【ヨルダン】薔薇色に染まる秘密の古代都市ペトラ遺跡

この記事の目次表示

• 現実とかけ離れた世界
• ペトラ遺跡の探検へGO!!
•    ジン・ブロックス
•    オベリスクの墓とバーブ・アッシーク・トリクリニウム
•    シーク
•    エル・ハズネ
•    ファサード通り
•    ナバタイ円形劇場
•    王家の墓
•    柱廟通り
•    カスル・アル・ビント
•    エド・ディル（修道院）
• ペトラのトレッキング
• ペトラ遺跡の入場料
• ペトラ遺跡への行き方
•    ヨルダンの首都アンマンからペトラへ
•    日本からアンマンへ

ファサード通り

エル・ハズネの北にファサードが立ち並びます。ファサードとは、建物の正面のことです。これらは岩山に造られた岩窟の墓で、紀元前7～6世紀の東方メソポタミア文明から西方のギリシャ文明まで、様々な文化の影響があります。

• 写真：toshelStreet of Facade

所々、上部に階段のような彫刻が見られるのは、ナバタイ人の死者の魂が、この階段を上って天国へ昇華すると信じられていたためとされています。

こちらはネクロポリス。市民の墓地です。

• 写真：toshel

ナバタイ円形劇場

45段ある客席には8,500人も収容できたとか。古代ナバタイ人は、どのような演目を楽しんでいたのでしょうね！

• 写真：toshelRoman Amphitbeater

王家の墓

更に進むと、右手に王家の墓が見えてきます。

• 写真：toshel

エル・ハズネに似たコリント式など、4つの大きな墓が並びます。一つひとつが違うデザインで、それぞれが身分の高い人物によって建造されています。

• 写真：toshel

柱廟通り

柱廟通りは、多くの商店が並んだペトラの経済の中心地でした。

• 写真：toshelColonnaded Street

市場をはじめ神殿、宮殿、教会も点在していたようです。ペトラの砂漠地帯では、紀元前にどんな食物が売られていたのでしょうね？とても興味が惹かれます。

カスル・アル・ビント

この今にも崩れ落ちそうな建物は、ペトラで最も重要な神殿です。ファラオの娘の宮殿だったといわれています。

• 写真：toshelQasr al Bint

エド・ディル（修道院）

エル・ハズネよりおよそ3km、ペトラ遺跡で最大の建造物エド・ディルです。下の方に人間が小さく写ってますね！

• 写真：toshelEd Deir

ここへ着く直前には800段もの階段を上らなければならず、登り切った先に現れるこの神殿は圧巻です。苦労して登ってくるので喜びもひとしお！エル・ハズネより巨大ですが、向かいにある丘に登ると眼下に見下ろせ、全貌を眺めることができます。

いかがでしたでしょうか。残念ながら財宝は見つけられませんでしたが、探検気分を味わっていただけましたでしょうか。

ここまで、メインストリートを通り、一日で廻れるペトラの主な見どころをご紹介しました。メインストリートからはサブストリートがいくつも枝分かれしており、その先にも遺跡は点在していますので、時間のある方はじっくり回って見られることをおすすめします。

ペトラのトレッキング

ペトラは砂漠地帯ですので、何しろとても暑いです。トレッキングされる場合は、最低限、水と帽子を忘れないようお持ちください。特に夏場は猛暑となりますので、朝や夕方のトレッキングをおすすめします。

また、ペトラはとても広大です。エル・ハズネより先は、ベドウィンがロバやラクダに乗せて案内してくれますので、声をかけてみるとよいかと思います。

• 写真：toshel

ベドウィンとは、砂漠に住む遊牧民のことです。こちらにいるベドウィンは、ペトラが世界遺産になる前、実際にここを住処にしていたそうで、とてもこの土地に詳しいです。また気さくな人が多いですので、旅も一層楽しくなりますよ！

• 写真：toshelジャック・スパロウを意識しているというベドウィン

それぞれ案内できるテリトリーが決まっていますので、まずはどこまで行きたいか告げ、値段交渉をします。大体5JD（およそ800円）からです。

• 写真：toshel

柱廊通りを超えてからエド・ディルまでの階段は長く、歩いて一時間ほどかかる方もいらっしゃいます。もし体力に自信のない方は、ここで乗せてもらうとよいと思います。

ただし階段は狭くて手すりはなく、所々に谷側が崖になっている場所もあるため、ロバやラクダが落ちやしないかと冷や冷やする場面もあります。また慣れないとバランスをとるのが難しく、かえって疲れてしまうかもしれません。

• 写真：toshel

ペトラ遺跡の入場料

ペトラ遺跡の入場料は、2017年4月現在、1日券50JD（ヨルダンディナール）、日本円にしておよそ8,000円です。遺跡は東京23区ほどの大きさがあり、全てを一日で巡ることは難しいため、じっくりとペトラを探索される方のために2日券（55JD）、3日券（60JD）も用意されています。

ペトラの遺跡内は、夜に度々イベントを行っています。ペトラの星空はとても綺麗ですので、時間に余裕のある方は2日券、3日券を購入して、遺跡周辺のホテルに数日滞在され、太古の浪漫を心行くまで体験されてみられるとよいかと思います！

ペトラ遺跡への行き方

ヨルダンの首都アンマンからペトラへ

ヨルダンの首都アンマンよりバス、またはタクシーでおよそ3時間です。

バスの場合、時刻はこちらです。2017年4月現在は、アンマンを6:30amに出発し、ペトラ出発が4:00pmの一日往復一本です。

タクシーは交渉次第の価格ですが、日帰りの場合は目安時間を伝えると駐車場で待っていてくれますので、時間の融通が効きます。バスもタクシーも、ビジターセンター（チケット売場）の目の前に着きます。

日本からアンマンへ

日本からヨルダンへは直行便がないので、中東のUAEやカタール、またはトルコ経由が便利です。

• 写真：toshel出待ちのラクダ