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首都バクーは”世界一バブルな都市”

【ナゴルノ・カラバフ(アルツァフ共和国)】未承認国家ってどんな国?日本も承認していないコーカサス山奥の独立国

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年10月2日更新

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アルツァフ共和国の首都ステパナケルトを歩こう!

エレバンを出発し、休憩をはさんで約5時間半!ようやく、アルツァフ共和国の首都ステパナケルトに到着します!

「我らの山」に建つお父さんとお母さんがお出迎え

首都ステパナケルト付近に着くと、「我らの山」と呼ばれる場所にある、アルメニア族の父と母を象徴したモニュメントがお出迎えしてくれます。

  • 写真:toshel
我らの山
アゼルバイジャン / 公園・動植物園
住所:We Are Our Mountains Park Asrtsakh地図で見る

意外に普通な街の風景

「我らの山」からさらに進むと街の中心部に行き着きます。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
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メインとなるこの道路の脇には、旧ソビエト時代を思わせる建物が並びます。

  • 写真:toshel
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古い建物もありますが、味がありますね。

  • 写真:toshel
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銃痕の残るビル

古く高さのあるビルには、よく見ると銃痕が残っています。

  • 写真:toshel

かつて、ステパナケルトへの相次ぐ砲撃により、数万人のアルメニア人が地下壕暮らしを強いられていたようですが、これらを見ると、凄まじい戦闘がこの地であったことが伺えます。

  • 写真:toshel

軍人とアイス

ステパナケルトを歩いていると、軍人をよく目にします。彼らは道端のアイスを買って食べ歩きするなど、極めて平和な光景です。

  • 写真:toshel

そして、この道端で販売している約80円のアイスが美味しい!「山奥の牛さんから採れるミルクは少し違うんだな」と思わせるアイスです。是非、お試しを!

アルコール販売の様子

  • 写真:toshel

あまりにも山奥で、資源が不足するのでしょうか。街の中にある小さなストアでは、生ビールをペットボトルに入れてお持ち帰り!

  • 写真:toshel

ワインも樽から、やはりペットボトルや、蓋のあるピッチャーを持参し注いで帰るお客様を見かけました。

  • 写真:toshel

豪快に干されている洗濯物!

洗濯物は隣のアパートメントと協力して豪快に干します!この光景はあちこちで見られます。

  • 写真:toshel

ステパナケルトの観光スポット

Surb Hakob Church

こちらは街中にあるアルメニア教会です。

  • 写真:toshel

アゼルバイジャン共和国はイスラム教徒が多い国ですが、アルメニアやアルツァフ共和国はアルメニア正教会が主な宗教です。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

そんな宗教的な違いからも、アゼルバイジャン共和国とは相容れないものがあったかも知れません。

Surb Hakob Church
アゼルバイジャン / 社寺・教会 / 教会
住所:Surb Hakob Church stepanakert地図で見る

Lover’s park

ステパナケルト中心部から延びる緩やかな坂を登っていくと、Lover’s Parkがあります。

  • 写真:toshel

2018年9月時点ではまだ建設中の部分もありましたが、広々とした公園で、遊園地やスタジアムも併設されています。

  • 写真:toshel

よく見ると、スタジアムの観客席がアルツァフ共和国の国旗色になっていますね。

  • 写真:toshel

公園にはお爺さんたちが集い、ボードゲームに興じている様子をよく拝見しました。のどかです。

  • 写真:toshel

またこの公園から眺めるナガルノ・カラバフ山脈の風景が美しく、改めてなぜここが武力紛争の場になったのかと、とても残念な思いを抱きます。

  • 写真:toshel
ラバーズ・パーク
アゼルバイジャン / 公園・動植物園 / 公園
住所:Lover's park stepanakert地図で見る

Veratsnound Square

Lover’s Parkの先には、Veratsnound Squareがあります。

  • 写真:toshel

通学する子供たちを見ていると、永遠にこの穏やかな状態が続くことを願わずにはいられません。

  • 写真:toshel
Veratsnund square
アゼルバイジャン / その他スポット
住所:Veratsnund square地図で見る

Surb Astvatsamor Hovanu Cathedral

そしてさらに丘を登ると、ステパナケルトで一番大きなアルメニア教会があります。

  • 写真:toshel

こちらも2018年9月時点で建設中でした。

  • 写真:toshel
Surb Astvatsamor Hovanu Cathedral
アゼルバイジャン / 社寺・教会
住所:Surb Astratsamor Hovalu stepanakert地図で見る

ステパナケルト散策は半日でも十分

アルツァフ共和国は、復興へ向けてやっと、具体的に進み始めたという感じでしょうか。上記で紹介したほかにも「Wine Factory」や「Carpet Factory」などのスポットがありますが、小さな街ですので、半日もあれば見て回れます。ステパナケルトに長居をされる方は、隣町のShushiや、さらにその先の街Berdzorまで足を伸ばしてみるのもオススメです。

夜の散策も安全

ライトアップされるステパナケルトの夜は、また格別に美しいです。しかし、10時には街中のライトが消え、人もまばらになる静かな夜ですので、夜散歩はお早めに!

  • 写真:toshel
ステパナケルト
アゼルバイジャン / 町・ストリート
住所:Stepanakert地図で見る

アルツァフ共和国へ滞在する際のVISA事情

日本のパスポートで行かれる場合、アルツァフ共和国への入国にはVISAが必要です。VISAは、アルメニアの首都エレバンにある大使館か、アルツァフ共和の首都ステパナケルトで取得することができます。

ステパナケルトへは行かず、別都市での滞在のみでアルツァフ共和国へ入国する場合は、事前にアルメニアの首都エレバンにあるアルツァフ共和国大使館にてVISA取得が必要です。未承認国家のため、アルメニア以外に大使館はございませんのでご注意ください。

ステパナケルトへ行かれる場合は、街の中心にある中央通り沿いにある外務省でVISAを取得することができます。外務省で渡されるA4用紙一枚に必要事項を記入し、3,000ドラム(およそ600円)を支払うと、2分くらいでVISAシートと1枚の紙、そして領収書をもらえます。

ポイント1:VISAシートは貼らずに渡される

VISAシートは貼らずに渡されます。シール式になっており、パスポートページに貼っても貼らなくてもよいのですが、アルツァフ共和国への入国が判明すると、アゼルバイジャン共和国への入国はできなくなりますので、この先アゼルバイジャン共和国へ行く予定のある方は、パスポートには貼らずに、静かに挟んでアルメニアへ戻りましょう。

  • 写真:toshel

ポイント2:出国時に提出する紙の保管はしっかりと

VISAシートと一緒に渡されるもう一枚の紙は出国の際に国境で回収されますので、なくさないように注意してください。

ポイント3:VISA取得のためにスケジュール調整を

アルツァフ共和国へはVISAがなくても入国できますが、出国時にはVISAの提示が必須となります。アルメニアにあるアルツァフ共和国大使館、およびアルツァフ共和国・ステパナケルトにある外務省は、土日祝はお休みですので、ご自身のVISAを取得するためにはスケジュール調整を行ってください。

アルツァフ共和国外務省 in ステパナケルト
アゼルバイジャン / その他スポット
住所:28 Azatamartikneri Ave Xankəndi地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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