ハラル/アラブ/地中海/中東料理の名店【アルミーナ】東京・神田

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• アルミーナは何料理か：中東料理、地中海料理、ハラルフード、アラブ料理の説明
•    1　中東料理
•    2　ハラルフード
•    3　アラブ料理
•    4　地中海料理
•    その他　レバント料理
• 東京・神田の中東料理店「アルミーナ」の雰囲気
• アルミーナのメニュー
•    ヴィーガン・プレート
•    マンサフ／Mansaf
• アルミーナのおもしろいところ

アルミーナは何料理か：中東料理、地中海料理、ハラルフード、アラブ料理の説明

• 出典：gauchan.xyz中東料理のお惣菜盛り合わせ「メゼ」。画像：がぅちゃんのブログ

アルミーナは中東料理店と言えますが、「ハラルフード100％」「アラブ地中海料理」と謳っているので、少なくとも4種類の料理の要素を含みます。中東料理、地中海料理、ハラルフード、アラブ料理です。それぞれ簡単に説明します。

1　中東料理

中東に該当する国の料理の総称です。数十カ国あるので、カバーする範囲は広いです。ひよこ豆のディップ「フムス」や、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」を定番料理とする国も多いです。

• 出典：gauchan.xyzフムスの例。画像：がぅちゃんのブログ
• 出典：gauchan.xyzファラフェルの例。画像：がぅちゃんのブログ

2　ハラルフード

中東にはイスラム教徒が多く暮らしているのですが、イスラム教の食のルールに則っていると認証された食べ物を「ハラルフード」と呼びます。（他の要素と比べて）地域はあまり関係なく、ハラルのラーメン屋なども存在します。

3　アラブ料理

アラビア料理とも呼ばれるのですが、アラブ人が暮らす地域の定番料理を指します。中東にはアラブ人が多く暮らしているので、中東料理＝アラブ料理といった状況です。アラブ人は北アフリカ（エジプトなど）にも多いです。

4　地中海料理

中東の国のいくつかは地中海に面しているので、それらは地中海料理の要素を含みます（地中海料理といえばギリシャ料理が有名ですが、中東料理と似ています）。地中海東側一帯は「レバント地方」と呼ばれていて、ここに該当する国の料理は「レバント料理」となります。

その他　レバント料理

• 出典：gauchan.xyz典型的なレバント料理。イスラエル・ハイファのアラブ地中海料理店「ファットゥーシュ」にて。

レバント地方は、イスラエル、パレスチナ、レバノン、シリアなどを含みます。アルミーナはパレスチナとイスラエルのバックグラウンドがあるお店なので、「レバント料理のお店」とも言えます。

アルミーナの料理、つまりハラール100％のアラブ地中海料理とは、「地中海エリア(パレスチナ／イスラエル)のイスラム教徒のアラブ人の料理」と言えそうです。これらの要素をどうしても一言で表すならば「中東料理店」となるでしょう。

東京・神田の中東料理店「アルミーナ」の雰囲気

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

エントランスには「地中海レストラン」とあるのでギリシャ料理っぽいのかなと思いきや、中は中東料理店らしい雰囲気です。ただし青と白の色が印象的で、東京で比較的よく見かけるイスラエル料理店のような印象も受けます。

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

店内には、パレスチナが首都と主張する「東エルサレム」にある聖地「岩のドーム／エルサレム旧市街」の写真がディスプレイされていて、「どうやらパレスチナだな」というのが伝わってきます。

アルミーナのメニュー

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ
• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

上品な印象があるメニューで、メインは1品2,000円〜といった価格。軽い気持ちでちょっと食べに行こうという気分の時に見ると躊躇するかもしれません。イスラエルで最高クラスのアラブ料理店やパレスチナ料理店と同等の値段設定なので、期待が高まります。

ヴィーガン・プレート

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

パレスチナやイスラエルの定番料理であるファラフェル（ひよこ豆のコロッケ）とフムス（ひよこ豆のディップ）が含まれるプレートです。「ヴィーガン・プレート」という名称に工夫を感じます。「ヴィーガン／Vegan」とは、動物性食品を拒絶する食生活のことです。

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ
• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

• ヴィーガン・プレート／1,200円

マンサフ／Mansaf

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

羊肉を米とヨーグルトで食べる料理のことです。「パレスチナの伝統料理」に記載されていた料理で、アルミーナの名物料理と言えるかもしれません（マンサフはパレスチナ以外の国でも食されます）。

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

塩味しっかりめのラム、強力なアニスの風味、ヨーグルトの発酵系酸味、と風味が豊かで美味しいです。値打ちがあると思いました。

• マンサフ／2,420円

アルミーナのおもしろいところ

• 出典：gauchan.xyz画像：がぅちゃんのブログ

アルミーナは中東料理店でありパレスチナ料理店でもあるのですが、イスラエルの要素も無視できません。オーナーシェフのシャディ・バシィ氏は、イスラエルのハイファ出身ということでも知られているからです。

• 出典：gauchan.xyzハイファの雰囲気。画像：がぅちゃんのブログ

余談ですが、イスラエルは、パレスチナ国外において世界で2番目にパレスチナ系住民が多く暮らす国です。彼らは「アラブ系市民」と総称されており、イスラエル国民の約2割に匹敵します（アラブ系市民＝アラブ人というわけではない）。

しかしアルミーナでは、イスラエルに関する言及がとくにありません。そういう意味で、パレスチナのアイデンティティを感じました。