夏の旅ファッションは、一般に身軽でかさばらないのが気楽で良いところですが、旅先がスイスだと、そう簡単にはいきません。もちろん、チューリッヒやベルンなど、都市部の街歩きだけが目的なら夏服のみでOK。ですが、4,000m級の山々が連なるその高みに気軽に登れる地、スイス。そんな恵まれた地をせっかく訪れて、山に登らないなんて、もったいない!万全の準備をして、行きましょう!あの山へ!
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スイス旅の目的は?
スイスへ旅行に行く際、どこをどんなふうに観光するかは、重要な計画の一つ。それによって、ワードローブもかなり違ってきます。街の散策だけか、登山列車に乗って山に登るか、そこからハイキングもするのか。平地の街から標高3,000mの山まで、同じ服装で良いわけがありません。
この記事では、夏のスイスで、標高3,000m級の山には行くけれど、本格的なハイキングはせずに山頂周辺は散策する程度、そして街歩きもするといったスタイルの旅ファッションをご案内します。
街歩きならプラス1でOK
街歩きのトップス
スイス旅行のファッション計画を立てる際、考えなければいけないのが標高の違いです。これによって、気温差が大きくなります。空の玄関口であるチューリッヒやベルン、ジュネーブなど都市部は、標高300m~600m程度で、スイスとはいっても一年を通して温暖な気候とされています。
しかし、朝晩の冷え込みや、天候による気温差は、日本よりも大きいので、通常の夏服にプラスできる薄手のカーディガンやサマーセーター、長袖シャツなどを持参すると良いでしょう。
街歩きのボトムス
ボトムスは、スカートでも短パンでもOK。夜の街中は、男女ともおしゃれをして、散策や食事を楽しむ人が多くなるので、ワンピースなども準備していくと楽しめます。もちろん、山ガールファッションで闊歩している人も多くいるので、高級レストランに行く予定がなければ、そのままのスタイルで通しても大丈夫です。
街歩きのファッション小物
晴れると日差しがとても強くなります。散策や街歩きの際には、日焼け予防のためにも、帽子は必需品です。サングラスもあると便利ですね。晴れていても急なスコールが降ることもあります。濡れるのを避けたい方は、レイングッズや折り畳み傘を持参していれば、万全ですね。
街歩きの靴
旅先なので、はきなれた靴であることは当然ですね。歩きやすい靴が一番です。ちなみに旧市街地は、石畳が多いので、ヒールやサンダルは歩きにくいです。
1日の温度差が30度も?!
山に登る日のトップス
1日のスケジュールの中で標高差があるということは、温度差も大きいということ。それには、調整しやすい重ね着が一番です。標高が上がるごとに重ね着ができる。標高が下がるごとに、脱いでいけることが重要。
上の写真は同じ日ですが、ユングフラウ標高3,571m地点からラウターブルンネン標高797m地点へ到着した際のもの。気温差25度以上で、どんどん服を脱ぐ状態でした。脱いだものを入れられるバッグも忘れずに。基本のトップスは、Tシャツやポロシャツなどの半袖の上に、保温性もあり軽いフリースが最適です。
アウターは、山登り用のゴアテックス素材などがあれば万全ですが、アウトドア派でない方には高額になるし、ほかに活用予定がなければもったいないので、裏地付きのウィンドブレーカーや、コンパクトになる薄めのダウンなども適しています。
ウィンドブレーカーなら、街歩きの際も保温効果もあり、突然の雨にも対応できるので安心ですね。頂上部ではダウンやウィンドブレーカー、中間地点では、Tシャツに1枚羽織り、平地ではTシャツ。山に登る日は、そんな1日になります。
山に登る日のボトムス
日ごろはスカート派の方でも、山に登る日だけはパンツをおすすめします。できれば、アウトドア用の、軽く濡れても乾きやすいものなら一番良いですね。
アウトドア用のパンツで、ファスナーで着脱ができて、ハーフパンツにできるタイプなどがあります。これだと気温に対応できて便利ですよ。
山に登る日のファッション小物
頂上の展望台などでは外に出ると、雪山から吹いてくる冷たい風が強く吹き、寒いことも十分考えられます。厚手のアウターが良いにこしたことはないのですが、ウィンドブレーカーが多少薄手でも、手袋やマフラーなどがあると、かなり対応できます。また、晴れると日差しも強く、雪もまぶしいので、サングラスがあると便利です。
山に登る日の靴
ハイキングを予定していない限り、通常のスニーカーで充分です。場所によっては、氷の上や雪面を歩くことも考えられるので、滑りにくい靴底なら安心です。
※本格的なハイキングを予定している方はこの限りではありません。