アイスランドの首都レイキャビクを観光するなら、レンタサイクルを借りて、ダウンタウンエリアからレイキャビク郊外へのんびりサイクリングに出かけるのはいかがですか?フォトジェニックなグロッタ灯台や、レイキャビクで唯一の海水浴場、丘の上の不思議な建物ペルトランを巡ることができます。サイクリングのあとにはアイスランドの方々にとって憩いの場、地熱プールでリラックスするのはいかがでしょう。
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サイクリングへ出発!
レンタサイクルを借りよう
自転車は、オールドハーパーにある、レンタサイクル&サイクリングツアーの専門店Reykjavik Bike Toursでレンタルできます。
レンタルできるのは日本のママチャリのように前カゴのある自転車ではなく、スポーツタイプの自転車です。自転車には荷台がついているので荷紐(これも貸してもらえます)で荷台に荷物をくくりつけると体が楽ですよ。レンタル代金は24時間で5,000円ほどでした。
- レイキャビク バイク ツアーズ
- アイスランド / 乗り物
- 住所:Reykjavik Bike Tours,Ægisgarður 7, 101 Reykjavik地図で見る
- 電話:694 8956
- Web:http://icelandbike.com/
持ち物
海沿いの街レイキャビクは晴れの日でも風が強く、肌寒く感じることもしばしば。ウィンドブレーカーと薄手の手袋があると快適です。後述しますが、地熱プールに直行するのもおすすめなので、水着とタオルも忘れずに。
出発!
グロッタの灯台へ
Reykjavik Bike Toursから海沿いを西に向かって漕ぎだします。
しばらくすると、赤い帽子をかぶった白い灯台が現れます。これがグロッタの灯台です。実はここは、満潮になると島になる不思議な場所。干潮のときにしか島に渡ることができません。
そしてもう一つ大事なことが、こちら。
野鳥が多く生息するグロッタ島は、5月~7月の営巣の時期には、人の立ち入りが禁止されています。この看板が出ていたら、鳥たちにとってとても大切な季節。島には上陸せずそっとしておいてくださいね。
グロッタの周辺一帯は、サイクリングロードになっていて走りやすいです。ランニングをしている地元の人の姿もよく見かけました。
カフェBike Caveでちょっと休憩
グロッタから、道なりに海沿いを走ります。グロッタはレイキャビクの西の端っこに位置するので、道なりに自転車を漕ぐと西から東へ向かうことになります。レイキャビク空港が現れたら、すぐ脇にサイクリングの途中に立ち寄るのにぴったりなカフェがありますよ。
自転車が何台も置けるように、お店の前にはスタンドが備えられています。ハンバーガーやサンドイッチなどの軽食が食べられます。
- バイク・ケーブ
- アイスランド / カフェ・喫茶店
- 住所:Einarsnes 36, Reykjavik 101, Iceland地図で見る
- 電話:770 3113
- Web:http://www.bikecave.is/en/home/
レイキャビク唯一の海水浴場へ
Bike Caveからさらに東へ向かって進んでいくと、海岸が見えてきます。
実はレイキャビクで唯一の海水浴場は、世界最北の海水浴場でもあるのだとか。地熱で温められた温水が流れ込む人口のビーチだということでしたが、海水は痛いと感じるほど冷たいです。ビーチのすぐ側には地熱プールがあり、目の前の北大西洋を眺めながらここでのんびり温泉に浸かるのがオススメです。
- Nautholsvik Geothermal Beach
- アイスランド / ビーチ
- 住所:Nautholsvik Geothermal Beach,101 Reykjavik | Nautholsvík, Reykjavik, Iceland地図で見る
丘の上の不思議な建物、ペルトラン
ビーチから北へ向かって自転車を漕ぎ出し、ダウンタウンのほうへ帰ります。途中、丘の上に球体の近未来的な建物が見えてきます。
アイスランド語で「真珠」という意味のペルトラン(Perlan)は、レイキャビク市内に供給するための地熱で温められた温水を貯蔵するための施設です。無料で見学ができますし、カフェテリアやお土産屋さんも入っていますので、休憩にちょうど良いスポットです。
最上階には、2時間で1周する回転式の展望レストランがあります。ここからダウンタウンへ帰るための方向を確認して、再出発!
- ペルトラン
- アイスランド / 建造物
- 住所:Perlan,Reykjavik 105, Iceland地図で見る
- Web:https://www.perlanmuseum.is/en/
1dayサイクリングの締めはやっぱり地熱プール
レンタサイクルを借りたBike Toursのあるオールドハーパーから、一番近い地熱プールはこちら。地元の人が自転車でたくさん来ています。
ここの地熱プールは、25m×6レーンの一般的なプールの横にホットタブがついています。ウォータースライダーなどの派手な遊具はないですが、ローカルな雰囲気が味わえるのでおすすめです。ホットタブに寝そべりながら家族や恋人、友人たちと一緒におしゃべりを楽しむ人々でいっぱいでした。
ちなみに、入浴の仕方が日本と違い、まず更衣室に備えられているシャワーで全身を石鹸で洗います。そのあとで、水着に着替えてプールに行くのがアイスランド流です。入浴料は700円ほどでした。
- Vesturbæjarlaug
- アイスランド / テーマパーク・レジャー
- 住所:Vesturbæjarlaug,Hofsvallagata, 107 Reykjavík地図で見る
おわりに
車やバスを降りて、自分の足で自転車をこいだり歩いたりすると、一見すると通り過ぎてしまう風景に出会うことがあります。上にご紹介した以外に、このコースを実際に自転車で走ってみて印象に残った風景がもう一つ。
その独特な自然環境のために、自然林の少ないアイスランド。ビーチからペルトランに向かう途中に、遠くから見て森だと思って近づいた場所は墓地。そこは緑と花にあふれ、鳥たちのさえずりが耳に心地よい、とても明るい場所でした。
こういうシーンに出会えると、実際にこの国にやってきて本当に良かったと思います。せっかく遠くまで来たのだから、一日くらいはガイドブックを置いて、気の向くままに自転車を漕いでみるのはいかがでしょうか。目的地から目的地への移動中に、自分の琴線に触れるなにかに出会えるかもしれません。