吉沢亮さんが主役を演じる2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』。主人公の渋沢栄一ゆかりの地である東京都北区の飛鳥山には、「渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館」が期間限定で開館しています。今回は、大河ドラマ館とその周辺にある渋沢栄一関連の見どころをご紹介します!
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渋沢栄一と飛鳥山
渋沢栄一は、1840年、埼玉県深谷市に生まれた近代日本を代表する実業家です。設立した株式会社や銀行の数はなんと500にも上ります! あなたが日頃利用しているサービスを提供する会社も、渋沢栄一が関わった会社かもしれません。大河ドラマの主人公や新しい1万円札の顔になるのも納得ですね。
渋沢栄一は、明治6年(37歳の時)に製紙会社「抄紙会社」の創業場所を王子に決め、その製紙工場を見晴らすことができる飛鳥山に別邸を建てました。そして、60歳の時には本邸として、91歳で亡くなるまでこの地で過ごすことになりました。
渋沢邸は単なる邸宅ではなく、国内外から様々なお客さんを招いて歓待する、民間外交の場でもあったようです!
渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館
そんな渋沢栄一ゆかりの地にある北区飛鳥山博物館内にて、大河ドラマにちなんで「渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館」が2021年のみの期間限定で開館しています。
入り口から中に入ると、ドラマの世界観を表現した映像が映されている高さ8mの大型スクリーンや、『青天を衝け』出演者のサインに出迎えられます!
『青天を衝け』にもっと興味が湧く展示
入って左側の部屋には、『青天を衝け』の撮影に関するパネルや衣装、小道具が展示されています。「へーなるほど!」と思わず言ってしまいそうな撮影の裏話なども紹介されており、ファンにはたまらないです! ファンだけでなく、まだあまり『青天を衝け』について知らない人にとっては、ついドラマを見たくなるような内容となっています。
その部屋の向かい側にはドラマシアターがあり、渋沢栄一と徳川慶喜の出会いの場面の映像や、吉沢亮さんのインタビュー映像を観ることができます!
自分の顔が一万円札の顔に
「渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館」では、自分の顔を撮影し、1万円札の顔とすることができます!(もちろん偽物) 個別のブースで撮影をし、自分の顔があしらわれた一万円札の画像をスマホ等に保存することができます。
専用の用紙に印刷したい場合は、後述のおみやげ館に行けば200円で印刷してくれます。せっかくなので印刷してみるのもいいですね!
- 渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館
- 赤羽・王子 / イベント・祭り
- 住所:北区飛鳥山博物館地図で見る
- Web:https://taiga-shibusawa.tokyo/
旧渋沢庭園
渋沢邸の跡地である旧渋沢庭園では、下記でご紹介する2021年に期間限定でオープンしているおみやげ館で買い物をしたり、現存する渋沢栄一ゆかりの建物である晩香盧(ばんこうろ)や青淵文庫(せいえんぶんこ)を見ることもできます。
また「飛鳥山公園DEEP散策」というキャンペーンがあり、『青天を衝け』で渋沢栄一の妻・尾高千代を演じている橋本愛さんによる、建物などについての説明を聴くこともできます! それぞれのスポットにあるQRコードからアクセスしてみましょう。
渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館
こちらでは渋沢栄一関連のグッズや北区の伝統工芸品、飲み物・食べ物を買うことができます! 「東京都北区渋沢栄一プロジェクト推進事業助成金」を活用した商品など、大河ドラマの年だからこそ買えるような商品も多数あり、お土産選びには最適です!
筆者は「渋沢栄一 53の訓言 ローアングルカレンダー」を購入しました。2021年度は渋沢さんのお言葉を胸に、自身にとっても飛躍の年にしたいなあと思えますね!
また、キッチンカー「しぶさわ かふぇ」のしぶさわサンドイッチ(550円)や、渋沢栄一がこよなく愛した「煮ぼうとう」(1,000円)、北区の「お江戸小町」「滝野川ごぼうビール」(両方とも550円)といった珍しいお酒を購入したり、その場で味わうこともできます!
- 渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館
- 赤羽・王子 / おみやげ屋
- 住所:渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館地図で見る
- 電話:080-4787-9842
- Web:http://shibusawakitaku.tokyo/omiyage/
晩香盧(ばんこうろ)
晩香盧は、1917年に渋沢栄一の喜寿を祝って清水組(現在の清水建設株式会社)から贈られた洋風の茶室です。渋沢邸を訪れたお客さんをもてなすために利用されていました。品の良い佇まいが庭園の雰囲気に合っています。
青淵文庫(せいえんぶんこ)
青淵文庫は渋沢栄一の傘寿と子爵に昇格したお祝いを兼ねて、1925年に竜門社(現在の公益財団法人渋沢栄一記念財団)から贈られた文庫です。ステンドグラスや装飾タイルなどが重厚な建築物を彩っています。
- 旧渋沢庭園
- 赤羽・王子 / 庭園
- 住所:旧渋沢庭園地図で見る
- Web:https://www.asukayama.jp/stroll/st-03.html
渋沢史料館
大河ドラマ館のある北区飛鳥山博物館の近くには、紙の博物館の他、渋沢史料館もあります。こちらでは渋沢栄一の91年間に及ぶ人生を辿ることができます!
財界の著名人であり教育者としても活躍した渋沢栄一は、様々な場所・場面で写真を撮影されているため、渋沢史料館でも多くの写真を見ながら理解を深めることができます。渋沢栄一がいかに縦横無尽に日本の発展のため、人々の暮らしのため、奔走していたかがわかりますね! 本当に一人の人間の一生なのかと思うくらい、非常に大きな影響を各界に及ぼした方なのです。
- 渋沢史料館
- 赤羽・王子 / 博物館
- 住所:東京都北区西ヶ原2-16-1地図で見る
- 電話:03-3910-0005
- Web:https://www.shibusawa.or.jp/museum/
この記事を書いたトラベルライターから一言
戦国武将や明治維新の英雄などと比べると、今までドラマの題材になったりすることは少なかった渋沢栄一ですが、大河ドラマの主人公になったことをきっかけに、より多くの人が渋沢栄一の功績を知り、今後の日本を元気にするためのエネルギーを得られたらいいのではないかと思います!
渋沢栄一の出身地・埼玉県の深谷にある旧渋沢邸や渋沢栄一記念館、そして深谷の大河ドラマ館にも行ってみたいです。(ある通訳案内士)