スイス交通博物館は、20,000平方メートルもの広大な敷地に、ありとあらゆる乗り物が網羅されている博物館です。それは、陸・海・空を越え宇宙に至るまでを意味し、すべての乗り物を紹介しています。じっくり見学すると、2~3日はかかるほど充実した展示内容と、大人から子供まで楽しめる工夫がぎっしり詰まっており、見ごたえ十分。世界中から観光客が集まるスイスで、最も来場者が多いミュージアムと名高い、スイス交通博物館をご紹介しましょう。
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スイス交通博物館はどこにあるの?
スイス交通博物館は、チューリッヒから鉄道(IC)で1時間、ルツェルン中央駅からバスで約10分の場所。バス停「Verkehrshaus」で下車すると、目の前です。
博物館は湖畔にあるので、フェリーでの移動も可能です。公園脇のフェリー乗船場からもすぐなので、アクセス抜群です。博物館からは、湖ごしにルツェルンの街並み、遠くにはピラトゥス山も見えます。
スイス交通博物館の特徴
施設内は、屋内外にわたり鉄道エリア、自動車エリア、船舶エリア、飛行機エリア、その他ケーブルカーや宇宙船エリアと多岐にわたり、そのコレクションの数はなんと3,000点以上。
その他にも別料金になりますが、プラネタリウムや、大迫力のIMAXムービーシアター、チョコレートについて学べるスイスチョコレート・アドベンチャー もあります。見て触れるだけではなく、動く、乗れる乗り物が多いのも大きな特徴で、小さなお子様はもちろん、大人まで、様々な年代の方が楽しめる博物館です。
どんなものが展示されているの?
圧倒されるのは、入館前から。巨大なトンネル掘削マシンが正面に鎮座し、建物の壁面には車のホイルや電車の車輪、船の舵などがぎっしりと敷き詰められています。館内への期待感も否応なく高まります。
鉄道エリア
鉄道大国のスイスらしく、このエリアは素晴らしい充実ぶりです。列車内に入ったり列車を上から見おろしたり、内部の構造を下から見上げることもできます。蒸気機関車の仕組みがわかるように立体裁断されたものの展示も。また、鉄道の運転シミュレーターにも挑戦できるので、鉄道ファンにはたまらないスポットのはず。
自動車エリア
自動車エリアは、昔の馬車に始まり、レースカーや、最新の車に至るまで揃っています。日本の車も展示されているので、誇らしい気持ちにもなります。
こちらには、ミニカーがまるで陳列台に乗せられているような状態で4階建ての枠に飾られているのですが、ディスプレイを操作すると、機械が自動的に好みの車を、シアタースペースまで運び出し、回転させながら説明してくれるのです。
船舶エリア
こちらも実際に使われていたボートハウスや、戦艦などのほか、運河エレベーターの仕組みがわかる模型や蒸気船など、日本人には目新しい乗り物もあり、新鮮な発見がたくさんあります。
船とは離れますが、観光産業に関する展示もあります。いかにもスイスらしく本物さながらに動くロープウェイも、機械好きな方には興奮してしまうスポットかもしれません。
航空&宇宙エリア
航空&宇宙エリアは、ライト兄弟の時代から、飛行機が空を飛び、人類が宇宙に行くまでの軌跡がたどれます。歴代宇宙服の展示、無重力を疑似体験できる設備や、戦闘機のフライトシュミレーターまであります。フライトシュミレーターは、かなりの人気スポットです。
係の方から、説明を聞いて乗り込むと、上の蓋が下ろされて鍵がかけられ、密閉状態になります。初心者が生まれて初めて戦闘機を操縦するので、想像を絶する運転となり、結果的に箱が上下左右に回転することに。
箱の中には、マイクがついていて、外に聞こえるようになっているので、待ち時間も楽しみながら過ごせます。叫び声と「OH MY GOD!!」の連呼が止まりません。
屋内から外を見ると、まるで飛行場にしか見えない屋外エリア。大型トレーラーなども並んでおり、興味は尽きません。
おわりに
冬季や雨の日など、お天気がイマイチの時も、ここで1日過ごすことができるので、覚えておきたいスポットです。子供ならず、大人まで、とにかく楽しいスイス交通博物館へ、ぜひ足を運んでみて下さい。
- スイス交通博物館
- スイス / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Lidostrasse 5, 6006 Luzern, Switzerland地図で見る
- 電話:41 370 44 44
- Web:https://www.verkehrshaus.ch/