「都電荒川線」は東京に残る唯一の都電。一日乗車券を使ってレトロな一両編成の路面電車に揺られながら、東京の下町をのんびりとめぐる旅はいかがですか?
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「都電荒川線(東京さくらトラム)」とは?
「都電荒川線」は都内を一両編成で走る、レトロで可愛らしい路面電車。荒川区の三ノ輪橋から新宿区の早稲田までの約12.2㎞を結び、2年前からは「東京さくらトラム」という愛称もつけられています。東京に残る唯一の都電で、ドアが閉まるときにチンチン♪と2回ベルを鳴らすことからチンチン電車と呼ばれているんです。
かつて路線廃止の危機もありましたが、地元の人たちの強い希望もあり、廃止を逃れて今も多くの人の日常の足として親しまれています。
「都電荒川線」には一日乗車券もあるので、気の向くままに途中下車しながら、のんびりと下町の雰囲気を楽しむのがおすすめです。一部、路面電車の軌道が車道と区分されておらず、電車と車が一緒に走っている区間もあります。これはふだんなかなか目にすることができない光景かも?!
- 都電荒川線(東京さくらトラム)
- 浅草・上野・谷根千 / 乗り物
- 住所:東京都荒川区南千住1丁目12地図で見る
- Web:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/
【1】三ノ輪橋おもいで館(三ノ輪橋)
「都電荒川線」の起点となる停留場三ノ輪橋にある「三ノ輪橋おもいで館」では、都電一日乗車券などの乗車券や定期券を買うことができます。また都電をはじめとした都営交通の案内以外にも、沿線をモチーフにしたリアルなジオラマの展示や都営線の電車のグッズなど、電車好きなら思わず足をとめてしまうものも!
また三ノ輪橋のプラットホームのところには、こんな昔懐かしい看板もありましたよ♪
- 三ノ輪橋おもいで館
- 浅草・上野・谷根千 / その他ショッピング
- 住所:東京都荒川区南千住1-12-6地図で見る
- 電話:03-3893-7451
- Web:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/kanren/omoi...
【2】都電おもいで広場(荒川車庫前)
荒川車庫前で下車したすぐのところに「都電おもいで広場」があります。ここには荒川車庫で保存されていた都電の旧型車両PCCカーと学園号が展示されています。
筆者が訪れたのは平日だったため、残念ながら中に入ることはできませんでしたが、土日祝日は開場され無料で入場することができます。(10時~16時)
また「都電おもいで広場」の隣は「荒川車庫」で、こちらは中に入ることはできませんが、いくつもの車両が停車している様子を見ることができます。それぞれの車両でこんなに色もデザインもちがうなんて、都電好きにとってはたまらない・・?!
- 都電おもいで広場
- 赤羽・王子 / 広場
- 住所:〒116-0011 東京都荒川区西尾久8丁目33−7地図で見る
- Web:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/kanren/omoi...
【3】王子稲荷神社(王子駅前)
「王子稲荷神社」は王子駅前から歩いて10分ほどのところにある由緒正しき神社。関東の稲荷の総元締めとされ、江戸の人々からは絶大な人気があったといいます。
大みそかには稲荷の使いである狐たちが諸国から王子に集まり、近くの榎の木の下で身なりを整えてから、王子稲荷に初もうでをすると言い伝えられてきました。江戸の有名な浮世絵師歌川広重は、その狐たちの様子を「王子装束ゑの木大晦日の狐火(おうじしょうぞくえのきおおみそかのきつねび)」という浮世絵に残しています。
また神社の境内の奥は、都内とは思えないほどの静けさに包まれた場所で、そこにはかつて狐が棲んでいたとされる「狐穴」が残されています。
- 王子稲荷神社
- 赤羽・王子 / 神社
- 住所:東京都北区岸町1丁目12-26地図で見る
- 電話:03-3907-3032
- Web:http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/data/a/4.html
【4】石鍋商店(王子駅前)
王子稲荷神社の近くには創業約130年の老舗「石鍋商店」があります。こちらのお店の名物は「久寿餅(くずもち)」。江戸時代から親しまれてきた庶民の味で、今でも昔ながらの製法と味を守り続けているんです。
久寿餅は出来たてを店内で食べることができるほか、お持ち帰りもOK!特製の黒蜜ときな粉がかかったこだわりの久寿餅をぜひ味わってみてくださいね♪