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【11】関東風すき焼き
- 出典:tripnote.jp
肉を焼き、割り下を使わない関西風すき焼きと違って、関東風は肉や野菜を割り下で煮込むのが特徴。肉食が禁止されていた江戸時代にも江戸っ子は隠れて肉を食べていたそうで、肉食が解禁された明治時代には牛鍋が一気に庶民の間にも広がりました。それが関東風すき焼きのルーツです。
関東風すきやきのおすすめ店:今半 本店
浅草・新仲見世通りにある「今半(いまはん) 本店」。明治時代に創業したすき焼きの老舗で、割り下を使った昔ながらのすき焼きを味わうことができます。
おすすめの「すき焼き定食」は、上質な霜降りの牛肉を使用。割り下で牛肉や豆腐、糸こんにゃく、ネギ、白菜を煮ていき、生たまごをつけて食べます。ご飯との相性も抜群ですよ。
- 出典:tripnote.jpすき焼き定食(税込2,500円~)
- 今半 本店
- 浅草・上野・谷根千 / 和食 / すき焼き
- 住所:東京都台東区浅草1-19-7地図で見る
- 電話:03-3841-1411
- Web:https://imahan-honten.co.jp/
【12】佃煮
小魚や貝などを、醤油やみりん、砂糖などで煮詰めたもの。江戸の漁業の中心地であった佃が発祥であることから「佃煮」と名付けられました。江戸時代当初は保存食として食べられため、おにぎりの具材やお弁当に使っても傷まないよう、今よりも辛口に味付けされていたそうです。
佃煮のおすすめ店:佃源 田中屋
- 出典:tripnote.jpガラスケースに並ぶ佃煮
佃煮が生まれた佃には、今も多くの人が通う佃煮の老舗が残っています。そのうちの1軒「佃源 田中屋」は、1843年頃創業。木の引戸を入ると、ガラスケースの中に佃煮が並びます。1つ100g単位で販売され、数種類が入った贈答用の折り詰めもあります。東京のお土産にもオススメしたい商品です。
【13】福神漬
福神漬は、明治時代初期に現在の台東区谷中で誕生した東京の郷土食です。具材には大根、なす、なた豆、れんこん、瓜、しそ、かぶという7つの野菜を使ったことから、「七福神」にちなみ、福神漬けと名付けられたそう。
【14】おでん
- 出典:tripnote.jp
味噌田楽がルーツと言われる煮込み料理。江戸の町で屋台料理として親しまれ、全国に広がっていきました。昆布とかつお節から出汁をとり、濃い口醤油やみりん、酒を使って甘辛い味付けにするのが関東風おでんの特徴です。また、ちくわぶやはんぺんなど、練り物が多いのも関東ならでは。
おでんのおすすめ店:日本橋 お多幸本店
- 出典:tripnote.jpきゃべつまき(左・税込330円)と厚揚げ(右・税込260円)
関東風おでんが味わえる「日本橋 お多幸本店」。創業は大正12年(1923年)の老舗です。定番の関東風おでんは、創業から60年以上受け継がれてきた秘伝のだしを使用。人気の「大根」をはじめ、「きゃべつまき」や「厚揚げ」、「トマト」(※4月~9月限定)など、じっくりと煮込んだ絶品のおでんを味わえます。
【15】くさや
江戸時代に生産が始まった、伊豆諸島の特産品「くさや」。ムロアジやトビウオなどの魚を、くさや液と呼ばれる独特な匂いの発酵液に漬けてから干した干物の一種です。匂いが強いため敬遠する人もいますが、慣れるとその味わいがクセになり、お酒のおつまみに欠かせないという方も。
【16】べったら漬け
薄く塩漬けした大根を、甘酒をベースとした麹床で漬けなおした漬物のこと。塩でしっかり漬けたたくあんとは異なり、甘みが強いのが特徴です。ポリポリした歯ごたえと、独特の甘さがご飯のお供に良く合います。東京・日本橋にある「宝田恵比寿神社」では、毎年10月に「べったら市」と呼ばれる祭事が行われ、べったら漬けが販売されます。
【17】人形焼
中央区日本橋人形町が発祥と言われる和菓子。小麦粉、卵、砂糖を混ぜたカステラ生地を鋳物の型で焼いたお菓子で、中にはあんこが入っています。七福神の顔や、浅草・浅草寺のモチーフを象ったものが多いのが特徴です。
人形焼のおすすめ店:木村家本店
- 出典:tripnote.jp木村家本店
浅草の仲見世通りにある人形焼のお店。江戸時代末期に創業した老舗で、毎日店頭で焼き上げた人形焼を販売しています。人形焼は、提灯や五重塔など、浅草の名所を象っており、東京土産としてもぴったり。こしあんがたっぷり入り、ふんわりとした食感と上品な甘さが人気の秘密です。
- 木村家本店
- 浅草・上野・谷根千 / 和菓子 / 和菓子店
- 住所:東京都台東区浅草2-3-1 仲見世通り内地図で見る
- 電話:03-3841-7055
- Web:http://www.kimura-ya.co.jp/
【18】雷おこし
蒸したお米を煎り、水あめや砂糖などを混ぜて固めたお菓子です。おこしには様々な種類がありますが、東京の雷おこしは、江戸時代中期、浅草の雷門近くで露天商が売り始めたことから、こう呼ばれるようになりました。家を「おこし」、名を「起こす」というめでたいお菓子として、縁起を担ぐ江戸っ子に親しまれてきました。サクっとした食感と優しい甘さがクセになります。
【19】たい焼き
- 出典:tripnote.jp浪花家総本店のたい焼き
今や老若男女に愛されている「たい焼き」は、100年以上前に東京の老舗菓子店「浪花家」が考案しました。創業当時は、今川焼きを中心に販売していましたが、売れ行きをよくするための工夫として高級魚の鯛の形をあしらった、あんこ入りのたい焼きを販売したところ、大ヒット。以来、たい焼きは全国各地へと浸透して行ったそうです。
たい焼きのおすすめ店:柳家
- 出典:tripnote.jp
「浪花家」と四ツ谷にある「わかば」と並んで「東京たい焼き御三家」と呼ばれる柳屋。1916年創業で、人形町の甘酒横丁という商店街にあります。常に行列の絶えない人気の老舗和菓子屋です。
看板商品の高級たい焼きは、1匹1匹専用の金型で丁寧に焼き上げられており、尻尾まで小豆がぎっしり。ところどころ餡が透けているほど薄いパリパリの皮と、ほどよい甘さの餡とのバランスもちょうど良く、絶品です。
【20】あんみつ
- 出典:tripnote.jp抹茶あんみつ(期間限定)
みつまめにあんこを盛り、黒蜜をかけた和菓子。諸説ありますが、昭和5年に銀座にある汁粉屋「若松」で生まれたと言われており、若松では現在も「元祖あんみつ」として販売されています。
若松以外でもお店によって、白玉をトッピングした「白玉あんみつ」や、バニラアイスを添えた「クリームあんみつ」、抹茶蜜をかけた「抹茶あんみつ」など、一言にあんみつと言ってもバラエティ豊富。あんみつ発祥の東京で、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
あんみつのおすすめ店:梅園 浅草本店
- 出典:tripnote.jp白玉クリームあんみつ(税込964円)
浅草の仲見世通りから少し奥に入ったところにある甘味処「梅園(うめぞの)」。江戸時代末期に創業したお店で、浅草寺の別院・梅園院(ばいおういん)の一角で茶屋を開いたことが起源だといわれています。
人気の一品は「白玉クリームあんみつ」。小豆を丁寧に炊き上げた自家製の餡と寒天に、もちやバニラアイスクリームをトッピングしています。寒天の食感や、あんこの甘さが美味しさのポイント。