ソロモン諸島は聞きなれない国かもしれませんが、日本と同じ島国です。小さな国ではありますが、手つかずの自然が多く残り、美しい海が広がっています。今回は、秘境ともいえるソロモン諸島唯一の世界遺産・東レンネルをご紹介します。
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ソロモン諸島ってどんな国?
ソロモン諸島は南太平洋に浮かぶ大小1,000近くの島々からなる島国で、地図上で見るとオーストラリアの右上に位置します。首都はホニアラ。日本からの直行便はなく、ソウル(韓国)やブリスベン(オーストラリア)経由が一般的です。オーストラリア経由の場合、所要時間は約12~14時間。
面積は28,900㎢で四国の約1.6倍の大きさ、人口は約61万人で鳥取県の人口より少し多いくらいです。赤道に近く熱帯気候のため、国土の大部分がジャングルに覆われています。四季はなく、年中暑い、常夏の国です。公用語は英語ですが、各民族によってそれぞれの言語を持つため、一般的にソロモン人は共通語のピジン語を使用しています。島国ということもあってか、みんな陽気でのんびりしています。
世界遺産・東レンネルとは?
東レンネルはソロモン諸島の最南端に位置する、レンネル・ベローナ州で最大の島・レンネル島にあります。レンネル島はサンゴ礁が隆起してできた世界最大のサンゴ島です。島の東部には、環礁の内側の海が湖となり、湖底のどこかで海と繋がっている汽水湖・テガノ湖があります。このエリアでは固有種が生息する独特の生態系が育まれており、1998年に「東レンネル」として世界遺産に登録されました。
どうやっていくの?
首都ホニアラから飛行機の直行便が出ており、所要時間は約1~1時間半。ただし、運航数は少ないので事前チェックは必須です。搭乗する航空機は一般的な飛行機であるジェット機ではなく、プロペラ機。座席数も25名程度と少なく、小型のため機体が揺れやすい!
まあなかなか出来ない体験だと思うので、これも楽しみのひとつと捉えてぜひ挑戦してみてください!船で行く方法もあるそうですが、かなりの長旅になる上、スケジュールも定まっていないので、やはり飛行機をおすすめします。
レンネル島の空港から東レンネルまでは車で約2、3時間。島内に1本あるメインロードをひたすら進みます。
宿泊施設はあるの?
秘境といっても、世界遺産があるためやはり観光客はちらほらやってくるもの。そのため、島内には小規模ながらも宿泊施設が点在しています。東レンネルを観光するなら、やはりテガノ湖周辺に宿泊するのがベストでしょう。英語になりますが、こちらのサイトにレンネル島内の宿泊施設の情報が掲載されています。
ただ、観光業に注力しているわけではないため、島内のネット環境が不安定だったり、施設のオーナーがメールをチェックしていなかったりなど、そのあたりも南国スタイル?でゆったりしています。メールをして返事がなかなか無くても気長に待つか、他の施設を検討するなど、根気強くチャレンジしてみましょう。
筆者が利用したTEGANO LODGEは、オーナーのおじさんがとても気さくで優しく、最初から最後まで本当によくしていただきました。とてもおすすめできる宿泊施設です!
- 写真:safarinaTEGANO LODGEのキッチン。お願いすれば使用可能。
- 写真:safarinaTEGANO LODGEのお部屋。部屋はいくつかあり、利用人数や部屋数で料金は変わる。交渉も可能。
- TEGANO LODGE
- ソロモン諸島
- 住所:TEGANO LODGE,Rennell地図で見る
- Web:https://east-rennell.com/accommodation/
食事はどうするの?
島の住民は魚を取ったり、芋などを育てたり、基本的に自給自足です。一応売店のような小さな店もあるようですが、首都から遠く離れたこの島になかなか商品が補充されることもなく、売り切れや品薄状態が多いです。観光で訪れる場合は、宿泊施設に予約をする際に食事の有無を確認しましょう。食事なしの場合はもちろんのこと、ありと言われた場合でも、首都で何かしらの食料を購入していくことをおすすめします。
筆者も航空会社側の問題で、しっかり事前準備した食料がレンネル島で受け取れず、慌てふためきましたが、ロッジのオーナーが親切にも最後まで食事の面倒をみてくれました。現地の方の優しさも、世界遺産レベルです。