今回は、東京の厄除けスポットのひとつ調布市の「深大寺」を訪れた後、自然が残る町「三鷹」、そして住みたい町ランキングで上位にあがる「吉祥寺」を巡る日帰り旅行をご紹介します。遠出したいけど、時間とお金に余裕がない、という方にもおすすめです。
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調布と三鷹、吉祥寺ってどんな町?
調布(ちょうふ)は、東京のほぼ真ん中に位置する町です。調布駅周辺には他のターミナル駅と同じく百貨店や商店がありますが、それ以外にも撮影スタジオや映像関連企業が集まっていることから、「映画のまち」として知られています。
また駅からバスで約10~15分のところには、厄除けスポットとして有名な「深大寺(じんだいじ)」があり、週末には地元の方を中心に参拝者が多く訪れます。
三鷹(みたか)は、東京の西部に位置する自然豊かな町。武蔵野エリアを代表する公園のひとつ「井の頭恩賜(おんし)公園」が有名ですね。また『走れメロス』などの作品で有名な太宰治(だざいおさむ)や、大正から昭和にかけて活躍した山本有三(やまもとゆうぞう)といった文人が暮らした町としても知られ、彼らの足跡を紹介するスポットもあります。
そして三鷹に隣接するのが武蔵野(むさしの)市で、今回ご紹介する吉祥寺(きちじょうじ)も武蔵野市に含まれます。吉祥寺駅の北口には商店街や飲食店が集まる一方、南口から少し歩くと自然を感じることもでき、駅から徒歩圏内に公共施設が集まっていることから、東京都内の「住みたい街ランキング」では常に上位にあがっています。
調布までは、新宿から京王線を利用するのがおすすめ。新宿駅から特急または準特急に乗って約15分でアクセスできます。渋谷駅からもアクセスでき、井の頭線で明大前まで移動した後、京王線に乗り換え。所要時間は約15分~20分です。
また吉祥寺や三鷹へは、JR中央線を利用するのがおすすめ。新宿から約15分で吉祥寺、約20分で三鷹へアクセスできます。渋谷からは京王井の頭線経由で行くこともでき、約30分~40分で到着するので、ぜひ利用してみてください。
東京を代表する厄除けスポットのひとつ「深大寺」を参拝しよう!
最初に訪れるのは、東京・調布にある深大寺(じんだいじ)。毎年100万人以上の参拝客が訪れている都内を代表する厄除けスポットです。またお寺周辺には飲食店も集まっており、参拝の行き帰りにグルメも堪能できます。
10:00 調布駅からバスで深大寺へ
調布駅からは京王バスまたは小田急バスに乗車しましょう。北口からバスが出ており、約10分~15分ほどで深大寺に到着します。本数は1時間に3~4本、15分~20分毎に運行しているので、時刻表を確認することをおすすめします。
10:15 深大寺の境内を散策しよう!
深大寺バス停に到着した後は、表参道と山門を経由して本堂へ向かいます。深大寺は奈良時代に開山した歴史ある寺院で、現在の本堂は大正時代に再建された建物です。阿弥陀三尊像が祀られており、正面には「木」をかたどった燭台(そくだい)があります。
石段を上がると「元三大師堂(がんざんだいしどう)」に到着します。比叡山(ひえいざん)の高僧で、神社や寺院で見られる「おみくじの開祖」といわれており、堂内には2メートルほどある元三大師像(がんざんだいしぞう)が祀られています。
あわせて訪れたいのが、元三大師堂の近くにある「釈迦堂(しゃかどう)」。江戸時代末期に発生した火災では、多くの仏像は難を逃れたものの、本堂などの建物が消失しました。それをきっかけに火災や盗難を防ぐ目的で建てられたのが、この釈迦堂です。現在はガラス越しから国宝の「白鳳仏(はくほうぶつ)」や、重要文化財の旧梵鐘(きゅうぼんしょう)を見ることができます。
この他にも、深大寺の発祥に関わる泉が近くにある「深沙堂(じんじゃどう)」や延命観音(えんめいかんのん)、開山堂(かいざんどう)などがあります。新緑の木々と清らかな水を眺めながら散策してみましょう。
- 深大寺
- 調布・府中 / 寺 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:東京都調布市深大寺元町5丁目15−1地図で見る
- 電話:042-486-5511(寺務所:9時~17時)
- Web:http://www.jindaiji.or.jp/
11:15 深大寺の参道沿いでグルメ&ショッピングを楽しもう!
深大寺を散策したら、参道を歩いてみましょう。参道沿いには江戸時代後期から多くの著名人に愛された深大寺そばを提供するお店や、お団子などのテイクアウトグルメのお店などがあります。
行列必至!手打ちの十割そばが味わえる「深大寺そば 一休庵」
多くのお店が立ち並ぶ中、おすすめのお店が深大寺・山門から少し歩いたところにある「深大寺そば 一休庵(いっきゅうあん)」。厳選したそば粉を使った十割そばや、お酒のつまみにピッタリな料理を提供しており、週末には深大寺の参拝客を中心に行列ができるくらい人気のお店です。
おすすめは国産のそば粉と水だけで作った「十割そば」(税込1,030円)。そばの芳醇な香りとツルっとした食感が特徴です。シンプルな十割そばのほか、玉子だれや大根(税込1,250円)、くるみだれ(税込1,430円)といったメニューもあります。
またそばの実を練りこんで軽く炙ったそば団子や、そばまんじゅう(税込120円)など、そば粉を使った甘味も人気があります。テイクアウトもできるので、お土産として買うのもおすすめです。
- 深大寺そば 一休庵
- 調布・府中 / そば / ランチ / ご当地グルメ・名物料理 / 食べ歩き
- 住所:東京都調布市深大寺元町5-11-2地図で見る
- 電話:042-482-6773
- Web:http://jindaiji19an.com/
焼きたての草まんじゅうに注目!「八起」
山門の近くにある「八起(やおき)」は、創業60年を超えるそば店。強いコシとのどごしのある深大寺そばのほか、よもぎを練りこんだ「よもぎそば」(税込850円)や「なめこおろしそば」(税込900円)など、体に優しいそばも味わえます。
また甘味も充実しており、よもぎの葉を生地に練りこんだ「草まんじゅう」や「だんご」などもおすすめ。香ばしい風味とつぶあんの上品な甘さを楽しめますよ♪
- 八起
- 調布・府中 / 和菓子 / 和食 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / 食べ歩き
- 住所:調布市 深大寺元町 5-13-6地図で見る
- 電話:042-482-0141
- Web:https://chofu.com/yaoki/
オリジナルの鬼太郎グッズが買える「鬼太郎茶屋」
マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる氏は、鳥取県境港(さかいみなと)市が故郷ですが、東京・調布にも縁のゆかりがあり、50年以上にわたって暮らしていました。それにちなんで深大寺の参道沿いにあるのが「鬼太郎茶屋(きたろうちゃや)」です。鬼太郎グッズの販売店には、茶屋やギャラリーを併設しています。
茶屋限定のおすすめの一品は「御朱印帳」。ぬりかべや子鳴き爺、猫娘など、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターが描かれており、寺社仏閣で御朱印集めをしたい方やマニアの方におすすめです。
この他にも、目玉おやじや鬼太郎といったキャラクターを描いた「手染めてぬぐい」(1枚・税込1,650円)や、一反もめん、ぬりかべを描いたオリジナルの便せん(税込440円)、妖怪人形焼(税込648円)なども販売。お土産に買ってみては。
- 鬼太郎茶屋
- 調布・府中 / カフェ・喫茶店 / スイーツ / おみやげ屋 / インスタ映え
- 住所:東京都調布市深大寺元町5-12-8地図で見る
- 電話:042-482-4059
- Web:https://kitaro-chaya.jp/
12:30 深大寺からバスで三鷹へ移動
参道沿いでグルメやショッピングを楽しんだ後は、吉祥寺駅方面のバスに乗って次の目的地「三鷹の森ジブリ美術館」を目指しましょう。最寄りのバス停「明星学園(みょうじょうがくえん)入口」バス停まで約15分で到着します。