オーガニックやヴィーガン(ビーガン)後進国と言われている日本ですが、ライフスタイルの変化やインバウンド需要もあり、最近ではヴィーガンに特化したレストランも増えています。その中でも筆者が特にオススメの美味しいカフェ&レストランをご紹介します。
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VEGAN(ヴィーガン / ビーガン)とは?
VEGANとは元々イギリス発祥の概念で、「厳格な菜食主義者」のこと。肉や魚を食べないベジタリアンとは異なり、肉、魚はもちろんのこと、乳製品や卵、出汁やハチミツまで、動物性由来のものは全く口にしない人々のことを指します。
元々は「動物愛護」の倫理的な観点から生まれた考えですが、ヴィーガン食品は卵や乳製品を全く含んでいないので、アレルギーなどの健康上の理由のある人や美容、ダイエットに気を使う人達にも重宝されています。食に対する意識の強い欧米では、普通のレストランでもヴィーガン用のメニューが用意されているほど一般的に根付いています。
筆者の友人にもヴィーガンがいますが、海外からのヴィーガンの観光客の間で「日本では食べるものに困る」という話を時々耳にします。今回はそんな中でも、筆者が特にオススメする、東京で美味しいヴィーガン・ランチが食べられるカフェ&レストランをご紹介します。
【1】Revive Kitchen Three Hibiya(リバイブ・キッチン・スリー・ヒビヤ)
ニューオープンの日比谷ミッドタウン内にある「Revive Kitchen(リバイブ・キッチン)」は人気のコスメティック・ブランド「THREE(スリー)」が手掛ける野菜を中心としたレストランです。グレー系で統一されたシックな店内がTHREEの清らかさや透明感を演出しています。
肉や魚は使わない精進料理にインスパイアされ、国産のこだわり野菜をふんだんに使用した9品が一つのお膳に載っている「季節のお膳PLATTER」がオススメです。小皿に盛られた色とりどりの美味しそうなお惣菜は、どれから食べようか迷ってしまいます。
オーダーの際にアレルギーについて質問があり、グルテンフリーやヴィーガンなど細かいオーダーにも対応可能。アレルギーがある筆者は今回、乳製品フリーのヴィーガンのお皿を用意していただきました。こういう小さな配慮が嬉しいですね。
お膳には旬の安納芋と黒豆のご飯と、生姜が入って身体が温まる大根の霙(みぞれ)汁も付いてきます。野菜中心の小皿の盛り合わせではありますが、ここまで食べるとかなりお腹いっぱいです。男性の方も満足できるボリュームです。
オーガニックだったりヴィーガンに特化するお店だとお酒が置いていないお店も多いですが、こちらのお店ではしっかりお酒を頂けます。ビールや焼酎、オリジナルカクテルや豊富なワインリストの中からお酒を選ぶことができるのが嬉しいです。
レストラン脇にあるデリカテッセン・コーナーでは、様々な種類のボタニカルティーや抹茶、スムージーやケーキなどが頂けるコーナーもあります。日比谷ミッドタウン内でのショッピングの合間に、ちょっとお茶をするのもオススメです。
人気の秋田こまちと水のみで作られたライスミルクのソフトクリームは、ベースのライスミルクにトッピングを選ぶことができます。こちらの色鮮やかな「ローズ&ラズベリー」は、酸っぱいラズベリーとほんのり甘酒のような優しい甘さのライスミルクのアイスクリームの相性が抜群です。牛乳ベースではないので変な甘さと重たさがないせいか、何個でも食べられそうな軽さがある、ギルトフリーなデザートです。
レストラン脇にはTHREEの化粧品や小物を販売するコンセプトショップも併設しているので、食べる物だけではなく、体の内と外からトータルで美しくなれそうな素敵なお店です。
- リバイブ・キッチン・スリー
- 銀座・有楽町・築地 / カフェ・喫茶店 / おしゃれなランチ
- 住所:東京ミッドタウン日比谷 2階, 東京都千代田区有楽町1-1-2地図で見る
- 電話:03-6206-6454
- Web:https://aoyama.threecosmetics.com/dining-hibiya/
【2】Ain Soph. Ginza(アイン・ソフ・ギンザ)
「Ain Soph. Ginza(アイン・ソフ・ギンザ)」は「本来の自分に戻る場所」をコンセプトに掲げられたヴィーガン・レストランの本店です。東銀座の新しくなった歌舞伎座の裏手、昭和通り沿いにあります。
打放しコンクリートのシンプルでモダンな小さなビルが、自然のまま、ありのままと言うお店の理念を体現しているようです。1階はヴィーガン・スイーツなどを販売しているショップ、2階から4階がレストランになっています。
ランチ・メニューの目玉はこちらの「福禄寿BENTO(¥3,450)」と言う3品のおかずが付いたヴィーガン・ランチ御膳。左から豆腐スパニッシュオムレツ、大豆ミートの唐揚げ、ほうれん草のグリーンカレー。季節の野菜サラダは胡桃味噌を付けてバーニャカウダのようにいただきます。
小さなお皿に盛られた数々のお料理は、素材の味を決して殺さず、かと言って味も薄すぎず、食べ応えがある美味しい品ばかり。ヴィーガンだと聞かされないと、普通のランチを食べているような錯覚に陥るほど、上品でありながらしっかりと満腹になるメニューです。
こちらの「きのこのハヤシライス(¥1,980)」にももちろんお肉は入っていませんが、キノコの出汁が効いてコクのあるソースは、洋食屋さんで食べるあのハヤシライスの味です。ランチメニューにはオーガニックコーヒー、オーガニックティー、無農薬緑茶の中から一つ選ぶことができます。
1階にスイーツショップを併設しているだけあって、こちらで頂くデザートもとてもオススメです。豆乳ベースのヴィーガン・プリンやヴィーガン・ティラミスなどがドリンク付きのセットでオーダーできます(¥1,450)。特に人気なのは「天井のビーガンパンケーキ(¥1,860)」と呼ばれるフワフワのパンケーキだそう。是非試してみてはいかがでしょうか。
- アイン・ソフ・ギンザ
- 銀座・有楽町・築地 / その他レストラン / ランチ
- 住所:東京都中央区銀座4-12-1地図で見る
- 電話:03-6228-4241
- Web:http://ain-soph.jp/ginza/