ホイアンには、オーダーメイドできる仕立て屋さんが多数あります。本記事では、その中でも国内外で評判の高い「Bebe」をご紹介します。信頼できるスタッフに相談でき、帰国後も長く着られる服を作りたいならBebeがおすすめです。
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Bebe とは?
オーダーメイドテイラーの激戦区であるホイアンにあって、観光客だけでなくベトナム人にも評判の高い仕立て屋さんです。2006年に創業、ホイアンに3店舗を構え、1号店には工房を備えています。"Hoi An's Most Trusted Tailor" というキャッチフレーズにも、その品質への矜持が表れています。
オーダーメイドの流れ
1. デザイン、素材決め
作りたいものを担当スタッフに相談します。
もし具体的な服のデザインのイメージがなければ、スタッフからタブレットを渡され、画像検索して好きなデザインを選ぶよう勧められます。トップスなのか、ボトムスなのか、ワンピースなのか、あるいはアオザイをオーダーしてみるのもベトナム旅行ならでは。
いずれにしても、シルエット、丈の長さ、襟の有無、袖のタイプ、飾りなど、ここでしっかりスタッフとイメージを共有しておきます。スタッフは経験にもとづいて「袖はこれくらいの長さなら動きやすいですよ」などとアドバイスもしてくれます。
作る服の種類や生地の素材などによって価格は大きく変わってきます。およその価格の目安は次の通りです。
- シャツ、ブラウス…約30~65ドル(約3,200~7,000円)
- ワンピース(普段着)…約40~75ドル(約4,300~8,100円)
- ワンピース(フォーマル)…約95~185ドル(約10,300~20,000円)
- アオザイ…約75~145ドル(約8,100~15,700円)
- メンズスーツ…約125~295ドル(約13,500~31,900円)
- メンズシャツ…約25~65ドル(約2,700~7,000円)
- ※クレジットカード利用の場合、すべての価格に3%の手数料がかかります。
一例を挙げると、綿素材のシンプルなワンピースで75ドル(約8,000円)ほどから。ワンピースであれば丈の長さでも価格が異なり、ミモレ(ふくらはぎ)丈だと85ドル(約9,200円)です(2019年7月現在)。
ちなみにアオザイの場合、やはり一番おすすめの素材はシルク。その場合125ドル(約13,500円)から。ポリエステルとシルクの混合素材であれば100ドル程度(約10,800円)からです。
2. 生地選び
使いたい生地を選びます。生地は店の奥に豊富に揃えられています。日本でふつうに着られる色味や柄のものもたくさんあります。もちろん持ち込みもOK。
3. 採寸
いよいよ採寸です。スタッフが体の各所をメジャーで測り、ノートにささっと書き留めていきます。
4. オーダー完了!
名前、連絡先、宿泊を伝えたら、オーダー完了です。受け取り希望時間まで1日程度が必要です。仮縫いしたものを試着するため、のちほど再来店する約束をして、店を後にします(筆者が正午にオーダーした場合、当日夕方5時に試着に行きました)。
5 試着
店の試着室にて袖の感じや襟を確認。丈やデザインの細かい部分などはこのときに微調整をお願いすることができます。納得いくまで、何度でも無料で調整および試着させてもらえますよ。
筆者の場合、オーダーのときにサンプルにした画像のワンピースでは身頃に飾りボタンがついていましたが、試着時に相談してボタンはなしにしました。また、その場でリボンベルト通しを2箇所つけてくれるようにお願いしました。
6. 完成&お届け
完成した服が、約束の時間までに宿泊先へと届けられます。
「Bebe」のおすすめポイント
数あるホイアンのテイラーの中で、Bebe をおすすめする理由が大きく2つあります。
スタッフの接客対応がプロフェッショナル!
店に入ると、客に対して専属の担当スタッフが付いて対応してくれます。最初はオーダーする服のイメージがあまり明確でなくても、経験豊かなスタッフが相談に乗ってくれるので、安心してオーダーできます。もちろん、英語でOKです。何かを強引に勧めてくるということもありません。
生地選びや試着の段階でも、必要に応じて適切なアドバイスをもらえます。オーダーするときにスタッフがこちらの完成イメージをしっかりくみ取ってくれているからこそ、できることです。
完成品のクオリティが高い!
何といっても、価格に比してできあがりのクオリティが十二分なレベルであること。完全にフィットするまで、納得いくまで試着させてもらえますので、まずサイズが合わないということはありません。
また、縫製もしっかりとしています。ワンピースなどで薄手の生地の場合、同系色の布で裏地もきれいにつけてもらえます。日本で問題なく着られる品質ですし、洗濯してももちろん大丈夫。布地もきちんとしたものですので、水に浸けると変に色落ちするというようなこともありません。
ベトナムには、他にもっとずっと低価格でオーダーメイドができるお店も多数あるでしょう。しかし、同じくらいの品質の既製品やオーダーメイドの服を日本で購入することを考えると、Bebe が大変リーズナブルであることがわかります。
ベトナム旅行ならではの、思い出に残る体験を
ホイアンではオーダーメイドのお店の選択肢が豊富にあります。路面に店を構える仕立て屋のほか、仕立て屋が集まるマーケットでは、ずいぶん安価にオーダーメイドをすることも可能ではあります。
たとえば、テイラーマーケットのある店舗でアオザイの値段を確認したところ、言い値は Bebe の半額程度でした。その場限りで着るものならできるだけ値段をできるだけ抑えた店を選ぶのもありですが、せっかくなら Bebe のように品質に定評のある店で頼んだほうが、旅の思い出になるだけでなく、帰国後も安心して長く着られるのでおすすめです。
そもそも日本でオーダーメイドと聞くと身構えてしまいそうですが、ベトナムではリーズナブルかつ短時間でできるので、驚くほど気軽にトライできます。観光の合間に、ぜひ試してみてください。
- Bebe Tailor(Bebe 1)
- ホイアン / ファッション
- 住所:05-07 Hoang Dieu St, Hoi An, Vietnam地図で見る
- 電話:0235 2212670
- Web:https://bebetailor.com/ja/homepage-new-japanese/
この記事を書いたトラベルライターから一言
私自身は宿泊していたゲストハウスのベトナム人スタッフから勧められて、来店しました。まず、のんびりしたベトナムのなかにあってスムーズで心地の良い接客対応が印象的でした。もちろんできあがったワンピースも自分のサイズにぴったりで大満足です!
また本記事の執筆に際して、メールで問い合わせをしたのですが、そのときの対応もとてもスピーディーかつ丁寧で、製品やお店での接客のレベルが高いというだけでなく、組織としてもとてもオーガナイズされていて信頼できるという感触をもちました。安心して頼めるお店だと、改めて感じました。(fon)