あなたは「オマーン」と聞いて、どこにあるかピンときますか??オマーンはオイルマネーで潤うアラビア半島の南東に位置します。そのオマーンの首都がマスカットであり、都市圏で80万人ほどの人口を有す、国内一の大都市です。日本からの直行便はなく、日本人観光客はまだまだ少ないオマーンですが、その美しさ・治安の良さから、ヨーロッパをはじめとする地域からの観光客で賑わっています。この記事では、そんなオマーンの首都マスカットの見所を5つご紹介します!
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【1】東京ディズニーシーを想起させる美しい街並み
1970年に現スルタンが即位してから、スルタン主導で急速な近代化が推し進められ、潤沢なオイルマネーをもとに、マスカットは美しい近代的な港街へと生まれ変わりました。
そんなマスカット、日本人が大好きな東京ディズニーシーの雰囲気にどことなく似ているのです!青い海に港街、海沿いには小高い山々が連なり、ポルトガル植民地時代に築かれた砦が、実用的なだけではなく、おしゃれな雰囲気を醸し出しています。また、きれいに整備された道沿いには、金色に彩色されたオブジェが所々配置され、メルヘンさを演出しています。
オマーンは、ドバイやカタールなど他の湾岸諸国の大都市とは違い、高層ビルを建設していません。白やペールオレンジの建物で構成された街が、近代化されつつも古き良きアラブの雰囲気を保っています。そんな街並みが、我々旅人を魅了するのです。
【2】魅惑で溢れるアラブの市場「マトラ・スーク」
マスカットと言えば、この「マトラ・スーク」。オマーン最古のマーケットの一つです。最古のマーケットではあるものの、現在では屋根付きの通路が整備され、気楽にブラブラできます。
オマーン名産で、ガンの治癒をはじめとして様々な効能があると言われているフランキンセンス(乳香)の香りに包まれながら、ただただアラブの珍しい骨董品を見ながら歩くのもよし、気に入ったものがあれば値段交渉して買い物を楽しむも良しです!
写真のお香セットは値段交渉の末、1.5オマーンリヤル(420円)で買いました。
小さな道が幾重にも分かれていて、一度脇道に入ってしまうと、迷い込んでしまったように思えるのも、マトラ・スークの面白さの一つ。また、客引きもあまりしつこくないので、ウィンドウショッピングもストレスなく楽しめます。
【3】朝夕の散歩に最適「マトラ・コルニッシュ」
朝は清々しい散歩道、夕方から夜にかけては幻想的な散歩道となるのが「マトラ・コルニッシュ」。
マトラ・スークもこのコルニッシュ(海岸沿いの道を表すフランス語由来の言葉)沿いにあります。
オススメのお散歩ルートをご紹介しましょう。約8kmに渡るコルニッシュの見所を西側から紹介します。
日中は熱中症にならないよう、水分補給をお忘れなく!帽子や日焼け止めもあるといいですね。
- マトラ・コルニッシュ
- オマーン / その他スポット
- 住所:Mutrah Corniche地図で見る
生鮮食品マーケット
大きな船が停泊しているポートエリアのそばにあります。スルタンの大きな顔写真が入り口に見えます。
朝から魚や野菜、果物が売られていて、マスカットの人々の日常に触れることができます。
バイト・アル・バランダ
あまり大きくないオマーンの歴史博物館です。恐竜の化石など地質学的なものから、乳香の道の重要拠点としての歴史まで、学ぶことができます。
ジオラマや動画もあり、わかりやすい展示内容となっています。
- バイト・アル・バランダ
- オマーン / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Bait Al Baranda地図で見る
- 電話:24 714262
- Web:http://baitalbaranda.mm.gov.om/
マトラ・スーク
スーク内の詳細は前項にも書きましたが、マトラ・スークが活気に満ちる夕方の時間帯には、入口がライトアップされます。それも綺麗です。
マトラ・フォート
ポルトガル人によって建てられた砦です。中に入ることはできませんが、この砦がコルニッシュの景観をより美しくしています。
複数の公園
お散歩に疲れたら一休み。綺麗な公園です。
オールド・マスカット
スルタンの宮殿や博物館がある、落ち着いたエリアです。ここにも複数の砦があります。
【4】壮麗なイスラム建築に酔いしれる「スルタン・カブース・グランドモスク」
イスラム建築に興味がある人にもない人にもとてもオススメなのが、現スルタンが即位30年を記念して国民にプレゼントした、「スルタン・カブース・グランドモスク」。
外観も美しいですが、中でも見所は、600人の女性が4年かけて織ったというイランのカーペットと、それが敷いてある祈りの場の大きなシャンデリア。
人々の信仰心と大きな富によってなし得た、イスラム建築の境地という感じがします。
この素晴らしいモスクを見逃さないために、見学する際に注意点すべきことは2点です。まず、時間。ムスリム以外は8:00~11:00のみ見学が許されています。11:00を過ぎるとどんなに遠くからはるばる来ても、中に入れてくれないです。そして、服装。男女共、膝や肩を出してはいけません。女性は頭髪を覆うスカーフ等も必要です。
- スルタン・カブース・グランドモスク
- オマーン / 社寺・教会
- 住所:Sultan Qaboos Grand Mosque地図で見る
- 電話:24 505170
- Web:http://sultanqaboosgrandmosque.com/
【5】美しく広々とした「クルムビーチ」
マスカットは大都市にも関わらず、綺麗なビーチまであります。なんて贅沢な街なのでしょう!「クルムビーチ」は、マスカットで最も地価の高い場所の一つであるクルムにあります。周囲には、ホテル・インターコンティネンタル・マスカットなどのリゾートホテルも充実しています。
海沿いにはオープンテラスでオーシャンビューのカフェやレストランが連なり、多くの観光客で賑わっています。もちろん、海水浴もできるので、のんびり休日を過ごすにはいい場所ですね!
終わりに
日本ではあまり情報を耳にすることがない、オマーンの首都マスカットは、日本人にも自信を持ってオススメできる素晴らしい街です。大都市でありながら、ディズニーシーのような綺麗な街並みが整備され、歴史を感じられるマトラ・スークや大きなモスク、おまけにビーチまで楽しむことができます。
中東というと何かと危険なイメージを持たれがちですが、オマーンは中東一治安が良いと言われています。道で会う人は親切ですし、マトラ・コルニッシュなどは、夜でも平和な範囲気が漂っています。摩天楼のドバイとは違ったアラブデビューに、マスカットはいかがでしょうか??
※記事内のルピーから日本円への換算は1オマーンリヤル=280円で計算しています。