千葉市

約30年間愛され続ける西千葉のベーカリー「プレセンテ」の魅力とは?

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:26都道府県

2021年8月17日更新

9,861view

お気に入り

写真:Adjoa

千葉県千葉市の住宅街の一角にある、小さなベーカリー「プレセンテ」。一度プレセンテのパンを口にした人は、その味を求めて遠方からも足を運びます。中には月に1度、横浜から2時間かけてプレセンテに通うお客さんも。ところが、お店の周辺はただの住宅街。観光スポットは皆無。なのに、なぜわざわざ多くの人がここに足を運ぶのでしょうか?本記事では、西千葉にある焼きたてパンの店「プレセンテ」の魅力をお伝えします。

この記事の目次表示

プレセンテってどんなお店?

「プレセンテ」は、焼きたてパンの店。平成元年1月に開業しました。約30年間続く、老舗のパン屋さんです。

お店では、毎朝4時前から仕込みを始めています。毎日焼きたてのパンとその甘い香りで、来店するお客様をお迎えします。

  • 写真:Adjoa住宅街の一角で芳醇な香りを漂わせている、ベーカリー「プレセンテ」。

場所

お店は、千葉大学西千葉キャンパスの裏に位置します。最寄りのJR西千葉駅からは、大学のキャンパス内を通り抜けてここに辿りつきます。住宅街にあるので、たくさんの地元住民が通っています。しかし、常連客は地元住民ばかりではありません。

その場所は、ただの住宅街で、近くにおでかけスポットがあるわけでもありません。しかも、最寄駅からはちょっと距離があります。にも関わらず、遠方からもはるばるお客様がこのお店に通うことも珍しくありません。かくいう筆者も、足繁くプレセンテに通うファンの1人です。

では、一体何がそんなに魅力なのでしょうか?

プレセンテの魅力とは?

最大の魅力は、飽きの来ないパンの味。パンの生地にバターを多めに練り込むと、はじめて食べたときの感動が大きい代わりに、飽きが来るのも早いそうです。プレセンテのパンは必要以上にはバターを使わない、いつまで経っても飽きの来ない味。だから約30年もの永い間、地元住民に愛され続けているのです。

そして、パンの種類が豊富なことも魅力。しかも、老若男女を問わず楽しむことのできるパンばかり。季節限定商品も多く、来店のたびに新しいパンに出会うことができます

  • 写真:Adjoa子どもから大人までおいしく食べられる様々な種類のパン

都心部にあるようなオシャレなベーカリーとはちょっと違うけど、だからこそ幅広い世代に永く愛されているのです。

どんなパンがあるの?

人気No.1「ひびわれボール」

1日に50個を売り上げる、人気No.1のひびわれボール(税込118円)。見た目はメロンパンのようにも見えますが、そうでありません。「ひびわれ」になっている上部はビスケット生地。そしてボールの中には白あんが入っています。「ひびわれ」部分のサクッとした食感、「ボール」部分のフワッとした食感。一度食べたら、この美味しさは忘れられません。

  • 写真:Adjoa人気No.1のひびわれボール。甘すぎず、老若男女に愛される優しい味。

その他菓子パン

しょっぱい系、甘い系ともに種類が豊富なのも、プレセンテの特徴。

  • 写真:Adjoa人気のミックスピザ(税込183円)はお昼どきには売り切れてしまうことが多い
  • 写真:Adjoaメロンパン(税込151円)や、こしあんドーナツ(税込118円)など定番の品も。

1番品数の多い時間帯で、50種類ほどの菓子パンが並んでいます。

  • 写真:Adjoaずらっと並ぶ菓子パン

お店の定番商品である「セサミサワーチーズ」(税込1個75円、3個183円)も人気。こちらは同じく1個75円で販売されているセサミこしあん、つぶつぶレモンクリーム(季節によって変わる)と組み合わせて、買うことができます。

  • 写真:Adjoaセサミサワーチーズ、セサミこしあん等のパンは、組み合わせ自由で3個で税込183円。1個税込75円。

春は桜、夏はとうもろこし、秋は栗、冬はクリスマスツリーをイメージしたパン…、というように季節限定の商品も多いです。夏季の現在は、パンではありませんが「杏仁マンゴープリン」(税込216円)が人気です。こちらもお店で手作りしています。

  • 写真:Adjoa夏季限定の杏仁マンゴープリン(税込216円)。パン以外にも、プリンなどの手作り商品があるので要チェック!

気になるものは、その場で買っておくことをお勧めします。次に来店するときにはもう出会えないかもしれません。

調理パン

サンドイッチ等の調理パンがお店に並び始めるのは、大体10時頃から。土日には、調理パンをお店に並べた直後に完売してしまうことも珍しくありません。

そしてこちらも、期間限定商品が多いです。

  • 写真:Adjoa人気の調理パンは、お店に並べた直後に完売してしまうことも

食パン・玄米ブレッド・フランスバケット

食パン(税込216円)、玄米ブレッド(税込259円)、フランスバケット(税込226円)は普段の食事用に買い求めるご近所のお客様が多いです。冷凍もできるので、遠方からお越しの人は何斤も買っていくこともあります。

  • 写真:Adjoa玄米ブレッド (左)1本税込777円/(右)1斤税込259円
  • 写真:Adjoaフランスパン(税込218円)。1人で丸ごと1本食べてしまいそうなおいしさ!

店長のおすすめは、食パンの4枚切り。「4枚切りは、1番パンの持つ魅力が引き立つ厚さ」とのこと。

  • 写真:Adjoa食パン (左)1本税込648円/(右)1斤税込216円

これらのパンは、その場で切ってもらうことができます。ご希望の厚さにスライスしてもらいましょう。サンドイッチ用は12枚切り、フレンチトースト用は4枚切り…など、用途によって合う厚さがあるので、店員さんに尋ねてみましょう。

来店時の注意

1番品揃えの良い時間帯は10時~12時前頃。お昼どきには地元の人たちが次々にお店に押し寄せ、すぐに売り切れてしまいます。お目当てのパンがある場合は、朝のうちに予約の電話を入れておくことをおすすめします。

  • 写真:Adjoa若干品薄の店内(筆者が取材したのは日曜日の16時頃)。

なお、店内にイートインはありませんが、すぐ目の前に公園があります。公園でベンチに座って食べることもできます。

次のページを読む

千葉市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


千葉・子供と行きたい観光スポット33選!子連れ旅行におすすめ

日本を代表するテーマパーク、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーや、海の動物たちのパフォーマンスが魅力の鴨川シーワールドなど、千葉への子連れ旅行におすすめの...


千葉ポートタワーと千葉港めぐり観光船で東京湾の絶景を楽しもう!

東京湾の絶景を楽しめるスポットは、東京や横浜だけじゃないことをご存じですか?実は千葉市内にもおすすめのスポットがあり、それがベイエリアに位置する「千葉ポートタワ...

【千葉】住宅地に小さな森!?話題の野外カフェ「椿森コムナ」は子供も大人も楽しめるツリーハウスやハンモックが大人気!

都内から車や電車で約1時間、千葉駅から徒歩数分の住宅地に突如緑の空間が出現します。自然の木を利用したツリーハウスやハンモック、テントがある話題の野外カフェ♬おし...

どんな展示?レストランの食事は?【千葉市花の美術館】を解説

「千葉市花の美術館」は千葉県千葉市の東京湾沿いに位置し、海の香りを感じながらお花の展示を鑑賞できる施設です。屋外展示、屋内展示共に充実しており、レストランではガ...

この記事を書いたトラベルライター

ほぼガーナ人・ときどき信州人
Adjoa(アジュア)はガーナで月曜日生まれの女子の名前。
ガーナでは、生まれた曜日によって名前が決まります。
そんなガーナの魅力を多くの人に知ってもらいたい!
ガイドブックには載っていないガーナのおもしろ観光情報を発信していきます!
どうぞよろしくお願いします★

辛い!濃厚!美味しい!ガーナの3大国民食を堪能しよう!

アフリカ料理というと、どのようなものを想像しますか?クスクス?ウガリ?西アフリカのガーナには、どちらもありません。ガーナと聞いて何を思い浮かべますか?チョコレー...


【長野県】良縁を呼ぶパワースポット「縁結神社」~日本で唯一“縁結び“の名を冠する神社

縁結びに御利益があるという神社は、日本全国各地にたくさんありますよね。でも、名前に「縁結び」とつく神社は、日本でここだけ!それは、森の中にひっそりと佇む、小さな...


チョコレートだけじゃない!定番のガーナ土産6選!

ガーナと言ったら、チョコレートですね。でも、それだけではありません!ガーナには、チョコレート以外にも魅力的なお土産がたくさんあるんです。アフリカらしいカラフルな...

棺桶に命をかける国?!葬式天国ガーナで葬式&棺桶工房を見学しよう!

西アフリカのガーナ。目立った観光資源のないこの国ですが、世界中でガーナでしか見られない珍しいものがあります。それは、独特な葬式スタイルとユニークな棺桶!ガーナで...

【ガーナ】負の世界遺産ケープコースト城で奴隷貿易の歴史に触れる

西アフリカのガーナ。今でこそ明るく陽気な人々が暮らす平和な国ですが、「奴隷貿易」という暗い歴史を持つ国でもあります。ガーナには奴隷貿易の拠点となっていた建造物が...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります