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【11】幸運のイノシシ像(子豚の噴水)
街の中心地にある「新市場の回廊(メルカート・ヌオーヴォのロッジャ)」の南側には、フィレンツェのシンボルの一つとも言える「幸運のイノシシ像(Fontana Del Porcellino)」が座っています。フィレンツェの人たちからは「子豚ちゃん:ポルチェッリーノ(Porcellino)」という愛称で親しまれていますが、れっきとしたイノシシです。
そしてこのブロンズのイノシシ像、観光客にも大人気!連日多くの人が像の前で列をなしています。その秘密は、以下2つのジンクスから。
- イノシシの鼻を撫でると幸運が訪れる
- イノシシの舌からのコイン落としに成功すると、願い事が叶う
まず1つ目は、とってもシンプル。イノシシの鼻を手で撫でるだけです。鼻の部分だけがピカピカに光り輝いている理由は、これで納得ですね。そして2つ目は、ちょっとした運試し。イノシシの舌にコインを置いて手を離し、そのコインが滑り落ちた際に下にある土台の格子まですり抜けると、願い事が叶うと言われています。
これがなかなか難しい!多くの観光客が必死になって悪戦苦闘している様子もまた見ものです。フィレンツェを訪れた際には、この「幸運のイノシシ像」で運試しのコイン落としにもぜひ挑戦してみてください。
- 幸運のイノシシ像(子豚の噴水)
- イタリア / その他スポット
- 住所:Piazza del Mercato Nuovo, Florence, Italy地図で見る
【12】アカデミア美術館
「アカデミア美術館(Galleria dell'Accademia di Firenze)」のメイン展示といえば、ミケランジェロ作の『ダビデ像』。「人類史上最も美しい芸術作品」と評されることもあるこのルネサンスの最高傑作を見るために、世界各国から多くの観光客が訪れています。
- 出典:tripnote.jp360度、全方向から見ることができます
- 出典:tripnote.jpダビデのおしり
最高傑作と言われる割には、少し頭と手が大きくて全体的にアンバランスだと思う方もいるかもしれません。そう、実はこのダビデ像、元々はドゥオーモのクーポラに設置される予定だったそうです。そのため、ミケランジェロは人々が下から見上げた時にバランス良く見えるように計算していたのではないか、と言われています。ミケランジェロが想定していた見方でぜひ見てみたいものですね。
- 出典:tripnote.jp柱(左)と壁(右)の間から見るダビデ像
ちなみに展示されているダビデ像は、真正面から見るよりも、像に向かって右側にある柱と壁の間から見る角度がベストだそうです(写真参照)。
先ほどシニョーリア広場にダビデ像のレプリカがあると紹介しましたが、実は元々は、本物のダビデ像が広場に置かれていました。それが移設されたのは、1873年のこと。ミケランジェロ生誕400年祭の際に、作品保護を目的としてこのアカデミア美術館に移設されました。
アカデミア美術館には、このダビデ像の他にもルネサンス期の絵画など色々な作品が展示されています。ウフィッツィ美術館ほど大きくなくこじんまりとしているので、ゆっくり見ても1時間半ほどで回ることができます。
- アカデミア美術館(フィレンツェ)
- イタリア / 美術館
- 住所:Via Ricasoli, 58/60, 50122 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:http://www.galleriaaccademiafirenze.beniculturali....
【13】ピッティ宮殿
フィレンツェの中心部から少し離れた場所にある「ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)」。元はフィレンツェの銀行家だったルカ・ピッティが建設し始めたものですが、のちにメディチ家のコジモ1世が買取りました。ウフィッツィ美術館がメディチ家が政治を行うための事務所であったのに対し、こちらのピッティ宮殿は、メディチ家の私邸として使われていました。
当時のメディチ家の人々が人目に触れることなく安全に事務所へ出勤できるようにするため、私邸であったピッティ宮殿からウフィッツィ美術館を繋ぐ秘密通路も建設されたそうです。「ヴァザーリの回廊」と呼ばれるこの秘密の通路は、予約制のツアーでのみ見学が可能となっています。
ピッティ宮殿の中にはいくつかの美術館が入っていますが、全てを巡ろうと思うと駆け足で見ても半日はかかってしまうほどの規模です。ちなみにピッティ宮殿の見学チケットに、宮殿内美術館の入場料も含まれています。
- ピッティ宮殿
- イタリア / 建造物 / 城・宮殿
- 住所:Piazza de' Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:https://www.uffizi.it/palazzo-pitti
【14】パラティーナ美術館
- 出典:tripnote.jp金ピカな部屋
パラティーナ美術館はピッティ宮殿内にある美術館の一つで、最も有名な美術館です。実はこの美術館、ウフィッツィ美術館に負けず劣らずの素晴らしい美術作品が展示されています。また、作品だけでなく部屋自体にも豪華な装飾が施されていて、目がチカチカするほどの金ピカの部屋などもあります。
- 出典:tripnote.jpラファエロ『小椅子の聖母』
- 出典:tripnote.jpフィリッポ・リッピ『聖母子と聖アンナの生涯』
ボッティチェッリやラファエロ、フィリッポ・リッピなどが手がけた傑作が並ぶ光景には、絵画に詳しくなくても圧倒されてしまうことでしょう。
- パラティーナ美術館
- イタリア / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Piazza de' Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:https://www.uffizi.it/palazzo-pitti/galleria-palat...
【15】サンタ・クローチェ聖堂
- 出典:tripnote.jp
「サンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)」は、イタリアの代表的なゴシック建築の教会です。ガリレオやミケランジェロなど、歴史的に有名な人たちが眠る場所として知られています。美しい彫刻で飾られているそれぞれの墓石は必見です。付属の美術館もあり、ジョルジョ・バザーリの『最後の晩餐』などの作品を見ることができます。
聖堂の外側にはゴシック建築の代表的なファサードが取り付けられてあり、特に正面からの姿が美しいと評判です。左右対称のデザインとなっているこの外観は、聖堂の目の前に広がるサンタ・クローチェ広場に行くことで全貌を写真におさめることができます。
また広場は観光客や地元の人々の憩いの場になっていて、昼も夜も多くの人が家族や友達と思い思いに過ごしています。
- サンタ・クローチェ聖堂
- イタリア / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Piazza di Santa Croce, 16, 50122 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:http://www.santacroceopera.it/