サントメ・プリンシペ

【サントメ・プリンシペ】日本人がほとんど知らないアフリカの火山島国

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東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2023年6月27日更新

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写真:toshel

アフリカ大陸の大西洋側、ギニア湾の火山列島に位置するサントメ・プリンシペという島国をご紹介します。日本人にはほとんど知られていないと思われますが、ダイナミックな自然が魅力の国です。

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アフリカ大西洋に浮かぶ島サントメ・プリンシペ

サントメ・プリンシペの場所

サントメ・プリンシペはアフリカ大西洋位置する島国です。

火山列島の一つであるサントメ島、プリンシペ島など複数の島から成る共和国で、人口のほとんどが首都のあるサントメ島に住んでいます。

サントメ・プリンシペの歴史

大西洋のギニア湾に浮かぶこの辺りの島々は、もともと無人島でした。15世紀にポルトガル人が上陸すると、16世紀には奴隷となるアフリカ人を連れてきて、サトウキビの生産を始めます。

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19世紀に入ると更に奴隷を増やし、コーヒーとカカオの栽培を始めて世界一の生産量を誇るまでに発展します。

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しかし、20世紀にポルトガルでカーネーション革命がおこり、各植民地からポルトガルは撤退をはじめると、これを機に、サントメ・プリンシペは正式に独立します。

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サントメ・プリンシペの今

2020年4月現在、サントメ・プリンシペの人口は20万人程度。一国としては極めて少なく、ポルトガル植民地時代に大陸から連れてこられたアフリカ人奴隷の子孫がほとんどです。公用語は植民地時代から使われてきたポルトガル語で、英語を話す人はごくわずかになります。

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植民地時代に大きく発展したカカオ栽培は、今でも総輸出の80%を占め、国の重要な歳入となっています。

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サントメ・プリンシペの観光

日本人にはまったく馴染みがなく、名前を聞いたことさえない人がほとんどと思われるサントメ・プリンシペは、2021年4月現在の在留日本人が0。世界のどんな国でも、必ず一人以上は日本人が住んでいるものですが、0というのは本当に珍しいです。しかし、なぜか日本のパスポート保持者は、アライバルVISA取得OKと、日本人に開かれた国でもあるのですよ。

  • 写真:toshel

それでは、サントメ・プリンシペの見どころをご紹介します。

サントメ大聖堂(Cathedral of Sao Tome)

ネオロマネスク様式のメインファサードを持つサントメ大聖堂は、15世紀に建てられた教会です。サントメ・プリンシペは、キリスト教徒が人口の80%を占めており、いつ訪ねてもお祈りする人の姿が絶えません。

  • 写真:toshel

前面には、ポルトガル・タイルである美しいアズレージョが施されています。中心に置かれたマリア像はなんと!フランシスコ・ザビエルが持ち込んだものといわれていますよ。

  • 写真:toshel
サントメ大聖堂
サントメ・プリンシペ / 教会
住所:sao tome cathedral地図で見る

サントメ・カトリック教会(Igreja da Conceicao)

ピンクの壁の可愛いカトリック教会です。

  • 写真:toshel

こちらの外壁にも、小さいながらアズレージョがありますね。

  • 写真:toshel
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内部は狭いですが、やはり人の絶えない教会です。

  • 写真:toshel
サントメ・カトリック教会
サントメ・プリンシペ / 教会
住所:conceicao church sao tome地図で見る

サン・セバスチャン・フォート(Star Fort)

サン・セバスチャン・フォートは、植民地時代にポルトガルによって築かれた砦跡です。

  • 写真:toshel

建物の中は博物館になっており、当時の遺物や美術品が展示されています。入場料2ユーロでガイドの説明もあります。

  • 写真:toshel
サン・セバスチャン・フォート
サントメ・プリンシペ / 遺跡・史跡 / 博物館
住所:star fort sao tome地図で見る

赤道の碑

街のあちこちに、この球体を頭に乗せた石碑が立っています。

  • 写真:toshel

サントメ・プリンシペは赤道直下に位置しており、それを示すための碑です。

インディペンデンス通りの可愛らしい店

街の中心を通るインディペンデンス・ストリートは、カラフルな壁の建物が並びます。

  • 写真:toshel
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アイス屋さん、チョコレート屋さんと、可愛らしい店が並んでいますよ。

  • 写真:toshel
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オボ国立公園(Obo Natural Park)

サントメ島は、中心部から南西にかけて広大な熱帯雨林が広がっています。ここは、オボ国立公園と指定されたダイナミックな自然の宝庫で、低地や山林、マングローブからサバンナまで有するビオトープが特徴です。

そのユニークな生態系は、アフリカ75の大森林の中で2番目に重要と位置づけられています。サントメ島には約700種の植物が存在し、そのうちの95種がこの島の固有種なのだそう。

また16種の固有鳥種もあり、WWF(世界自然保護基金)は地球上で「最も重要な鳥の地域」として「グローバル200」にリストアップしています。

さらに、珍しい形の山、サントメ山(Pico de Sao Tome)も注目です。世界に奇岩は数あれど、どれも群を成しているのが一般的です。しかし、ここは一つだけ突出。火山噴火がこのような岩山を作り出したのでしょうか。

  • 写真:toshel

高さは2024mと、サントメ・プリンシペで最高峰です。遠くからですと断崖絶壁に見えるこの山ですが、登山もできるようです。赤道直下らしく山の上部は霧に巻かれるなどし、雨だと進めないこともあるようですが、2泊3日で登山可能とのこと。なんと、最初に登頂したのは日本人なのだとか。

サントメ山
サントメ・プリンシペ / 自然・景勝地 / 山
住所:pico de sao tome地図で見る
オボ国立公園
サントメ・プリンシペ / 自然・景勝地
住所:Obo Natural Park地図で見る

Pestana Sao Tomeホテル

サントメ・プリンシペ唯一の五つ星ホテル。街の中心部から少し離れますが、海沿いに建つ静かな高級ホテルです。

  • 写真:toshel

人口が少ないうえ、観光客も決して多くはないサントメ・プリンシペですが、サントメ島には意外なほど多くのホテル、ゲストハウス、B&Bが点在します。このため、宿泊先に困ることはまずなく、長期滞在も問題なしです。ただし、人口の少ない島国ゆえ、アフリカのわりには物価がそれほど安くないのが難点。

  • 写真:toshel
Pestana Sao Tome hotel
サントメ・プリンシペ / ホテル / 5つ星ホテル
住所:Pestana Sao Tome地図で見る
Web:https://www.pestana.com/en/hotel/pestana-sao-tome

サントメ・プリンシペの行き方

サントメ島に、この国唯一の国際空港があります。

  • 写真:toshel

ヨーロッパを経由する場合はポルトガルのリスボンから、また、アフリカ経由の場合はアンゴラガボン、カメルーンから直行フライトがあります。日本からの直行便はありませんので、これらの国を経由して行きます。

  • 写真:toshel

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地球旅~現在192ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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