日本人の記念館も！リトアニア第2の都市カウナスの見どころ

この記事の目次表示

• カウナスのおすすめ博物館
•    リトアニアで命のビザを発給した杉原千畝の記念館
•    悪魔博物館(デビルミュージアム)
• カウナス城と旧市街
•    カウナス城
•    カウナス旧市街
•    旧市街のリトアニア料理レストラン

カウナスのおすすめ博物館

リトアニアで命のビザを発給した杉原千畝の記念館

• 写真：まきまき

まず最初にご紹介するのは、第二次世界大戦中に外交官としてカウナスに滞在し、そこで多くの人々を救った「東洋のシンドラー」と呼ばれる杉原千畝氏の記念館です。杉原氏が救った人々はナチス・ドイツ政権下で迫害を受け、欧州各地から逃れてきたユダヤ人でした。

彼らは生き延びるためにソ連・日本を経由して第三国に移住しようと、日本通過のビザを求めてきました。当時、日本政府はユダヤ人に対するビザ発給を許可していませんでしたが、このまま放っておけば目の前にいる大勢の人々が命を落とすことになってしまいます。

• 写真：まきまき

杉原氏は悩みぬいた末、独自の判断で日本通過のビザを発給し、彼らの亡命を助けました。外交官として国の意に反することは、杉原氏自身や家族の身にも影響がおよぶ可能性がありましたが、その大いなる勇気と決断によって数千人の命が救われました。

その数年後に杉原氏は退職に追い込まれたそうですが、戦後ユダヤ人たちは命の恩人である杉原氏を探し続け、イスラエル政府からは「諸国民の中の正義の人」として表彰されることになりました。そして現在、命のビザ発給の舞台となった旧リトアニア領事館は、「杉原千畝記念館(Sugihara house)」として一般公開されています。

• 写真：まきまき

館内は杉原氏が実際に使っていた机やタイプライター、当時のビザなども展示されています。別室ではビデオが上映されていて日本語でも観ることができるのと、日本語がとても上手なリトアニア人の男性が案内してくれるので英語の苦手な方でも安心です。

それからこの物語は『杉原千畝 スギハラチウネ』という映画にもなっているので、リトアニアへ行く前に観ておけばより理解が深まるでしょう。館内には主演の唐沢寿明さんと、妻役の小雪さんが訪問した際の写真も飾られています。

悪魔博物館(デビルミュージアム)

• 写真：まきまき

カウナスのちょっと変わった美術館。3,000点もの悪魔が展示されている「悪魔博物館(デビルミュージアム)」です。世界各国の悪魔の中には日本の「天狗」も置かれています。恐ろしいはずの悪魔ですが、どれも可愛らしく憎めない顔をしていて、ユニークなミュージアムとして人気を集めています。

カウナス城と旧市街

カウナス城

• 写真：まきまき

ネムナス川沿いに建つ、とんがり頭の可愛らしい建物は「カウナス城」です。13世紀にドイツ騎士団からの侵略を防ぐために造られました。戦争により城の大部分が破壊されたため、今では塔と城壁の一部が残っているだけですが、カウナスを代表する見どころのひとつで、内部の見学もできるようです。

カウナス旧市街

• 写真：まきまき

カウナス旧市街のメインストリートは、首都ビリニュスに続く道として「ヴィリニュス通り」と名付けられています。小さなお店が並んでいる可愛らしい雰囲気のストリートで、規模は大きくないので歩いて散策するにはいいでしょう。

• 写真：まきまき

旧市街にはレンガ造りの聖ペテロ＆パウロ大聖堂や、白い外観が白鳥に例えられる旧市庁舎など、古く美しい建物が残されています。旧市庁舎の内部は博物館になっているようなので、こちらも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

旧市街のリトアニア料理レストラン

• 写真：まきまき

旧市街にある「Bernelių užeiga」は、リトアニアの代表料理「ツェペリナイ(Cepelinai)」が美味しくいただけるお店です。ツェペリナイはじゃかいもをつぶして中にひき肉を入れて丸めた料理で、もちもちとした食感が特徴です。楕円の形をしていますが、この名前はドイツの飛行船ツェッペリン号から来ているそうです。

腹持ちがよく食べ応えがあるため、ほかの料理も注文する場合は、ひとりで食べるのはきついかもしれません。同伴者がいればシェアするのをおすすめします。Bernelių užeigaではひと皿にふたつのツェペリナイが乗って、4,50ユーロ(約600円)でいただけます。