イラク国内の都市間を移動する便利な方法をお伝えします。イラクは列車や長距離バスなどが普及していないので、これをうまく活用すると、いつでもどこにでも安価に移動できます。
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イラク国内の移動方法
イラクは歴史的遺跡や美しい寺院などが国内に点在する国です。しかし、国内の交通系インフラは整備されておらず、外国人観光客が個人で転々とするにはハードルの高い国でもあります。イラク国内に列車はありますが、南部バスラからバグダッドまでの直線のみで、一日1〜2本、夜中の運行です。また、長距離バスもなく、レンタカーでの単独都市間移動は、チェックポイントにて引っかかり先へ進めないリスクが高いです。
ツアーに参加することももちろんできますが、今回はすべて自力で都市間を渡り歩くための方法を伝授いたします。
都市間移動に便利なシェアタクシー
イラク国内の都市間移動にはシェアタクシーを使用すると安価で便利です。シェアタクシーは同じ都市や方角へ向かう人が集まって一つのタクシーをシェアするシステムです。
原則乗客は4人。助手席に1人と後部座席に3人です。例えば、目的の都市が片道60,000イラク・ディナールの場合、乗客の頭割りで一人15,000ディナール(1,650円 2023/8/1現在レート)で行くことができます。しかし、4人目がなかなか揃わないと、ドライバーの判断で乗客に了承を得て出発します。乗客3人で出る場合は、頭割りで1人20,000ディナール(2,200円)といった具合です。助手席は広いので、500ディナール多めに払います。助手席が良い場合は、その旨もドライバーへ伝えます。
シェアタクシーはガレージから
どの都市にもシェアタクシーはあり、’’ガレージ’’と呼ばれるターミナルから出発します。日本の高速バスターミナルのような場所です。
バグダッドの場合、ガレージはアラウィという街に2箇所あり、バグダッドより北の都市へ向かう場合は「アラウィ・ノース・ガレッジ」、南へ向かう場合は「アラウィ、サウス・ガレージ」から出ます。サウスガレージの目印はこちらの「Ibn Bunneieh Mosque」です。
ガレージに到着すると、あちこちで都市名を連呼しているドライバーがいますので、ご自身の行く都市のドライバーへ乗車する旨を伝えます。特に行き先掲示などはありませんので、ご自身で探します。
バグダッドに限らず、ガレージはどの都市も同じです。4人揃えば出発です。
街ごとのチェックポイントでパスポートを提示
イラクは都市間移動にパスポート必携です。街ごとにチェックポイント(検問)があり、都度提示要です。全くスルーの場合もあれば、荷物検査や尋問もあったりするなど厳重です。例えば東京から川崎、横浜を経由して小田原へ車で向かう際、街を跨ぐたびに免許証を提示するようなイメージです。下の写真のように、高い屋根のある場所がチェックポイントです。
おしゃべり好きなイラク人
一旦シェアタクシーに乗ると、乗客たちは見知らぬ人ともすぐに仲良くなります。イラク人はお喋り好きが多いようで、筆者もシェアタクシーを使用する度に乗客みんなと会話がはずみ、あっという間に目的都市に着いていました。筆者はアラビア語は分かりませんが、英語を話す乗客がいれば通訳してくれます。そうでなくとも何となく意思疎通はできますので、ぜひシェアタクシーで現地の方々と楽しい移動を!
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