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7. そば畑を感じる「中国山地蕎麦工房 ふなつ」
松江の北側、私電の一畑電鉄しんじ湖温泉駅から徒歩で北へ約15分のところにあるのが松江の名店蕎麦屋「ふなつ」です。
島根県・奥出雲で契約そば農家から丹精込めて作られたもみ殼つきのそばを調達し、その日の分量だけ自家製粉するというこだわりのブランド蕎麦「玄丹そば」を提供する蕎麦屋。穀物としてのそば本来の風味を存分に引き出されたふなつのそばは、出雲そばらしくゴツゴツとした食べ応えのあるものです。
おすすめは、新鮮なそばを新鮮なままで味わうことのできる、割子そば(750円)。素材薫るそばのおだしを適量かけて、地元でも人気の質の高いそばをお楽しみください。サービスとしてついてくる、そば粉を練って揚げたものも絶品です。
- 中国山地蕎麦工房 ふなつ
- 島根 / 和食 / そば / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:〒690-0875 島根県松江市外中原町117−6地図で見る
8.うどんもそばもつるっと絶品!手打ちにこだわる安来の「まつうら」
島根県東部にある安来(やすぎ)市は、どじょうすくいの伝統芸能や料理人の間では安来鋼(はがね)で有名な場所ですが、この街にそば・うどんの名店まつうらがあります。
由緒あるそば処「まつうら」は、地元人に人気の釜あげそば(590円)や割子そばはもちろん、自慢の風味豊かな出汁が病みつきに。天ぷら割子(1,100円)の天ぷらもカリッと揚げられ、エビ天やナス、大葉、芋といった地元の野菜を使用したこだわりの天ぷらです。
そばのほか、うどんも人気のお店でツルッとした食感の完成度は、つい唸るほどのおいしさです。その他にも、油揚げや薄く切ったかまぼこ、ごぼうや人参などの野菜と一緒にふっくらと炊き上げられた五目御飯(小:200円、並:240円)も絶品で、うどん/そばセットにつけていただきたいもの。
おいしさの幸せがぐっと詰まった料理を提供する、「まつうら」。ぜひ一度足をお運びください。
9. 無人駅舎内の老舗そば屋「扇屋そば」
奥出雲町にある亀嵩駅は、JR木次線のトロッコ列車も通る山あいの小さな町にある無人駅です。この駅は、松本清張の小説『砂の器』の舞台としても有名なのですが、お蕎麦のおいしい駅としても有名です。
亀嵩駅に併設しているのが昭和48年から続く蕎麦屋「扇屋そば」です。1日の電車の本数も少ない不便な場所にありながら、地元の人はもちろん県外からも多くの蕎麦通がやってきます。
扇屋そばでは、厳選した国産そば粉を石臼で挽き、奥出雲の天然水を使用して〆ているのでこしのあるそばを楽しむことができます。歴史を感じる駅舎入り口からお店に入ると、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような感覚になります。
メニューは、昔と変わらないベーシックなメニュー(割子そば、釜揚げそば、山かけ、月見など)から選びます。特に、他の一般的な蕎麦屋と異なり特徴的なのが割子そば(700円/1人前)の器が漆塗りではなく陶器でできていることです。奥出雲の冷たく新鮮な山水でしめた手打ちそば。店内からホームを見ながらここでしか味わうことのできない一杯をお楽しみください。
10.三瓶山の麓にあるそば処「千蓼庵(せんりょうあん)」
島根県西部にある三瓶山は、かつて国引き神話の舞台となった場所であり、県内外から豊かな自然環境を求めて多くの人々が訪れます。
三瓶エリアは、そばの育つ土地と豊かな水のおかげで、隠れた蕎麦の名所となっています。三瓶山麓のおいしい水を使いながら質の高いそば処が点在し、細くツルンとさっぱりとした食べごたえのあるそばが人気です。
そば屋が点在する三瓶山エリアの中でも、香り豊かなそばの魅力を凝縮したコース料理「そば懐石」として食べられるそば処があります。それが「千蓼庵(せんりょうあん)」です。近くの畑で育てたそばを石臼で粗挽きし、地元の野菜や季節の食材と共に提供しています。
スルッと細麺のそばは、松江や出雲で食べられる出雲そばと比べて舌触りが柔らかく、気品ある繊細なそばです。三瓶の川で取れたやまめの佃煮や山菜の天ぷらなどとの相性も抜群のおそばとなっています。
豊かな三瓶の地が生んだ、そば処「千蓼庵」。ぜひ三瓶高原のおいしい空気とともにそばの魅力を余すところなく体感していただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
地元・島根県民の筆者がおすすめする、出雲そばの名店厳選10選。お店ごとに特徴の異なる出雲そばの魅力をぜひ旅をしながら味わってみてください。