2019年1月15日から、豊洲市場で「マグロのせり見学者デッキ」の一般開放が始まりました。事前抽選の仕組みや、実際の見学方法、所要時間、おすすめの時間帯など、最新情報を徹底ガイドします!
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いよいよ一般開放開始!豊洲市場の「マグロのせり見学者デッキ」とは?
豊洲市場で行われるマグロのせり。開場以来、マグロのせりを見学するには「見学者通路」から窓越しに見下ろすしかなく、音もにおいもなく迫力に欠けるものでした。
しかし2019年1月15日から、ついに「マグロのせり見学者デッキ」がオープン!事前抽選で当選した人限定ですが、一般人でもマグロのせりを“せり場”のすぐ間近から見学できるようになったのです。一般公開日初日の抽選に当たった筆者が、一足早く見学してきた「マグロのせり見学者デッキ」の様子をご紹介します。
「マグロのせり見学者デッキ」見学スケジュール
【5:30】管理施設棟3F「豊洲市場PRコーナー」に集合
当日の集合時間は早朝5:30。集合場所は「豊洲市場7街区管理施設棟3F」です。ゆりかもめ「市場前駅」直結のペデストリアンデッキは、豊洲市場の3Fフロアにつながっていますので、駅から上下移動することなくそのまま行くことができます。
まだ夜も明けきっていない冬の5時過ぎでも、しっかり豊洲市場は開いています!管理施設棟の入口を入って右手が飲食店街。飲食店街を抜けた「豊洲市場PRコーナー」が、「マグロのせり見学者デッキ」の入場者集合場所になっています。
事前抽選の当選メールと免許証等の本人確認書類を提示し、受付をします。時間帯別に指定されたカラーのビブス(ベスト)と、マグロのせり専用の見学者カードを受け取りましょう。ビブスはコートの上からは羽織りづらいので、手に持っていても良いとのこと。見学者カードは必ず首から下げ、ビブスの色別に列に並びます。
見学者は一日120名限定で、来た順番に30名ずつ4つのグループに分けられます(2019年1月時点)。5:45~6:15の30分間の見学時間内に、4つのグループが交替で「マグロのせり見学者デッキ」に入場する仕組みです。筆者は1番目のグループに振り分けられました。
【5:40】「マグロのせり見学者デッキ」へ移動
5:40になり、1番目と2番目のグループが「マグロのせり見学者デッキ」へ向け出発。途中で通る見学者通路には、早朝にも関わらず大勢の一般来場者が訪れています。通路の奥左手から下を見ると、そこに「マグロのせり見学者デッキ」が!思ったよりもせり場に近く、期待が高まります♪
【5:45】「マグロのせり見学者デッキ」にてせり見学(約7分間)
見学者通路脇の階段を下り、ワンフロア下の「マグロのせり見学者デッキ」へ。階段にさしかかった瞬間から、生臭い魚のにおいに包まれます!いかにも“魚市場に来た”という雰囲気が盛り上がりますよ。
ずらりと並ぶマグロを見極める、せり人のまなざし
「マグロのせり見学者デッキ」に入り、まずは1番目のグループ30名が見学スタート。6時までの15分間で2グループが見るため、持ち時間は正味7分ほどです。まず目に飛び込んでくるのは、間近にずらりと並ぶ冷凍マグロの一群!その大きさと数に圧倒されます。
鮮度を見極めるために切り落とされたマグロの尾や、そこを懐中電灯で照らして確認するせり人の真剣なまなざしなども、しっかりと見ることができます。この臨場感こそ、「マグロのせり見学者デッキ」に入れた者の特権!ちなみにせり場の床が緑色なのは、マグロの身の赤い色が最も映えるから色だそうです。
鐘の音、ざわめき、ターレのエンジン…場内の「音」にも注目!
せりの開始を告げるために打ち鳴らされる鐘の音、せり人たちのざわめき、場内をせわしなく走り回るターレのエンジン音。さまざまな音が共鳴するマグロのせりの様子は、やはりライブで見るのが一番!「見学者通路」から見下ろすのとは、一味も二味も違いますよ。
実際のマグロのせりの様子を、動画でもご紹介します。予想していたよりも喧騒感は少なく、せりは淡々と進められていく印象ですが、終始ザワザワした雰囲気に包まれています。せり人たちの“静かな熱気”を直に感じ取ることができ、とても興味深い体験です。
衛生面に配慮しつつ、音やにおいが届く工夫が
「マグロのせり見学者デッキ」は、せり場とガラス壁で仕切られてはいるものの、壁面上部は開放されています。そのため、せり場の音やにおいがダイレクトに届く設計に。
かつて築地市場ではマグロのせり場まで一般客が入ることができ、「築地に比べると、豊洲のマグロのせりは迫力に欠ける」という声も。しかし築地では、外国人観光客がマグロに触ってしまうなど、衛生面や安全面にかなり問題があったそうです。豊洲市場の「マグロのせり見学者デッキ」は、ライブ感と衛生面を考慮した“最新設計”であると言えるでしょう。
【6:00~】「見学者通路」に戻り、引き続きマグロのせりを見学
6:00になり「見学者デッキ」を出た後も、見学者通路から引き続きマグロのせりを見ることができます。ここでは制限時間がなく、せりが終わるまで好きなだけ見学が可能。
通路からは望遠レンズを使えば、せり人の“手やり”の様子まで撮影することができますが、音がまったく聞こえないのが残念です。やはりせっかく豊洲市場を訪れるなら、「見学者デッキ」からマグロのせりを見学することをおすすめします!