2018年10月11日にオープンし、今や東京を代表する観光名所の一つとなった【豊洲市場】。充実した見学者コースや飲食施設、ショッピングフロア、屋上緑化広場など、【豊洲市場】ならではの最新の見どころをご紹介します!
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【豊洲市場】とは?
長年にわたり東京の台所を支えてきた「築地市場」の老朽化などにより、移転先として整備された【豊洲市場】。最寄り駅はゆりかもめの「市場前」駅で、駅に降り立った瞬間に、最新式でピカピカの市場施設が目に飛び込んできます。
- 出典:www.photo-ac.com「豊洲市場」全景。海に囲まれた最新の市場です!
407,000㎡の広大な敷地は大きく3つのゾーン(5・6・7街区)に分かれ、「青果棟」「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「管理施設棟」などが建ち並び、「水産仲卸売場棟」の上には誰でも利用できる「屋上緑化広場」も!築地で営業していた飲食・物販店もすべて移転が完了し、ますます活気あふれる市場となっています。
豊洲市場内の施設一覧は、以下の通りです。
●「水産仲卸売場棟」(6街区):鮮魚や魚介類などの「仲卸」を見学 ※飲食店あり
●「水産卸売場棟」(7街区):鮮魚や魚介類などの「卸売」、マグロのせりを見学
●「管理施設棟」(7街区):都や各事業者の事務所、都のPRコーナー ※飲食店あり
●「プロショップ魚がし横丁」(6街区):食のプロ向けの物販店
●「江戸前城下町」(5街区屋外):2020年1月にオープンした物販店や飲食店の複合施設
●「屋上緑化広場」(6街区屋外):「水産仲卸売場棟」の屋上にある芝生の広場
※各街区について詳しくは公式サイトマップをご確認ください。
- 出典:www.photo-ac.com(写真はイメージです。見学ルートには含まれていません)
本記事では、見学者コースや飲食店舗、物販店「プロショップ魚がし横丁」、屋上緑化広場、そして2020年1月にオープンした「江戸前城下町」など、一般観光客が訪れることができる豊洲市場の見どころを、現地で撮影した写真とともにご紹介します。
野菜や果物などの取り引きを行う「青果棟」
最初にご紹介するのは「青果棟」。全国から集まる野菜や果物などの取り引きを行う場所です。モダンなエントランスを入ると、開市日には一般客が自由に出入りできる「見学ギャラリー」と「見学者デッキ」を示した案内図があります(右下の写真の黄色い部分が、一般客が入れるゾーン)。
まるで美術館❤日本らしい色彩に彩られた「見学ギャラリー」
見学ギャラリーは各コーナーごとに美しい色彩で区別され、とてもモダンな雰囲気です。ぱっと見だと青果市場というより、まるで美術館のよう❤こちらのデザインコンセプトは、色彩を通じた日本の“旬”の食材のご紹介。「えんどう」「わさび」「いちご」などの野菜や果物を、1月から12月まで旬に合わせて月ごとに紹介しています。これは海外からのゲストにも受けそう!
通路を先へ進むと、写真&絵入りパネルがずらりと並ぶコーナーが。築地市場の前身である「京橋青物市場」から現在までの“市場”の変遷を、年代ごとに知ることができます。解説も詳しく、図説入りなので、とても分かりやすくて興味深い内容です。
ちなみにギャラリーのウィンドウからは、こんな感じで売場が見下ろせますよ。大きく取られた窓越しに、売場を隅々まで見渡すことができ、開放感があって◎。バリアフリー対応のため、小さいお子さんや車いすの方にも見やすい設計になっています。
【豊洲市場】の最新型低温倉庫が間近で見られる!
「青果棟」の見学ギャラリーでは、実際に市場で使用されている最新型の低温倉庫を見ることもできます。商品である野菜や果物の鮮度管理のため、専用パレットに載せて出し入れされ、1~3階まで3層にわたって計992棚あるそう!
土地の少ない東京23区内の市場ということで、限られたスペースを最大限に利用するため“高層スタイル”の倉庫を採用しているとのことです。こちらもパネルにて解説があります。
「見学者デッキ」は青果物の取引について学べるコーナー
見学ギャラリーの最奥にある「見学者デッキ」からは、青果物のせりなどを行う卸売場を一望することができます。こちらには、豊洲に集まる青果物の産地内訳や、市場で働く人のタイムスケジュールなど、豊洲市場での青果物の取引に関する知識を学べるパネルが何カ所かあり、勉強になりますよ。
豊洲市場名物“マグロのせり”が見られる「水産卸売場棟」
駅を眺めながら、ペデストリアンデッキを渡って移動
「青果棟」の見学を終えたら、「水産卸売場棟」へ移動しましょう。豊洲市場ではすべての棟がペデストリアンデッキで結ばれ、バリアフリーで見学の際の移動もとても楽です。もちろんゆりかもめ「市場前駅」も、ペデストリアンデッキ直結になっています。
「水産卸売場棟」の手前「管理棟」には飲食店街が
「水産卸売場棟」に入る前には、まず「管理棟」を通過しなければなりません。こちらには、活きのいいお寿司がいただける寿司屋をはじめ、合計13店舗の飲食店がずらり。飲食店については、後で詳しく解説します。飲食店街を抜け、広々とした連絡通路の先に「水産卸売場棟」があります。
“過去最大”のクロマグロの実物大模型
「水産卸売場棟」の目玉は、巨大なクロマグロの模型。こちらは過去に築地市場で取り引きされたマグロの中で、最も大きかったものの実物大だそう。子連れ客をはじめ、来場者が自由にクロマグロとの記念撮影を楽しめるフォトスポットです。
「水産卸売場棟」の見学者コースも見ごたえ十分!
「青果棟」同様、「水産卸売場棟」の見学者コースも展示に工夫が凝らされ、見ごたえがあります。「手やり」と呼ばれる、せりで用いられる手の動きを図示したユニークな展示など、パネルを見て回るだけでも楽しい♪
「マグロのせり」は早朝5:45~6:15頃に開催
豊洲市場の「マグロのせり」は、開市日の早朝5:45~6:15頃に行われます。「水産卸売場棟」の見学者通路から見る場合は、予約なしで誰でもせりを見物できます。少し遠めですが、解説パネルにある「手やり」も見られますよ。
さらに↑上の画像右手の「マグロのせり見学者デッキ」からは、“せり場”のすぐそばで迫力あるせりの様子を楽しめます。「マグロのせり見学者デッキ」への入場は抽選制となっていますので、申し込み方法など詳細は、こちらの記事豊洲市場「マグロのせり見学者デッキ」最新ガイドをチェックしてください。