アイスランドといえば、自然の豊かさが有名ですが、その中でも特に珍しい観光スポットが集まっているエリアを、通称「ゴールデンサークル」と呼びます。ゴールデンサークルには、自然の雄大さと、地球の息吹を感じることができるスポットが満載!首都レイキャビクからも日帰りで行くことができるため、その点でもとても人気のエリアです。見どころはたくさんありますが、特におすすめの5ヶ所をご紹介します。
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1. シンクヴェトリル国立公園
こちらでは、世界でも珍しい「ギャウ」を見ることができます。アイスランドは、ユーラシアプレートと北米プレートの2つによって南北に貫かれており、それぞれのプレートが引っ張り合うことによって、割れ目が生じます。この割れ目が「ギャウ」です。
シンクヴェトリル国立公園内には「ギャウ」が多数存在しており、散策路として実際に割れ目の間を歩くことができる場所もあります。
なんと、このプレートの引っ張り合いにより、アイスランドの国土は現在進行形で広がっている状況!自然の力は偉大ですね。
またシンクヴェトリル国立公園は、930年に「アルシング」と呼ばれる全島会議が開催されたことでも有名です。「アルシング」は、世界最古の「議会」とされており、その点で歴史的に重要な場所となっています。「アルシング」が行われたとされている場所には、現在は国旗が掲げられています。
なぜこの場所で開催されたのかというと、(写真にも写っていますが)岩でできた高い崖に囲まれているため、遠くまで声が届きやすかったから、という説や、アイスランドのどこからでもアクセスがよかったから…など諸説あるとのことです。
なおシンクヴェトリル国立公園は、2004年に世界遺産に認定されています。
- シンクヴェトリル国立公園
- アイスランド / 公園・動植物園
- 住所:Pingvellir National Park,Iceland地図で見る
- Web:http://www.thingvellir.is/english.aspx
2. ゲイシール(Gaysir)
英語の「Geyser(ガイザー/間欠泉)」という単語の元となった、ゲイシール。このエリアには、(名前のとおり)間欠泉が多数あり、至る所から湯気が出ています。また、特有の色と硫黄の香りがあります。
一番大きい間欠泉は、グレート・ゲイシール(The Great Geysir)と呼ばれており、最大60mほどの高さまで水が吹き出ます。現在では、以前より噴出回数が減ってしまっており、1日に1、2回とのこと。見られたら、とてもラッキーです!
- 出典:www.flickr.comphoto: The Great Geyser, by Helgi Halldórsson
- グレイト・ゲイシール
- アイスランド / 自然・景勝地
- 住所:Geysir,Iceland地図で見る
3. グトルフォスの滝(Gullfoss Fall)
アイスランド語で「黄金の滝」という意味のグトルフォス。夏場のよく晴れた日には、虹がかかることも。2段階の構造になっており、水量・規模共にアイスランドの中でも最大級の滝です。
- 出典:www.flickr.comphoto: Gullfoss, by joxeankoret
雪景色の滝も一味違って美しく、さらに寒い日には、滝自体が凍ることも。様々な顔を見せてくれます。
4. ケリズ火口湖(Kerid Crater)
アイスランドには火山が多くあるため、それに比例してカルデラの数も多いのですが、その中でもひときわ保存状態がよいのが、ケリズ地域にあるこちらのカルデラ。
- 出典:www.flickr.comphoto: Kerið, by Shaun Versey
水の青さ(土壌から染み出てくるミネラル物質により、不透明の青)と火山岩の赤、そして周りに生える苔の緑により、カラフルで美しい景観を生み出しています。
周りをぐるっと一周することができますが、柵がなく、足場が悪い箇所もあるので、十分気を付けてくださいね。特に、冬場は雪や氷でとても滑るので、スノーブーツ等の対策が必須です!
- ケリズ火口湖
- アイスランド / 自然・景勝地
- 住所:Kerid Crater,Iceland地図で見る
- Web:http://kerid.is/
5. ファクシの滝
前述の4スポットほど有名ではありませんが、ファクシというエリアにある滝もオススメ。ダイナミックさがウリのグトルフォスの滝とは違い、まるで馬のたてがみのようなしなやかで上品さがある滝です。
アイスランドで地球の息吹を感じよう!
大陸プレートの割れ目や、間欠泉、巨大な滝、カルデラ…これでもか!というほど珍しいスポットが密集した、ゴールデンサークル。桁違いのスケールの自然を、ぜひ体感してみてください!