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古き良き港町ジャクメル
首都ポルトープランスから南へ、山を越えること3時間。
ジャクメルはフランス統治時代に裕福なコーヒー商人の拠点となった港町です。芸術家も好んで住んだこの街は、ポルトープランスとは違う趣の静けさがあります。
フランス統治時代の栄華を今も遺す町並み
ジャクメルの中心部は、コーヒーの輸出で栄華を極めた時代の面影を今も遺しており、美しい海と整った街並みの綺麗さが印象的です。
こちらは民家の壁です。コーヒーの木と海、そして大きな船が描かれています。当時、コーヒーが輸出される様を遺されているのですね。
Hotel Florita
そんな中でも、ひときわ当時の良き時代をそのままに反映して遺されているホテルがあります。
Hotel Floritaです。
ここは、ジャクメルがさとうきびとコーヒーで最も繁栄した1888年に建立された、裕福なハイチコーヒー農園経営者の大邸宅でした。
ジャクメルのさとうきびとコーヒーが陰りを見せ衰退していくと、家主もこの街から去り1950年に閉鎖されます。その後、1999年に、ハイチが最も繁栄した過去とその世界の魅力を経験できるホテルとして改築され、世界の大統領や要人などが訪れるまでになりました。
事務所だった1Fはカフェに改装されています。
リビングルームだった最上階は、スイートルームに改装されていますよ。
コーヒーの重量を計った昔の秤が、外に無造作に置いてあります。
当時を知るうえでも貴重なこちらのホテルは、歴史的な情緒を求めて沢山の人が訪れ、依頼するとホテルの従業員がフリーで館内を説明してくれます。
壁やドアが素敵
ジャクメルの街に連なる家は、栄華を極めた昔の邸宅をそのまま使用している家が多いです。散歩しているとパステルカラーやビビッドカラーの壁やドアデザインが素晴らしく、写真を撮るために度々足をとめてしまいます。
また、当時のデザインドアが、アンティークとして売られているショップもあります。
- ホテル フロリタ
- ハイチ / ホテル
- 住所:Hotel Florita Jacmel地図で見る
- Web:https://www.hotelflorita.com/
ジャクメル名物のお面
ここジャクメルで有名なのが、こちらのお面。
紙素材で作られたこちらのお面は、ジャクメルを歩いているとどこでも売られています。
お値段もそれなりですが(40US$/約4,400円~)、よくできているのでお土産に一ついかがでしょうか。
ハイチへの行き方
日本からハイチへ直行便はありませんが、主なアメリカ系航空会社がハイチへ運航しています。
地方都市は穏やかですが、首都ポルトープランスには、車の中から写真を撮るのも危険なスラム地域があります。一人旅の方でも、できるだけツアーや友人など現地に詳しい人とともに行動されることをお勧めします。