まだまだ日本人にはなじみの薄い国、南米・コロンビアはメキメキと観光客数が増加している注目の国です。そこで異彩を放つ巨大な岩La Piedra Del Peñol、そしてその頂上から見る絶景は他では見られない景色なんです!
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La Piedra Del Peñol(ラ・ピエドラ・デル・ペニョール)とは?
コロンビア第二の都市であるメデジンから2時間ほどのところにあるグアタぺ。こののどかな田舎町に突如として現れるこの岩は、数千万年前にマグマが隆起したものという説が有力ですが、実は隕石説もあるほど謎に包まれています。つまり、ちゃんとした理由は全く分かっていません。しかし、高さ220mもの巨石はかなり遠くからでも目視で確認できるほど存在感がありすぎる巨大な岩なのです。
「ペニョール」という土地の「ピエドラ(岩)」というスペイン語の意味から名前がついています。信仰の対象とされているらしいですが、悪魔の岩などとも呼ばれています。
頂上へとまっすぐに伸びるジグザグに見える靴紐やジッパーのようなものは岩の裂け目に作られた階段です。この階段を利用して岩の頂上まで登ることができるようになっていて、巨大な岩を下から見上げることも頂上から下の景色を見下ろすこともできます。遠くから眺めていると岩の大きさに圧倒されますが、この階段をいったいどうやって設置したのかのほうが、むしろ気になってしまうくらいです。
どうやって頂上まで行く?
岩のふもとにチケットカウンターがあり、そこでチケットを購入してすぐ脇にある入場口から入ることができます。ただし、このチケットカウンターまでの道のりも意外と過酷です。
ほとんどの人がメデジンからバスでグアタぺまでやってきます。バスは岩の目の前に止まりますが、そこからチケットカウンターまでは2つのルートがあります。1つはレストランの脇の階段を登りその先の坂道を徒歩で登る、もう1つは舗装された坂道をトゥクトゥクで登るです。どちらもチケットカウンターやレストラン、お土産屋さんが並ぶ大型バスの駐車場へとつながっています。
筆者は徒歩で行きましたが、そのあとにかなりの段数を登ることになります。すでに標高2,000mを超えており普段よりもきついです。体力に自信のない方はトゥクトゥクを使うのがいいかもしれません。
ここまで来たら、入場チケット18,000 COP(約600円、2019年5月時点)を購入してさっそく頂上まで登ってみましょう!
頂上までの道のり
入場ゲートを通過したところで足元を見ると50と書かれた黄色の文字が見えます。すでにこの時点で50段登っているのですが、途中で同じ色の数字を目にします。頂上まではなんと740段もあります!
近くで見ればよくできた階段がずっと頂上まで続いているのがわかります。また、岩のほうに目をやれば、壁に草花や苔が生えていることも分かります。こうしていろいろと観察しながら登っていきます。
階段は比較的広いので、後ろから歩行者が来ても追い越してもらうこともできますし、ちょっと休めるようなスペースも確保されています。徐々に変わっていく景色を楽しみながら、写真を撮りつつ、上へと進んでいきます。
先に述べたように標高はすでに2,000mを超えています。ここに来るまでに高地に慣れていればまだいいですが、到着して間もないとかなり体への負担は大きいです。思っている以上にすぐに息切れをしてしまいますので、ゆっくりと余裕をもった時間配分が望ましいです。
そしてようやく頂上に到着です。頂上には売店もあるので、そこでアイスを食べて一度休憩するもよし、ビールで乾杯している人もたくさんいました。ちなみに筆者は30分くらいかけて頂上にたどり着きましたが、するすると登って行ってしまう人も見かけました。
頂上からの絶景を堪能!
頂上には売店やお土産屋さんがありますが、その建物の屋上へと登ることができます。ここからの景色は格別です!360度遮るものは何もなく、遠くのほうに見える山々と湖の緑と青のコントラストにただただ脱帽です。時間を忘れてしばしこの絶景を楽しんでみてください。ここまで大変な思いをして登ってきたので、より感動的に感じられます。
ちなみに実はこの湖、人工的に作られた貯水池なのです。ダム建設のため貯水池となり、このような景色を作っているのです。のどかな雰囲気ではありますが、別荘や湖面に面したホテルなどもある避暑地でもあり、カヌーなどのアクティビティもあります。