ジョージア
ジョージア観光
物価が安く食事も美味しい、そして景色も美しい

【ジョージア(旧グルジア)】とても同じ国とは思えない!コーカサスの国の地方三都市クタイシ・ズグディディ・バトゥミ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2023年6月27日更新

1,200view

お気に入り

この記事の目次表示

ズグディディ(Zugdidi)

ズグディディは、メグレル語で「大きな丘」という意味の都市です。

  • 写真:toshel

1867年にロシア帝国によって支配されるまで、メグレル公国の首都のあった街です。1918年にグルジア民主共和国の一部となり、クタイシ行政の中心地ともなりました。

  • 写真:toshelI Love Zugdidi

一般的な住居の街並みは旧ソそのもので、メグレル公国の面影を残す場所はごく一部です。

  • 写真:toshel

ダディアーニ宮殿と複合施設(Dadani Palace Complex)

ダディアーニ宮殿と複合施設は、ズグディディで最も有名なランドマークです。

  • 写真:toshel

メグレル公国の王子デビッド・ダディアーニによって1840年にオープンしました。大きな植物園に隣接しており、手入れの行き届いた広い庭園が印象的です。

  • 写真:toshel

ダディアーニ王立複合施設は、2つの大きな宮殿、修道院、そして現在は庭園となっている家族の私有地で構成されています。

ダディアーニ宮殿

ダディアーニ宮殿のファサードは新石器時代と東洋の要素を組み合わせ、内部は豪華なロシアとパリの雰囲気を持っています。現在は歴史建築博物館となっており、コーカサスで最も古い博物館の1つになっています。

  • 写真:toshel

1839年にデビッド王子によって設立された博物館のコレクションは、主に貴重な本、軍事用品など、約45,000点のアイテムが収蔵されています。また、タギロニの宝物や貨幣コレクションなど、デビッド・ダディアーニ自身によって発掘されたものも多く、考古学的に重要な遺産も展示されています。

  • 写真:toshel

その中で最も貴重な展示品は、王女がフランス帝国の王と結婚した際に獲得した、ナポレオンボナパルトのブロンズデスマスクです。こちらは、世界に4つしか現存しておらず、大変に貴重なものです。

尚、館内の写真撮影は禁止されています。また、英語併記がありませんので、詳細を知りたい方は予めガイドを雇うと良いでしょう。

  • 写真:toshelブラケルナエ聖母教会(Zugdidi St.Virgin Mary of Vlacherna)

ダディアーニの庭園は広くて入場無料で見どころたっぷりです。

  • 写真:toshel
ダディアーニ宮殿と複合施設
ジョージア / 城 / 庭園
住所:ダディアーニ宮殿 Zugdidi地図で見る

ズグディディ 中央公園広場 (Zugdidi city center Liberty Square)

街の中心にある細長い公園です。

  • 写真:toshel

市民の憩いの場となっており、公園沿いにはショップやレストランが連なっています。

  • 写真:toshel

Shua Qalaqshi(メグレリアンフード・レストラン)

メグレルのお料理を多く揃えている地元人の多いレストランです。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

ズグディディでは、土器のような容れ物にワインを注ぎ、このように二人で腕を組んで飲む習慣があるそうです。

  • 写真:toshel
Shua Qalaqshi
ジョージア / ジョージア料理
住所:Shua Qalaqshi zugdidi地図で見る

バトゥミ(Batumi)

バトゥミは黒海沿岸に位置する、ジョージアで2番目に大きな都市で、ここまでご紹介した都市とは見た目で一線を画す近未来的都市です。有史以前の古代ギリシャ植民地であったとされる「バトゥス」または「バティス」がそのまま地名として遺っています。

  • 写真:toshel

バトゥミの経済は、観光とギャンブルを中心に展開されており、特にカジノは「黒海のラスベガス」と呼ばれるほどのボリュームと煌びやかさがあります。特に2010年以降は、近代的な高層ビルの建設が進むなど急激に変貌を遂げていますが、ここもまた支配する国が変わり、数奇な時代を経てきています。

  • ラジカ(780年まで)
  • アブハジア王国、780年~1010年
  • グルジア王国、1010年~1455年
  • イメレティ王国、1455年~1614年
  • オスマン帝国、1614年~1878年
  • ロシア帝国、1878年~1918年
  • 大英帝国、1918年~1920年
  • デム、アジャリア、グルジア、1920年1991年
  • ジョージア、1991年~2020年現在

日本は太古の昔からずっと日本でした(侵略されたことがない)ので、これだけ国が変わるということがどういうことなのか、なかなか理解できませんよね。

チャチャ・タワー Chacha Tower

チャチャ・タワーは、海沿いのミラクルパークにある時計塔で、トルコのイズミルにある時計塔のレプリカです。塔には3つのフロアがあり、観光案内所もあります。しかし、街の地図は有料でした。

  • 写真:toshel
チャチャ・タワー
ジョージア / 観光案内所・ビジターセンター / 建造物
住所:chachatower batumi地図で見る

観覧車 (Ferris wheel)

こちらも、ミラクルパークにある大きな観覧車です。頂上からの眺めは素晴らしく、夜になるとホイールはライトアップされ、景色も観覧車自身も素晴らしい写真になります。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
観覧車(バトゥミ)
ジョージア / テーマパーク
住所:Batumi Geogia地図で見る

アルファベット・タワー(Alphabet Tower)

アルファベット・タワーは高さが130メートルの建造物で、グルジアのアルファベットと人々の独自性を象徴しています。二重らせんパターンでDNAを表現し、その螺旋にはグルジア文字の33文字が描かれているというデザインです。また、展望台や回転式レストランもあり、こちらからもバトゥミの街並みを一望できます。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
アルファベット・タワー
ジョージア / 展望・景観 / 夜景
住所:alphabet tower batumi地図で見る

Le Meridian Hotel

バトゥミは、欧米外資のホテルが多く、それらの高層ビルはユニークな形をしています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
Le Meridian Hotel
ジョージア / ホテル
住所:Egnate Ninoshvili Street, Batumi 6000 ジョージア地図で見る
Web:https://www.marriott.com/hotels/travel/busmd-le-me...

Iveria Batumi(カジノ)

上述したように、観光とカジノが主な収入源のバトゥミは、海沿いを中心にカジノが賑わっています。外国人は入場無料ですので、ぜひトライしてみてください。内装の煌びやかさも圧巻です。

  • 写真:toshel
Iveria Batumi
ジョージア / カジノ・ギャンブル
住所:Iveria Batumi地図で見る

バトゥミ港(Batumi Seaport)

バトゥミ港は、黒海に面したジョージアでも重要な港湾都市の一つであり、産業を支えてきた重要な港です。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
バトゥミ港
ジョージア / 港
住所:Batumi Seaport地図で見る

旧市街と新市街

上述したようにバトゥミの歴史は非常に長く、旧市街は古くからあるイスラム教モスク、グルジア正教会が混在し、19世紀の古典的な建物など趣のある街並みも遺しています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

一方、新市街は今現在も建設ラッシュで、更にビルが増えていくようです。コーカサスのドバイを目指しているそうですよ。今後が楽しみな街です。

ジョージアへの行き方

日本からジョージアへの直行便はありませんので、中東やヨーロッパを経由して行きます。

ジョージアの旅行予約はこちら


ジョージアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ジョージアのホテルを探す

ジョージアの航空券を探す

ジョージアの現地アクティビティを探す

ジョージアのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在192ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

【ホンジュラス】世界屈指の犯罪都市テグシガルパ

世界の治安が悪い国ランキングなどを見ると、毎年必ず上位になってしまうホンジュラス。しかし、手つかずの美しい自然が多く、世界遺産に登録されたマヤ文明のコパン遺跡を...


【レバノン】ベイルート・ビブロス・バールベックの見どころ

遠い昔、世界の中心が地中海にあった時代、レバノンは東西貿易の交差点となる重要な位置にあり、繁栄の極みにありました。古くから数多くの王様や将軍が、この土地を挙って...


カリブの島はどこがいい?陽気レゲエでちょっぴり危険な「バルバドス」どこまでも静かな「アンティグア」

カリブ海には、大小様々な島がおよそ700あります。そのほとんどは欧米各国の領土で、独立国はわずか13カ国のみ。今回は、その中より対極にある2つの小さな島国をご紹...

【サウジアラビア】ついに観光ビザ解禁!閉ざされていた王国の珍しい文化と各都市の見どころ

観光での入国が困難だったサウジアラビアが、2019年9月27日に突然、ツーリストビザの発給開始を発表しました。今回は、サウジアラビアに古くからある慣習と文化、そ...

【ベネズエラ】世界の危険都市上位?首都カラカス

世界屈指の産油国にしてハイパーインフレーションに陥った南米の国ベネズエラ。かつて、スペイン植民地から独立へと導いた英雄「シモン・ボリバル」の生まれ育った街でもあ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります