今や老若男女に愛されている「たい焼き」は、100年以上前に東京の老舗菓子店が考案しました。高級魚の鯛を模ったたい焼きは、伝統的な小豆のほか、様々な味が楽しまれています。今回は、東京都内のおすすめたい焼き処を厳選して5選ご紹介します。
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1. 浪花家総本店(麻布十番)
たい焼きの生みの親として知られている麻布十番にある浪花家総本店。1909年創業当時は、今川焼きを中心に販売していました。その後、売れ行きをよくするための工夫として高級魚の鯛の形をあしらった、あんこ入りのたい焼きを販売したところ、大ヒット。以来、たい焼きは全国各地へと浸透していきました。
そんな元祖たい焼きを擁する浪花家総本店では、職人さんが一つ一つ心を込めて焼き上げています。たいやきの金型は1匹1匹が分かれている一丁焼きと呼ばれるもので、先端にたい焼き金型がついた長い棒をくるくると回転させます。焼きあがったたい焼きは、鱗一つひとつもくっきりと表現されています。
こちらのたい焼き(180円)の自慢は、皮の薄さとぎっしりと詰まった柔らかいとろけるようなあんこ。粒あんながら、粒がほぼ同化するくらいにまで、約8時間もの時間をかけてじっくりと煮ているそうです。
日本をはじめ、全世界に広まったたい焼きの原点をぜひ楽しみたいですね。
- 浪花家総本店
- 六本木・麻布・赤坂 / 和菓子屋 / 甘味処
- 住所:東京都港区麻布十番1丁目8−14地図で見る
- 電話:03-3583-4975
- Web:http://www.azabujuban.or.jp/shop/food/219/
2. 柳屋(人形町)
浪花家と次に紹介する四ツ谷のわかばと並んで「東京たい焼き御三家」と呼ばれる柳屋。1916年創業で、人形町の甘酒横丁という商店街にあります。常に行列の絶えない人気の老舗和菓子屋です。
看板商品の高級たい焼き(160円)は、1匹1匹専用の金型で丁寧に焼き上げられており、尻尾まで小豆がぎっしり。ところどころ餡が透けているほど薄いパリパリの皮と、ほどよい甘さの餡とのバランスもちょうど良く、絶妙です。
3. たいやき わかば(四ツ谷)
1953年創業の四ツ谷にあるたいやき わかば。こちらも行列必至の人気店で、東京たい焼き御三家の一つとして人気です。
特徴的なのは、わかばのたい焼きの餡は、ほのかに塩味が効いていることです。1匹1匹目の前で焼かれていくたい焼きは、パリパリの皮とほのかな塩味がアクセントとなり、絶妙なハーモニーを奏でています。他の御三家2店舗と比べても、若干重さのあるたい焼きではあるものの、さっぱりと最後まで楽しむことができます。イートインもできるので、ぜひ熱々を頬張りたいですね。
また、わかばでは餡だけの販売もしており、家でおしるこやぜんざいなど好きなものを作ることができますよ。品の良いわかばの餡をお家でも楽しめるのは嬉しいですね。
- たいやき わかば
- 四ツ谷・市ヶ谷・麹町 / スイーツ / 食べ歩き
- 住所:東京都新宿区若葉1丁目10地図で見る
- 電話:03-3351-4396
- Web:http://www.246.ne.jp/~i-ozawa/
4. たいやき ひいらぎ(恵比寿)
恵比寿の東口から出て徒歩数分のところにあるのが、2006年創業のたいやきの名店ひいらぎです。巨大な金型にいくつものたい焼きが並べられ、同時に焼かれています。回転が良いはずではあるものの、休日ともなれば行列の絶えない人気店です。
自慢のたい焼き(180円)は1個から購入することができます。お腹のふっくらとした美しいたい焼きは、1匹焼くのに30分かけているというこだわりよう。粒あんがはみ出しそうなほどぎっしりと詰まっており、満足できる食べ応えある逸品です。餡も甘すぎず病みつきになりそう。
老舗たい焼き店に負けないくらい、現代のたい焼き好きの心を掴んでやまない一匹をぜひお試しください。
5. 銀座たい焼き櫻家 中目黒店(中目黒)
中目黒の目黒川沿いから大通りに入った場所に、銀座で人気を博していたたい焼き屋銀座たい焼き櫻家 中目黒店があります。(銀座店は2019年に閉店)
今回ご紹介した中でも、最も多くの種類の餡を独自に開発しており、現代の人々の味覚に合う様々なフレーバーのたい焼きが魅力です。一番人気の小豆入りのたい焼きの中でも人気は、厚焼きたい焼き(210円)で、通常サイズの薄皮たい焼き(190円)と比べると、倍近い厚さがあります。
餡は、北海道帯広産のしゅまり品種を100%使用し、水飴を使用することであっさり。照りも感じられる餡です。
他にも、季節限定商品や栗、安納いもを使用したたい焼きのほか、クリーミーなとろっとした味わいが病みつきになるカスタードや抹茶味などもあり、複数個買って食べ比べしたくなるでしょう。皮は、特に厚焼きたい焼きの場合はパンケーキのようにふっくらとしており、薄焼きの場合はパリッとしています。自分の好みに応じてたい焼きを選ぶことができるのも良いですね。
- 銀座たい焼き 櫻家 中目黒店
- 恵比寿・代官山・中目黒 / 食べ歩き
- 住所:東京都目黒区上目黒1丁目19−10地図で見る
- Web:http://sakuraya-taiyaki.biz/
まとめ
いかがでしたか?
「たい焼き」と一口に言っても、お店ごとで金型が異なるので、鯛の表情の違いにも注目です。また、お店ごとに異なる餡子の甘さや食感のほか、皮のパリパリ・ふっくら具合も好みが分かれるところ。ご紹介したたい焼きを食べ歩きつつ、ぜひお気に入りの逸品を見つけてみてくださいね。