映画『男はつらいよ』の舞台として知られる東京都・柴又。柴又帝釈天をはじめ、多くの見どころがある場所で、『男はつらいよ』のファンはもちろん、そうでなくても楽しめるスポットです。今回は、東京都のにぎやかな下町、柴又をご案内します。
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柴又随一のレトロ空間「柴又ハイカラ横丁&柴又のおもちゃ博物館」
柴又駅から1分ほどのところにある柴又ハイカラ横丁&柴又のおもちゃ博物館。たびたびメディアでも取りあげられる、柴又で話題のスポットの1つです。
店内には色とりどりの駄菓子やおもちゃ、往年のスターのブロマイドなどがぎっしりと陳列されており、目移りしてしまいます。バラのものはどれもが駄菓子屋価格なので、懐かしい商品たちを大人買いして楽しみましょう。
店の一角には古いゲーム機も並べられています。小さいころ駄菓子屋や百貨店のゲームコーナーで遊んだゲームが、今でも現役で動いています。
白黒テレビや古い看板、万国旗など店内を彩る小道具にも要注目。にぎやかで懐かしい世界観を演出するのに一役買っています。
2階はおもちゃの博物館(有料)になっているので、合わせてのぞいてみてください。
- 柴又ハイカラ横丁
- 柴又・亀有・北千住 / 雑貨 / 駄菓子屋
- 住所:東京都葛飾区柴又7-3-12地図で見る
- 電話:03-3673-9627
- Web:http://www2.odn.ne.jp/shibamata/haikara.html
- 柴又のおもちゃ博物館
- 柴又・亀有・北千住 / 博物館
- 住所:東京都葛飾区柴又7-3-12 柴又ハイカラ横丁2階地図で見る
- 電話:03-3673-2256
- Web:http://www2.odn.ne.jp/shibamata/index.html
仕事が丁寧な下町のそば屋「やぶ忠」
柴又帝釈天へと続く参道には、多くの飲食店があります。その中でも特におすすめなのが、「やぶ忠」です。
人通りの多い参道でソフトクリームを販売しており、一見観光客向けに特化した店に見えますが、30年以上に渡り柴又でそばを作り続けており、そのていねいな仕事ぶりから地元の方からの支持も厚い名店です。
木彫りの彫刻が美しい「柴又帝釈天」
柴又駅から6分ほど参道を歩くと、やがて柴又帝釈天の門が姿を現します。日蓮宗の寺院であり、1629年に日忠とその弟子の日栄によって開かれました。正式には「経栄山題経寺」という名前ですが、通称の柴又帝釈天の方が一般に知られています。
写真の門は二天門と呼ばれ、1896年に江戸期建築の名匠、坂田留吉により建てられました。日光東照宮の陽明門を模していると言われています。
帝釈堂と瑞龍の松。この松の木は、樹齢およそ500年と言われています。日栄がこの松の下から霊泉が湧き出しているのを見つけたことから、柴又帝釈天が始まったとされます。
柴又帝釈天と言えば、見事な木彫りも魅力です。
帝釈堂(本堂)の法華経説話彫刻は、10人の彫刻師が仕上げました。人物の背景のさらに奥まで彫りこまれています。
造園師永井楽山の作りあげた邃渓園は、1965年に完成した大作。
庶民派ながら細部に渡って洗練されている、見どころの多いお寺です。
- 柴又帝釈天
- 柴又・亀有・北千住 / 寺 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:東京都葛飾区柴又7−10−3地図で見る
- 電話:03-3657-2886
- Web:http://www.taishakuten.or.jp/
東京最後の渡し舟、矢切の渡し
柴又帝釈天をあとにして8分ほど歩くと、やがて江戸川にぶつかります。河川敷に降りると手作り感あふれる桟橋があり、そこから渡し舟が出ています。
この渡し舟は矢切の渡しと呼ばれ、江戸時代初期から柴又と向こう岸の千葉県を結んでいました。都内では最後の渡し舟であり、200円で向こう岸までの船旅を楽しむことができます。
- 矢切の渡し
- 柴又・亀有・北千住 / 乗り物
- 住所:東京都葛飾区柴又7-18先地図で見る
- 電話:047-363-9357(矢切渡船)
- Web:http://www.katsushika-kanko.com/guide/scene/spot_1...
柴又は『男はつらいよ』だけじゃない
「映画『男はつらいよ』の舞台」のというイメージが強い柴又ですが、このように映画を知らない方でも楽しめるスポットがたくさんあります。ぜひあなたも、懐かしい下町、柴又を訪れてみてください。