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【6】ミケランジェロ広場
フィレンツェに流れるアルノ川の左岸にある丘の上に「ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)」があります。広場の中心には、ミケランジェロ広場という名に因んで、ブロンズでできたミケランジェロ作・ダヴィテ像のレプリカがあります。
- 出典:tripnote.jp
- 出典:tripnote.jpミケランジェロ広場からの景色
街全体を一望できる絶景スポットとして有名なこの広場は、恋人達のデートスポットとしても人気です。広場の周辺には露店が出ていたり、描いた絵を売っている人なども多く、ここでお土産も買う事もできます。
中心部からは少し離れた場所にあり、先に紹介したグラツィエ橋からは徒歩20〜30分程度、市内中心部からであれば徒歩40分程度の移動となります。
丘の上にあるので上り坂にはなりますが、木々に囲まれた外国の道をゆったり散歩するのも、旅のお楽しみの一つ。また、道中はなだらかで長い階段が整備されていますので、比較的歩きやすくなっています。加えて巡回バスも走っているので、歩き疲れた際には、途中からバスを利用するという方法もあります。
【7】ウフィツィ美術館
イタリア国内に数多くある美術館の中でも、収蔵品の質・量ともに最大規模を誇る「ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)」。世界的にも有名なこの美術館には、ボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラッファエロなど、名だたる芸術の巨匠たちの作品をはじめ、イタリアルネッサンス時代の美術品が主に展示されています。
- 出典:tripnote.jp
当時フィレンツェで権力を握っていたメディチ家が趣味で集めた作品が中心となっており、元々は個人の家のコレクションだったというのも驚きです。
- 出典:tripnote.jpミケランジェロ作「聖家族」
- 出典:tripnote.jpレオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」
美術館の中は全部で45の部屋に分かれており、有名な作品だけを見て歩いても、1時間以上はかかる広さです。イタリアルネッサンス時代を代表するレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「受胎告知」、ミケランジェロ作の「聖家族」など、どこかで1度は目にした事のある作品も多く並んでいます。
- 出典:tripnote.jpテラスにあるガラス扉に映るドゥオーモ
- 出典:tripnote.jpテラスから見えるドゥオーモ
45番目の最後の部屋を出ると、ゆったりと休める展望テラスが広がっています。そこから見える美しい景色は、長時間美術品を集中して見ていた疲れをほぐしてくれるでしょう。また出口付近にはお土産屋さんがあり、美術品のマグネットや文房具などのお土産、美術館に展示されている作品の詳しい解説を載せた本(日本語版有)などが販売されています。
長時間のロスを防ぐためには事前予約を
美術館への入口は事前予約者用と当日入場の2つに分かれており、予約なしの場合には入場までに1〜2時間並ぶ事も珍しくありません。事前予約をしておくと時間のロスも防ぐことができるので、見学を希望する場合には事前予約が断然おすすめです。
- ウフィツィ美術館
- イタリア / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze地図で見る
- 電話:+39 055 23885
- Web:http://www.uffizi.com/
【8】シニョリーア広場
フィレンツェの街にはたくさんの広場がありますが、中でもこの「シニョーリア広場(Piazza della Signoria)」は特に人気の広場です。フィレンツェは「街全体が1つの美術館」とよく形容されますが、ウフィツィ美術館の近くにあるこの広場には、特に多くの彫刻作品が飾られています。
代表的なのは、ヴェッキオ宮殿の正面に置かれたダビテ像のレプリカ。その隣には自称・ミケランジェロのライバルとして知られているバンディネッリ作の『ヘラクレスとカクス』の像が展示されています。ダビテ像はレプリカといえど観光客に大人気で、像の周りは常に写真を撮る人でいっぱいです。
また、ダビデ像以外にも多くの彫刻作品を見ることができます。ヴェッキオ宮殿の向かいにある「ロッジア・ディ・ランツィ」には多くの作品が立ち並び、ここだけでもまるで美術館のようです。また、広場の真ん中にはネプチューンの噴水や、コジモ1世の騎馬像が並んでいます。
このように、街中に無造作に美術品が置かれた光景を見られるのも、フィレンツェならでは。加えてシャネルやグッチなどのお店も広場に面していますので、ウインドーショッピングを楽しむこともできますよ。
【9】ヴェッキオ宮殿
シニョーリア広場に隣接する形で建てられているのが、フィレンチェの中心的存在とも言える「ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)」。この建物の半分は、現在も市役所として使われています。
- 出典:tripnote.jp五百人大広間①
- 出典:tripnote.jp五百人大広間②
このヴェッキオ宮殿は、2016年秋に公開された映画『インフェルノ』の舞台となったことで観光客からの人気が高まっていますが、ルネサンス文化の芸術作品で埋め尽くされた内部は、映画を見ていなくても十分に楽しむことができます。
- 出典:tripnote.jp
- 出典:tripnote.jp
また、ヴェッキオ宮殿内にあるアルノルフォの塔(Torre di Arnolfo)から見る街並みもとても美しく、ドゥオモもその全体を綺麗に見ることができます。ドゥオーモのクーポラやジョットの鐘楼に登るのも良いですが、ヴェッキオ宮殿のこちらの塔に登るのもおすすめです。
【10】レプッブリカ広場
街の中心部のさらに中心部、ドゥオーモ広場とシニョーリア広場の中間にあるのがこちらの「レプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)」。この広場を中心に、フィレンツェの主要な観光地が四方八方に広がっているようなイメージです。広場の中心には、アイコンとも言えるクラシカルなデザインのメリーゴーランドがあります。
- 出典:tripnote.jp
夜、キラキラと輝くメリーゴーランドは非日常感満載で、不思議な気分になります。特に雨が降った日の夜には、地面に光が反射してより幻想的なシーンを見ることができます。
広場周辺には、1865年に建てられた凱旋門やオープンカフェ、ブランド店などが並び、ウインドーショッピングやカフェ休憩などを行う多くの人で賑わっています。ただ、その分観光客を狙ったスリなどもよくあるので、歩く際は気をつけてくださいね。
ちなみに「レプッブリカ広場(共和国広場)」という名前が付く広場はイタリア各地に存在しており、ローマやナポリ、トリノなどにも同じ名前の広場があります。一説によると、1946年6月2日にイタリア共和国が成立したことを記念して、「共和国(レプッブリカ)」という名前の広場が各地に設けられたそうです。