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【5】もんじゃ焼き
江戸時代に東京の下町で生まれた料理。お好み焼きより水分量が多く、鉄板の上に広げてグツグツと煮ながら焼き、ヘラの形をした小さい「はがし」ですくいながら食べます。お好み焼きと違って、ソースなどの調味料は具材と一緒に混ぜて焼くのが特徴です。
もんじゃ焼きのおすすめ店①:おかめ ひょっとこ店
- 出典:tripnote.jpおかめ ひょっとこ店でいただいた、もち明太子もんじゃ。明太子のプチプチ感ともちの相性がいい!1,300円。
月島にある、多彩なメニューと明るい雰囲気が人気のもんじゃ店。海鮮の他、モツや牛スジなどのホルモンを入れるもんじゃメニューがあります。ベビースターもんじゃは遊び心満載で、現代版の駄菓子屋もんじゃといった様相の楽しい一品です。デザートメニューには、あんこ巻きもあります。
- おかめ ひょっとこ店
- 月島・門前仲町・葛西 / 和食 / ご当地グルメ・名物料理 / もんじゃ
- 住所:東京都中央区月島3-8-10地図で見る
- Web:http://www.monjya-okame.jp/
もんじゃ焼きのおすすめ店②:もへじ 渋谷スクランブルスクエア店
- 出典:tripnote.jpペスカトーレもんじゃ(税込1,980円)
月島で人気のもんじゃのお店「もへじ」の渋谷店。明太子やあさりなどを使った伝統的なもんじゃのほか、クラムチャウダーやフォアグラ、オマール海老といったオリジナルのもんじゃも味わうことができます。
オリジナルのもんじゃでおすすめの一品が、「ペスカトーレもんじゃ」。ホタテやタコ、イカなど、パスタのペスカトーレで使う魚介類がたっぷりと入っており、キャベツやだしとの相性も抜群です。店員さんに目の前で作ってもらえるので、出来たてを熱々のうちにいただきましょう。
- もへじ 渋谷スクランブルスクエア店
- 渋谷 / 和食 / ランチ / ご当地グルメ・名物料理 / もんじゃ
- 住所:東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア12階地図で見る
- 電話:03-6805-1518
- Web:https://www.shibuya-scramble-square.com/shops_rest...
【6】ちゃんこ鍋
- 出典:tripnote.jp
「ちゃんこ」とは、もともとは力士の食事を指す言葉で、ちゃんこ鍋自体は明治時代に両国にある出羽海部屋で誕生しました。具材に決まりはなく、魚介や肉類、野菜など様々なものを入れた寄せ鍋という位置づけです。スープの味も自由に決められるという幅の広さが特徴で、お店独自の味わいが楽しめます。
ちゃんこ鍋のおすすめ店:ちゃんこ霧島 両国江戸NOREN店
- 出典:tripnote.jp
JR両国駅直結の複合施設「両国江戸NOREN(のれん)」に入る、ちゃんこ鍋屋さん。元大関・霧島で、陸奥部屋(みちのくべや)の陸奥親方がプロデュースしたお店です。
名物の「ちゃんこ鍋」は、鶏肉やつみれ、エビなどを、自慢の鶏ガラ豚骨スープで煮込んだ一品。あっさりとしたスープは、具材との相性も抜群です。〆は雑炊、またはうどんを食べてみて。
- ちゃんこ霧島 両国江戸NOREN店
- 錦糸町・両国・清澄白河 / 和食 / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:東京都墨田区横網1-3-20 両国江戸NOREN地図で見る
- 電話:03-3621-0075
- Web:http://www.j-kirishima.com/
【7】島寿司
八丈島から伝わった伊豆諸島の伝統的なお寿司で、独自のタレに漬けた白身魚がネタとなっています。冷蔵庫が流通する以前の伊豆諸島で保存食として広がり、現在では伊豆諸島の郷土料理として愛されています。
島寿司のおすすめ店:栄寿司
- 出典:tripnote.jpお吸い物とセットになった島寿司(税込1,900円)
伊豆諸島のひとつ、新島の中でも最も飲食店が多い本村に位置するお寿司屋さん。地元の人だけでなく、観光客にも大変人気のお店です。ネタは、写真の上からメダイ、カンパチ、金目鯛となっています。島寿司は、わさびではなくネタの上にちょこんとのっているカラシが特徴的。島寿司とカラシとの相性が良く、口の中であっという間に溶けてしまいます。
【8】うなぎ
うなぎが広く食べられるようになったのは、江戸時代。嘉永5年に発行されたうなぎ店のランキング『江戸前大蒲焼番付』には、200店舗以上のうなぎ屋さんが載っていたほど、江戸っ子に愛されてきた料理です。老舗のうなぎ店が使う秘伝のタレは、継ぎ足されながら今でも受け継がれていることも。江戸の味を、現代の東京でも味わえる、貴重な郷土料理です。
うなぎのおすすめ店:赤坂ふきぬき 新宿タカシマヤタイムズスクエア店
- 出典:tripnote.jpランチうな重 1,980円(税込)
新宿高島屋のレストランフロアにある老舗鰻屋の「赤坂ふきぬき」は、東京赤坂で大正12年に創業した鰻専門店。ランチタイムには、うな重がリーズナブルな値段で味わえます。創業以来継ぎ足されている秘伝のたれがたっぷりかかった、ふっくらとした食感の鰻は、一度食べたら虜になること間違いなし!
店内からは新宿の風景も見渡せて、明るく落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとお食事を楽しめます。ランチタイムは行列の絶えないお店なので、開店時間直後の早めの時間帯の来店がオススメです。
- 赤坂ふきぬき 新宿タカシマヤタイムズスクエア店
- 新宿 / 鰻(うなぎ) / ひつまぶし / ランチ
- 住所:東京都渋谷区千駄ケ谷5丁目24 新宿高島屋 14階地図で見る
- 電話:03-5361-6511
- Web:http://www.fukinuki.jp/
【9】江戸前天ぷら・江戸前天丼
- 出典:tripnote.jp天丼(えび2、かきあげ1 税込1,800円)
江戸前天ぷらとは、東京湾でとれた新鮮な魚介類を、たまごを入れた衣をつけ、ごま油で揚げたもの。たまごを使わない関西風の天ぷらと区別されています。衣はこんがりキツネ色をしており、塩ではなくつゆを付けて食べるのが江戸風。江戸時代は、江戸っ子のファーストフード的存在でした。
そんな江戸前天ぷらを、ご飯と一緒にさっと食べられるようにしたものが江戸前天丼。濃い目の丼つゆに揚げたての天ぷらをくぐらせ、衣にタレをしっかりしみこませるのが江戸前天丼の特徴です。
江戸前天ぷらのおすすめ店:天ぷら船橋屋 新宿本店
- 出典:tripnote.jp花コースの普通サイズのかき揚
- 出典:tripnote.jp花コースの天ぷら(海老2つ、魚介2つ、野菜2つ)
明治19年創業、新宿にある老舗天ぷら店「船橋屋」は、行列の絶えない名店として知られています。厳選された旬の食材をこだわりの胡麻油でサクッと揚げた天ぷら。胃にもたれることなく、いくらでも食べられてしまいそうな軽くて上品な食感です。
船橋屋名物と言えば、いか、貝柱、エビ、三つ葉がたっぷり入って食べ応えのあるジャンボかき揚げが有名。こちらはかなりボリュームがあるので、このかき揚げの普通サイズがいただけるコースメニューも人気があります。
- 天ぷら船橋屋 新宿本店
- 新宿 / 和食 / 天ぷら / ランチ
- 住所:新宿区新宿3-28-14地図で見る
- 電話:03-3354-2751
- Web:https://www.tempura-funabashiya.com/
江戸前天丼のおすすめ店:天丼 金子半之助 日本橋本店
- 出典:tripnote.jp江戸前天丼(税込980円)
日本橋室町に本店を構える江戸前天ぷらの老舗「金子半之助」。浅草出身で、日本料理の紹介案内所「一心会」の会長を務めた金子半之助が考えた「秘伝の江戸前丼たれ」を孫が受け継いだ人気店です。
看板メニュー「江戸前天丼」は、新鮮なアナゴやエビ、イカ、半熟卵が豪快に盛りつけられたボリューム満点な一品。高温で揚げた天ぷらのサクサクとした食感に加え、秘伝のたれとご飯の絶妙なバランスを楽しめます。
- 天丼 金子半之助 日本橋本店
- 東京駅・丸の内・日本橋 / 和食 / 天ぷら / ランチ
- 住所:東京都中央区日本橋室町1-11-15地図で見る
- 電話:03-3243-0707
- Web:http://kaneko-hannosuke.com/
【10】蕎麦
- 出典:tripnote.jp生粉打ち・海老天せいろ(税込2,376円)
こちらも江戸前天ぷら同様、江戸っ子のファーストフード的な位置づけで江戸中期に人気を博した蕎麦。江戸には、蕎麦御三家と呼ばれる「藪」「更科」「砂場」の蕎麦屋があり、それぞれ暖簾分けして現在に至ります。蕎麦つゆも「真っ黒」と表現されるほど濃く、関東独自の蕎麦文化を築いてきました。
蕎麦のおすすめ店:並木藪蕎麦
- 出典:tripnote.jp天ぷらそば(税込1,900円)
1913年(大正2年)創業した老舗の蕎麦店。人気マンガ『美味しんぼ』にも登場した名店です。また『鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)』や『剣客商売(けんきゃくしょうばい)』といった時代小説で有名な作家・池波正太郎(いけなみしょうたろう)が足繫く通った蕎麦店としても知られています。
なんと言っても特徴は、蕎麦つゆです。日本一辛い!とも言われる濃い目に味付けされたつゆに、蕎麦の先端だけをつけて食べるのがツウ。人気メニューは定番のざるそば、天ざる蕎麦、そして季節限定で提供される鴨南蛮蕎麦などとなっています。
【11】関東風すき焼き
- 出典:tripnote.jp
肉を焼き、割り下を使わない関西風すき焼きと違って、関東風は肉や野菜を割り下で煮込むのが特徴。肉食が禁止されていた江戸時代にも江戸っ子は隠れて肉を食べていたそうで、肉食が解禁された明治時代には牛鍋が一気に庶民の間にも広がりました。それが関東風すき焼きのルーツです。
関東風すきやきのおすすめ店:今半 本店
浅草・新仲見世通りにある「今半(いまはん) 本店」。明治時代に創業したすき焼きの老舗で、割り下を使った昔ながらのすき焼きを味わうことができます。
おすすめの「すき焼き定食」は、上質な霜降りの牛肉を使用。割り下で牛肉や豆腐、糸こんにゃく、ネギ、白菜を煮ていき、生たまごをつけて食べます。ご飯との相性も抜群ですよ。
- 出典:tripnote.jpすき焼き定食(税込2,500円~)
- 今半 本店
- 浅草・上野・谷根千 / 和食 / すき焼き / ランチ
- 住所:東京都台東区浅草1-19-7地図で見る
- 電話:03-3841-1411
- Web:https://imahan-honten.co.jp/
【12】佃煮
小魚や貝などを、醤油やみりん、砂糖などで煮詰めたもの。江戸の漁業の中心地であった佃が発祥であることから「佃煮」と名付けられました。江戸時代当初は保存食として食べられため、おにぎりの具材やお弁当に使っても傷まないよう、今よりも辛口に味付けされていたそうです。
佃煮のおすすめ店:佃源 田中屋
- 出典:tripnote.jpガラスケースに並ぶ佃煮
佃煮が生まれた佃には、今も多くの人が通う佃煮の老舗が残っています。そのうちの1軒「佃源 田中屋」は、1843年頃創業。木の引戸を入ると、ガラスケースの中に佃煮が並びます。1つ100g単位で販売され、数種類が入った贈答用の折り詰めもあります。東京のお土産にもオススメしたい商品です。
【13】福神漬
福神漬は、明治時代初期に現在の台東区谷中で誕生した東京の郷土食です。具材には大根、なす、なた豆、れんこん、瓜、しそ、かぶという7つの野菜を使ったことから、「七福神」にちなみ、福神漬けと名付けられたそう。
【14】おでん
- 出典:tripnote.jp
味噌田楽がルーツと言われる煮込み料理。江戸の町で屋台料理として親しまれ、全国に広がっていきました。昆布とかつお節から出汁をとり、濃い口醤油やみりん、酒を使って甘辛い味付けにするのが関東風おでんの特徴です。また、ちくわぶやはんぺんなど、練り物が多いのも関東ならでは。
おでんのおすすめ店:日本橋 お多幸本店
- 出典:tripnote.jpきゃべつまき(左・税込330円)と厚揚げ(右・税込260円)
関東風おでんが味わえる「日本橋 お多幸本店」。創業は大正12年(1923年)の老舗です。定番の関東風おでんは、創業から60年以上受け継がれてきた秘伝のだしを使用。人気の「大根」をはじめ、「きゃべつまき」や「厚揚げ」、「トマト」(※4月~9月限定)など、じっくりと煮込んだ絶品のおでんを味わえます。
【15】くさや
江戸時代に生産が始まった、伊豆諸島の特産品「くさや」。ムロアジやトビウオなどの魚を、くさや液と呼ばれる独特な匂いの発酵液に漬けてから干した干物の一種です。匂いが強いため敬遠する人もいますが、慣れるとその味わいがクセになり、お酒のおつまみに欠かせないという方も。
【16】べったら漬け
薄く塩漬けした大根を、甘酒をベースとした麹床で漬けなおした漬物のこと。塩でしっかり漬けたたくあんとは異なり、甘みが強いのが特徴です。ポリポリした歯ごたえと、独特の甘さがご飯のお供に良く合います。東京・日本橋にある「宝田恵比寿神社」では、毎年10月に「べったら市」と呼ばれる祭事が行われ、べったら漬けが販売されます。
【17】人形焼
中央区日本橋人形町が発祥と言われる和菓子。小麦粉、卵、砂糖を混ぜたカステラ生地を鋳物の型で焼いたお菓子で、中にはあんこが入っています。七福神の顔や、浅草・浅草寺のモチーフを象ったものが多いのが特徴です。
人形焼のおすすめ店:木村家本店
- 出典:tripnote.jp木村家本店
浅草の仲見世通りにある人形焼のお店。江戸時代末期に創業した老舗で、毎日店頭で焼き上げた人形焼を販売しています。人形焼は、提灯や五重塔など、浅草の名所を象っており、東京土産としてもぴったり。こしあんがたっぷり入り、ふんわりとした食感と上品な甘さが人気の秘密です。
- 木村家本店
- 浅草・上野・谷根千 / 和菓子 / 和菓子店
- 住所:東京都台東区浅草2-3-1 仲見世通り内地図で見る
- 電話:03-3841-7055
- Web:http://www.kimura-ya.co.jp/
【18】雷おこし
蒸したお米を煎り、水あめや砂糖などを混ぜて固めたお菓子です。おこしには様々な種類がありますが、東京の雷おこしは、江戸時代中期、浅草の雷門近くで露天商が売り始めたことから、こう呼ばれるようになりました。家を「おこし」、名を「起こす」というめでたいお菓子として、縁起を担ぐ江戸っ子に親しまれてきました。サクっとした食感と優しい甘さがクセになります。
【19】たい焼き
- 出典:tripnote.jp浪花家総本店のたい焼き
今や老若男女に愛されている「たい焼き」は、100年以上前に東京の老舗菓子店「浪花家」が考案しました。創業当時は、今川焼きを中心に販売していましたが、売れ行きをよくするための工夫として高級魚の鯛の形をあしらった、あんこ入りのたい焼きを販売したところ、大ヒット。以来、たい焼きは全国各地へと浸透して行ったそうです。
たい焼きのおすすめ店:柳家
- 出典:tripnote.jp
「浪花家」と四ツ谷にある「わかば」と並んで「東京たい焼き御三家」と呼ばれる柳屋。1916年創業で、人形町の甘酒横丁という商店街にあります。常に行列の絶えない人気の老舗和菓子屋です。
看板商品の高級たい焼きは、1匹1匹専用の金型で丁寧に焼き上げられており、尻尾まで小豆がぎっしり。ところどころ餡が透けているほど薄いパリパリの皮と、ほどよい甘さの餡とのバランスもちょうど良く、絶品です。
【20】あんみつ
- 出典:tripnote.jp抹茶あんみつ(期間限定)
みつまめにあんこを盛り、黒蜜をかけた和菓子。諸説ありますが、昭和5年に銀座にある汁粉屋「若松」で生まれたと言われており、若松では現在も「元祖あんみつ」として販売されています。
若松以外でもお店によって、白玉をトッピングした「白玉あんみつ」や、バニラアイスを添えた「クリームあんみつ」、抹茶蜜をかけた「抹茶あんみつ」など、一言にあんみつと言ってもバラエティ豊富。あんみつ発祥の東京で、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
あんみつのおすすめ店:梅園 浅草本店
- 出典:tripnote.jp白玉クリームあんみつ(税込964円)
浅草の仲見世通りから少し奥に入ったところにある甘味処「梅園(うめぞの)」。江戸時代末期に創業したお店で、浅草寺の別院・梅園院(ばいおういん)の一角で茶屋を開いたことが起源だといわれています。
人気の一品は「白玉クリームあんみつ」。小豆を丁寧に炊き上げた自家製の餡と寒天に、もちやバニラアイスクリームをトッピングしています。寒天の食感や、あんこの甘さが美味しさのポイント。