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4. 日本民藝館ミュージアムショップ:推薦工芸品売店(駒場)
駒場東大前駅からほど近く、閑静な住宅街の一角にあるのが日本民藝館です。日本全国各地に古くから大切にされている民藝の文化を保存し、時代を超えて魅力を発信し続ける拠点となっています。その館内にミュージアムショップ(別名「推薦工芸品売店」)があり、全国から集められた工芸品を紹介、販売しています。
陶磁器のコーナーには、大分県・小鹿田を始めとする九州の有名な窯元の商品の他、山陰や益子、沖縄など陶磁器の生産が古くから盛んな土地で製作された商品(湯呑みやお碗、お皿、小鉢など)まで、幅広く扱われています。
ほかにも、手編みの竹籠や染織物、和紙製品、民藝に関する書籍なども販売されています。民藝品と聞くと古くさいイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、時代を超えて愛される民藝品の秘密がわかる魅力的なディスプレイとなっています。丁寧に一点一点が生み出され、作り手の顔が見える器や日用品をぜひお手に取ってみてください。
- 日本民藝館ミュージアムショップ
- 下北沢・笹塚・明大前 / 雑貨 / 食器 / ミュージアムショップ
- 住所:東京都目黒区駒場4丁目3−33地図で見る
- Web:https://www.mingeikan.or.jp/guide/museum.html
5. べにや民芸店(駒場)
駒場東大前駅の日本民藝館とは反対側の住宅街の一角にあるのが、べにや民芸店です。店内の商品棚には、日本各地のみならずアフリカや南米といった世界各国から集められた、普段の暮らしを彩る民藝品がセレクトされ、リーズナブルな価格で販売されています。
店内入って左には背丈ほどの棚があり、陶磁器で有名な沖縄のやちむん(焼き物)、山陰や九州の窯元直送の器(お皿、カップなど)のほか、竹細工(籠、民藝おもちゃなど)やガラス製品(お皿、カップなど)が揃っています。大体の作り手ごとに区分けされており、自分が好みの作風ごとに手に取りやすくなっています。
お店の右奥には、ギャラリースペースもあり、旬な作家さんや全国から発掘した民藝品の展示・販売コーナーもあります。
日本の民藝だけでなく、世界の民藝品の動向も知ることができます。不思議と日本の暮らしにもフィットするような商品ばかりなので、ぜひ吟味してみてはいかがでしょうか?
- べにや民芸店
- 下北沢・笹塚・明大前 / 雑貨
- 住所:東京都目黒区駒場1丁目33−8地図で見る
- Web:http://www.beniyamingeiten.com/
おまけ:便利なサイズまとめ
民藝器、中でもお皿やお椀のサイズについて店主と話をするときなどは、○寸と表現します。そんなお買い物に役立つ寸法と主な用途をまとめておきます。
- 3寸(約9cm):醤油や薬味、小さな焼き菓子などに。
- 4寸(約12cm):和菓子やおつまみなどに。
- 5寸(約15cm):菓子パンやケーキのとりわけなどに。
- 6寸(約18cm):トーストやサラダ、副菜用のゆったりとした取り皿向け。
- 7寸(約21cm):1人分のメイン料理用皿に。ワンプレート料理にも。
- 8寸(約24cm):カレーライスやパスタに。とりわけ式の取り皿など向け。
- 9寸(約27cm):大皿タイプのメイン料理や鍋の具を盛り付けるのにもぴったり。
まとめ
いかがでしたか?
普段使いの用の美を兼ね備えた民藝の世界。現代のモダンな暮らしにも自然とフィットすることで、若い人からの注目度も年々上がり続けています。どのお店でも作り手の特徴を生かし、セレクトにおける個性が引き立てっています。ぜひこうした店舗を巡って、古き良き民藝の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?