「南太平洋に浮かぶプチ・パリ」、「天国に一番近い島」として有名なニューカレドニア。イル・デ・パン、ウベア島などは日本人にもお馴染みですが、今回ご紹介するのは「リフー島」です。観光地にはない魅力に溢れた島の様子を見てみましょう。
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リフー島とは
ニューカレドニアの首都ヌメアから飛行機で45分、ロイヤリティ諸島最大の島がリフー島です。南太平洋クルーズの寄港地としても人気の島です。
詳しい位置については、ニューカレドニアで人気No.1の「ナンバーワンビール」にデザインされた地図で見てみましょう。
左側の一番大きな島が首都ヌメアがある「グランドテール島」。その真下にある小さな島が「イル・デ・パン」、グランドテール島の右隣に浮かんでいる四つの島がロイヤリティ諸島です。リフー島はこの真ん中の一番大きな島です。
リフー島の中心はロイヤリティ諸島の中でも一番大きな「ウエ村」。ここには市場、スーパー、銀行などの他、学校や病院、役所などがあり、リフー島だけでなく、ロイヤリティ諸島全体の政治、文化の中心になっています。
リフー島の魅力
パウダーサンドのビーチ
- 出典:www.flickr.comPhoto by eGuide Travel https://m.facebook.com/eguidetravel
ウエ村はシャトーブリアン湾に面していて、村のメインストリートがビーチに沿って続いています。このビーチがホントに美しい!真っ白なパウダーサンド、ブルーからエメラルドグリーンのグラデュエーションに輝く海。サンゴ礁に囲まれているため、波もなく穏やかなので、誰でも安心して泳げます。
シュノーケリングを楽しめるジネック湾
リフー島の海は美しいだけではありません。世界でも有数の種類を誇るサンゴ礁には2,000種以上の魚が住み、南太平洋でも最も手付かずの海洋生態系が見られる海としても知られています。
- 出典:www.flickr.comPhoto by Fil NC_KITE
吸い込まれるような透明度の海!ここジネック湾(Baie de Jinek)は海洋保護区にされているので、クルーズ船が入港しているときは、この環境を保護するために、入場制限されることもあります。
- 出典:www.flickr.comPhoto by eGuide Travel https://m.facebook.com/eguidetravel
独自の文化が残る島
ニューカレドニアの本島であるグランドテール島は南太平洋の「メラネシア文化圏」に属していますが、ここリフー島は地理的にメラネシア文化にポリネシア文化が接する場所になっており、本島とは異なる独自の文化を持っています。
- 出典:www.flickr.comPhoto by Dennis Sylvester Hurd
一概には言えませんが、実直でいて力強さを感じさせるメラネシア人に、ポリネシア人の「底抜けの陽気さ、明るさ」を加えたのがリフー島の人々。市場で見かける地元の人々や、クルーズ船の寄港時に、英語学習の一環としてクルーズ客に話しかけてくる子供達の明るさに、心が和みます。
この島の文化はフランス本国からも特別区として保護されていて、村ごとに酋長が、その村々を統括する三人の大酋長が今も存在しています。
海の絶景スポットの数々や海以外の見所も
海の絶景を味わうスポットは、50メートル以上の断崖から美しい海を眺められる「ドキンの断崖」や、そびえ立つ断崖に荒々しい波が押し寄せる「チョドレ断崖」、灯台からの水平線と地平線が印象的な「パン岬」などがおすすめ。もちろん絶景ビーチも数えきれないほどあります。
- 出典:commons.m.wikimedia.orgドキンの絶壁 Photo by Bahnfrend CC BY-SA 3.0
また、リフー島の名産でもあるバニラの加工過程を見学できる「バニラ園(La Maison de la Vanille)」など、海以外の見所もありますよ。ニューカレドニアから一足伸ばして、手付かずの自然と素朴で陽気な村人に逢いに行きませんか?