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【2025】世界の人気美術館TOP26!旅行好きが行っている美術館ランキング

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2025年1月27日更新

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13位:ソフィア王妃芸術センター(スペイ/マドリード)

「ソフィア王妃芸術センター」では、スペインが誇る天才画家、パブロ・ピカソとサルバトール・ダリの代表作が見られます。鑑賞時間があまり取れない場合でも、ピカソのあまりに有名な絵画『ゲルニカ』だけは、見ておきたい作品です。

スペイン内戦時に空爆された街ゲルニカをテーマに描かれた絵は、黒白灰色だけの抑えた色調ながら、ピカソの反戦への意思がダイレクトに伝わってきて、そのパワーに圧倒されます。万博で発表したのちも防弾ガラスで覆うなど、厳重な体制の元、迫害から守られてきました。壁一面にもなる大きさであることから各国への貸し出しも不可となっているため、ここソフィア王妃芸術センターでしか見られない貴重な絵画です。

15位:テート・モダン(イギリス/ロンドン)

以前発電所だった建物を改装して作られたのが、近代美術品を展示している「テイト・モダン」。近代美術は好き・嫌いが分かれますが、世界的画家のピカソやダリの作品も展示されていますので、近代美術に興味がない方でもきっと楽しめるのではないでしょうか。

ここの見どころは入ってすぐのタービン・ホールです。発電所時代に文字通りタービンが設置されていた場所なのですが、大規模な作品を展示する時に使用される場所になっています。写真では伝わりにくいのですが、実際に行くとその大きさに圧倒されること間違いなしです!

16位:マウリッツハイス美術館(オランダ/デン・ハーグ)

  • 出典:tripnote.jpマウリッツハイス美術館内

マウリッツハイス美術館は、オランダの首都アムステルダムの西側に位置するデン・ハーグという街にあります。アムステルダム中央駅からは、IC(列車)で1時間ほどなので、日帰り観光も可能です。

  • 出典:tripnote.jpフェルメール『真珠の耳飾りの少女』

コレクションは、17世紀のオランダやフランダース地方(フランドル地方)を代表とする名画家(ブリューゲルやルーベンスなど)の作品が中心。特にオランダの「モナリザ」と言われる傑作で、オランダ出身の画家ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は必見です。

フェルメールの作品は他にも『ディアナとニンフたち』、『デルフトの眺望』が展示されています。また、レンブラントやその他の画家の見逃せない作品もあります。レンブラントの出世作とも言われる『テュルプ博士の解剖学講義』や『自画像』、ルーベンスの『聖母被昇天』がその例です。

17位:ミュシャ(ムハ)美術館(チェコ/プラハ)

日本でも有名な画家、アルフォンス・ミュシャの美術館。繊細に描かれた女性と有機的な花の造形が美しい絵画で知られます。現チェコの出身ということで、首都プラハに彼の美術館があります。ちなみに正しい発音はミュシャではなく「ムハ」なので注意!

残念ながら館内は撮影禁止。けれどメディアでも見かける美しい女性の絵画がずらりと並び圧巻です。女性の美しさに目が行きがちですが、曲線を使ったグラフィックデザインも魅力のミュシャ作品をじっくり満喫できます。

18位:エルミタージュ美術館(ロシア/サンクトペテルブルク)

  • 出典:tripnote.jpエルミタージュ美術館・回廊

ロシアのエルミタージュ美術館は5つの建物で構成されている広大な美術館で、収蔵作品数はおよそ300万点にのぼります。建物自体も世界遺産に登録されており、館内の装飾を見ているだけで、ロシアらしさを感じられる場所でもあります。

エルミタージュ美術館の収蔵作品の中でも特に有名なものといえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの『ブノワの聖母』と『リッタの聖母』。他にもルーベンスの『大地と水の結合』や、ルノワール 『ジャンヌ・サマリーの肖像』など、名画が多数展示されています。

なお、見学の際はコートを含め荷物はクロークへ預ける必要があります。クロークは、特にお昼頃から大混雑するので、午前中早めに行って、ささっと周ってしまうのがオススメです。

また、写真や動画撮影は別料金(カメラに貼る許可証のシール代が必要)ですので、チケットと一緒に購入しましょう。

19位:イスラム美術館(マレーシア/クアラルンプール)

イスラム建築の象徴であるタイルの外壁が美しい「イスラム美術館」。館内では、イスラム教における装飾品や美術品を展示しています。

  • 出典:tripnote.jp屋上の外から見たドーム

真っ白な天井にあしらわれた幾何学模様はため息が出るほど美しく、歩くだけでも癒される空間です。館内にあるアラビア料理を提供するレストランと、ミュージアムショップも人気です。

19位:美術史美術館(オーストリア/ウィーン)

ハプスブルク家が収集した15~18世紀頃の絵画のほか、古代エジプト・ローマの美術品なども所蔵し、世界屈指のコレクションを誇る美術館。特にブリューゲルに関しては世界最大数のコレクションを持ち、『バベルの塔』や『農家の婚礼』などの代表作を鑑賞することができます。そのほか、フェルメール、クリムトの作品なども見逃せません。

  • 出典:www.flickr.comKunsthistorisches Museum Wien(Photo by Herbert Frank)

また、皇帝の名により建てられたそのネオゴシックな建築も圧巻ですが、そんな空間をさらに満喫できるのが、館内にある「世界一美しい」と言われるカフェ。吹き抜け部分を取り囲むようにデザインされていて、贅沢な気分でお茶ができます。美術館の入場者しか利用できませんので、ぜひ休憩がてら立ち寄ってみてください。

21位:ベルギー王立美術館(ベルギー/ブリュッセル)

ベルギーが誇る、ヨーロッパ屈指の規模の美術館。15世紀から18世紀の多くの名画が展示されています。フランス革命軍による占領中に、パリのルーブル美術館の分館として建てられたものが前身で、現在の建物は、1880年に完成した宮殿のような豪華な造りです。

館内はかつてから所蔵していた古典美術部門と、20世紀の美術を集めた近代美術部門に分かれています。あまりの所蔵品の多さに、じっくり見ていると半日はかかってしまいます。

特に見逃せないのが、ブリューゲルの代表作『ベツレヘムの戸籍調査』です。美術の教科書にも載っているような世界的な名画を、間近でじっくりと鑑賞できますよ。

またルーベンスの絵画の数々も独立した部屋で鑑賞でき、そのダイナミックさに圧倒されること間違いなしです。

21位:ピカソ美術館(フランス/パリ)

  • 出典:www.flickr.comphoto: Musée Picasso Paris, France by Spixey

マレ地区にあるピカソ美術館は、その名の通り、画家ピカソの作品を集めた美術館です。17世紀当時、ガベルと呼ばれる塩税の収税吏だったピエール・オベール氏によって建てられた大変豪勢な建物で、いつからかオテル・サレ(hôtel salé/塩の館)と呼ばれるようになりました。

ピカソ美術館は約5年をかけて整備され、2014年に一般公開を再開。ピカソ作品が約5,000点も収蔵されており、見応えも十分!ピカソ作品のほか、ピカソ自身が収集した他の芸術家作品も展示されています。

23位:マグリット美術館(ベルギー/ブリュッセル)

ベルギーを代表するシュールレアリズムの画家、ルネ・マグリットの美術館です。マグリットはワロン地方のレシーヌ地域で生まれ、ブリュッセルで長く生活していたことがあるとされています。そのブリュッセルにゆかりのあるマグリットの美術館には、世界中からファンが押し寄せます。青空や雲、月、鳩などをモチーフとした彼独特の不思議な世界に、引き込まれてしまいます。

王立美術館と隣接しており、お得な共通チケットも売っているので、セットで訪れるのもおすすめ。マグリットらしい、シュールでセンスのいいグッズが並ぶミュージアムショップにも注目です。

23位:ダリ劇場美術館(スペイン/フィゲラス)

画家サルバトーレ・ダリ生誕の地として知られる、人口4万の小さな町フィゲラス(Figueres)に、ダリ自身が建てた「ダリ劇場美術館」。毎日世界中から多くのダリファンが訪れています。

建物の屋上には卵が乗り、真っ赤な壁にはリアルなクロワッサンのオブジェが張り付いているという奇抜な外観。豊かすぎるほどの感性を宿した建物の前に立てば、それはもうテンションがぐぐっと上がること間違いなし。

館内はオブジェや絵画、トリックアートなどユニークな作品が展示された、まさに体験型アートワールドとなっています。

25位:ビクトリア国立美術館(オーストラリア/メルボルン)

  • 出典:www.flickr.com作品名:Play Melbourne NGV, Photo by:Tourism Victoria

1861年にオープンしたオーストラリア最古の美術館で、世界各国から集まったコレクションを幅広く展示しています。広い館内の常設展示は全て無料だというから驚き!とくに近現代の絵画が並ぶコーナーは見応えたっぷりです。

  • 出典:tripnote.jp入口から奥へと抜けるとある高い天井のステンドグラスの部屋

またミュージアムショップではかなりの種類の本や雑貨、展示物関連商品を扱っています。

26位:カタルーニャ美術館(スペイン/バルセロナ)

ロマネスク美術において、世界屈指のコレクションを誇るのが「カタルーニャ美術館」。1934年、バルセロナ万博のために建てられた国立宮殿を利用して設立されて以降、スペイン内戦や第二次世界大戦など混乱の時代を切り抜け、長年の改修工事を経て2004年に再オープンしました。

カタルーニャ地方の美術を中心に、ロマネスク美術、ゴシック美術、近代美術を展示しています。特に11〜13世紀のロマネスク美術のコレクションは素晴らしく、世界遺産に登録されているロマネスク教会群のひとつ、サン・クレメント教会から保存のために移築された『全能のキリスト』は必見です。

他にもベラスケスやスルバラン、ピカソやダリといった作品まで展示しています。とにかく規模が大きいので、一日で回りきるのは不可能。チケットは購入日から1カ月以内であれば2回入場できるので、時間があるなら2回に分けて訪れるもおすすめです。

※本記事のランキングは、トリップノートのアプリでトラベラー会員が登録した「行ったスポット」のデータ(2025年1月時点)を元に算出しています。

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