地域ごとに色々な郷土料理が楽しめるベトナム。今回はベトナム中部にある都市「ホイアン」で一番の名物と言ってもいい「ホワイトローズ」が食べられるレストランをご紹介。ホワイトローズはホイアンのたくさんのお店で出されているメニューですが、実際に作っているのはほぼ1店舗。今回はその1店舗「ホワイトローズレストラン」をご紹介します。
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「ホワイトローズ」とは
ホワイトローズとは、ホイアンの名物料理の1つ。米粉を練って薄く丸く伸ばしたの皮に、海老で出来たすり身餡を包んで蒸したいわゆる「蒸し餃子」です。お皿の上に並べられた様子が白いバラのように見えたので「ホワイトローズ」と名付けられたのだとか。
このホワイトローズ、実はホイアンでしか食べることができません。ホイアンに「バーレー井戸」という井戸があるのですが、その井戸水には石灰分が多く含まれており、その水でしか美味しいホワイトローズを作ることができないのだそうです。
先に触れたように、ホイアンではこのホワイトローズを出すレストランはとても多くあるのですが、実はホワイトローズが作られているのは1つのお店で、そこから様々なところへ卸しているとのこと。それが、今回紹介するホイアン内のホワイトローズの卸元、その名も「ホワイトローズレストラン」です。
「ホワイトローズレストラン」に行こう
旧市街から約10分くらい歩いたところにある「ホワイトローズレストラン」。
あまり大きなお店ではないのですが、看板には日本語で「ホワイトローズ」という表記もあるので見逃すことはありません。
中に入ると、可愛らしい模様の床と鮮やかな黄色の壁が目に入ってきて、とても綺麗なレストランという印象です。
お店の奥の方では、女性スタッフがおしゃべりをしながらホワイトローズを作っています。
さっそく注文しよう
メニューの1ページ目には、さっそく名物の「ホワイトローズ」がのっています。価格は、一皿7万ドン(≒330円)です。ツルツル食べられるものなので、二人以上で行った場合には、メニュー1ページ目の下にある、ホイアンのもう一つの名物「フライドワンタン」(10万ドン≒480円)を一緒にオーダーしてもいいかもしれません。筆者は今回もちろん「ホワイトローズ」を注文しました。
いざ、実食!
1皿に10ピース載っています。メニュー名は「ホワイトローズ」でしたが、10ピースのうち5ピースがもやしや乾燥した小エビが餡になっている餃子、もう5ピースがエビをベースにしたホワイトローズでした。
一緒に来る、ヌックマムをベースにしたタレに付けながら食べます。どちらも皮はプリプリしていて、噛むとなんとも形容しがたい、でもずっと食べ続けたくなる食感です。
上に振りかけられているフライドオニオンのサクサクとした食感もホワイトローズととてもよく合い、あっという間に一皿平らげてしまうことでしょう。