瀬戸内海にそびえたつ大鳥居は宮島のシンボルとなっており、この美しい景色は宮城県の松島、京都府の天橋立と並んで日本三景のひとつにあげられています。

世界遺産として登録されたのは、社殿を中心とする厳島神社、大鳥居が建つ全面の海および背後の弥山原始林（天然記念物）。じつに島の14％もが世界遺産です。ところで「厳島（いつくしま）」と「宮島」は同じです。「厳島」の通称が「宮島」で、「宮島」のほうが読みやすく漢字が簡単なことから、多く使われています。

島全体が神聖な場所とされている嚴島神社には、海の女神、市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命が祀られています。ご利益は、航海安全、交通安全、家内安全、試験合格、商売繁盛、縁結びなどさまざま。

• 弥山にある獅子岩展望台

弥山は、嚴島神社の後方にそびえる標高約535mの霊峰です。古くから神域として崇められ、歴史的には、1,200年以上前、唐から帰った弘法大師が開基したとされ、以来、平清盛や伊藤博文など多くの人々の信仰を集めています。

山中には、史跡や奇岩、弘法大師ゆかりのお堂などが点在しており、展望台からは、瀬戸内海の穏やかな景色を眺めることができます。

明治日本の産業革命遺産【山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、岩手、静岡】

• 端島（軍艦島）

1850年代から1910年までに急速な発展をとげた炭鉱、鉄鋼業、造船業に関する文化遺産で、2015年7月に世界遺産に登録されました。構成資産は、山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡の8県に点在する全23資産です。

なかでも、世界遺産登録後に多くの観光客が押し寄せたのが端島（はしま）。通称「軍艦島」と言えばわかる方もいらっしゃると思います。長崎県長崎市にあるこの島は、明治から昭和にかけて海底炭鉱によって栄えました。1974年（昭和49年）の閉山により島民が島を離れ、現在は無人島になっています。

「軍艦島」は”遠く離れた孤島”というイメージがありますが、じつは長崎港から約19キロのところにある島。長崎市内の港から出港して、片道40分ほどで軍艦島まで連れていってくれるツアーなどで簡単に行くことができます。

• 旧グラバー住宅

おなじく長崎県にある旧グラバー住宅は、スコットランド出身の商人トーマス・グラバーの邸宅。文久3年（1863）に建てられた日本最古の木造洋風建築です。現在はグラバー園として観光施設化されています。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群【福岡】

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2017年7月に、日本では21番目の世界遺産に登録されました。沖ノ島では古代から朝鮮半島や中国大陸との外交の成功や航海の安全を祈って国家祭祀が行われ、島そのものが御神体として、現在も神職が祈りを捧げています。古代信仰の姿を今に伝える世界でも貴重な遺産群です。

構成する資産は全部で8つ。【1】沖ノ島（宗像大社沖津宮）、島に付随する3つの岩礁（【2】小屋島、【3】御門柱、【4】天狗岩）、大島にある【5】宗像大社沖津宮遥拝所と【6】宗像大社中津宮、本土にある【7】宗像大社辺津宮、そして【8】新原・奴山古墳群です。

なお沖ノ島は”神宿る島”として入島が禁止されており、立ち入ることができません。もっとも近くで眺めることができるのは、大島の沖津宮遥拝所となります。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産【長崎・熊本】

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2018年7月に、日本では22番目の世界遺産に登録されました。江戸時代にキリスト教が禁じられ厳しい弾圧のなか、孤立することなく一般社会と共生しながら信仰を守りつづけた、潜伏キリシタンの伝統を物語る遺産群です。

長崎県と熊本県に全部で12ある構成資産のうち、もっともよく知られているのは、観光スポットとしても人気のある「大浦天主堂」。現存するものでは国内最古の教会であり、国宝にも指定されています。

以下が構成する12の資産です。

【1】原城跡、【2】平戸の聖地と集落（春日集落と安満岳）、【3】平戸の聖地と集落（中江ノ島）、【4】天草の﨑津集落、【5】外海の出津集落、【6】外海の大野集落、【7】野崎島の集落跡、【8】頭ヶ島の集落、【9】奈留島の江上集落（江上天主堂とその周辺）、【10】久賀島の集落、【11】黒島の集落。【12】大浦天主堂。

屋久島【鹿児島】

• 屋久島

1993年12月に自然遺産に登録された屋久島。鹿児島県の大隅半島佐多岬から南南西約60kmの海上に浮かぶ、東京23区ほどの大きさの島です。九州で一番標高の高い宮之浦岳（標高1,936m）を中心に島の90％が森林に覆われており、映画『もののけ姫』の舞台になった美しい森や滝など見どころには事欠きません。

• 縄文杉
• ウィルソン株

屋久島と言えばやはり、屋久杉。屋久島の標高500メートルを超える山地に自生する、樹齢1,000年以上のスギのことで、屋久杉のなかでも、日本で最も太いスギと言われる縄文杉が大きな見どころになっています。その胸高周囲は16.4mで、樹齢は2,000年から7,200年までと諸説あります。

また、ハート型の空を見られるウィルソン株も屋久島の人気スポットです。アメリカの植物学者、ウイルソン博士によってこの株の存在が明らかになったことより、命名されました。この古株の空洞は10畳ほどの大きさ。中には木魂神社が祀られ、清水が湧き出ています。

琉球王国のグスク及び関連遺産群【沖縄】

• 首里城

沖縄に点在するグスク（城）や遺跡から構成される世界遺産。2000年12月に文化遺産に登録されました。構成する資産は以下の9つです。

• 今帰仁城跡（なきじんじょうあと）
• 座喜味城跡（ざきみじょうあと）
• 勝連城跡（かつれんじょうあと）
• 中城城跡（なかぐすくじょうあと）
• 首里城跡（しゅりじょうあと）
• 園比屋武御嶽石門（そのひゃんうたきいしもん）
• 玉陵（たまうどぅん）
• 識名園（しきなえん）
• 斎場御嶽（せーふぁうたき）

なかでも最もよく知られるのが首里城跡です。首里城は琉球王国時代の象徴とも言える城で、沖縄随一の観光スポットになっています。（※2019年10月31日に発生した火災により、正殿をはじめとする主要な施設が焼失しました。復旧の目処は経っていませんが、首里城を含む首里城公園の敷地のうち約8割は見学が可能となっています。（2019年12月現在）

• 座喜味城跡

そして座喜味城跡は、石垣の曲線やアーチ門が美しく見事。城跡の頂上からは360度の雄大な景色が楽しめ、西側には残波岬を望みます。