写真：aka-regionクロアチアはアドリア海沿いに横たわる国で、中でもドブロブニクの旧市街は世界遺産にも登録され、「アドリア海の真珠」といわれるほど美しい街並みです。クロアチアの他の主要都市からドブロブニクに行く場合には、隣国ボスニア・ヘルツェゴビナの領土に入ってからでないと辿り着けません。まさに「飛び地」なのです。ドブロブニクは海洋貿易によって栄え、細かな装飾の石造りの建物や白い大理石の石畳みなど、中世の街並みが今に残っています。ジブリ映画『紅の豚』の舞台にもなった、美しい街へご案内します。
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アドリア海岸に延びるクロアチアの魅力
特に夏になると、ヨーロッパをはじめ世界中から多くの人をひきつけるクロアチア。首都こそ内陸にありますが、多くの人気観光地はアドリア海岸に広がっており、常に海を見ながら旅を楽しめる、海好きにはたまらない場所です。
写真：aka-regionアドリア海沿いに街があるクロアチア
クロアチアで登録されている7箇所の世界遺産のうち、海沿いに立地しているものが6か所もあります。街全体が世界遺産というスポットも多くあり、クロアチアの豊かな自然や建造物、街並みの魅力が凝縮された場所が多くあります。
例えば、カシテラ湾とスプリット海峡の間にある半島全体が美術館のような美しさのスプリット（Split）。シベニク（Šibenik）にある聖ヤコブ大聖堂は、レンガや木を使わず石のみで作られている石造建築の教会として世界最大です。
- 写真：aka-region真っ青なアドリア海
また、古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネツィア共和国の文化が混じる古都トロギル（Trogir）、紀元前2世紀頃ローマ人によって築かれた街であるポレッチ（Poreč）の歴史地区、Hvar（フヴァール）島にあるスタリー・グラード平原。そして、今回ご紹介する「アドリア海の真珠」と評されるドブロブニク（Dubrovnik）です。
- 写真：aka-region旧市街は撮影スポットだらけです。
- スタリー・グラード平原
- クロアチア / 町・ストリート
- 住所：Stari Grad, Croatia地図で見る
ジブリ映画『紅の豚』の舞台にもなったドブロブニク
ドブロブニクは「飛び地」であり、クロアチアの他の主要都市からドブロブニクに行く場合には、隣国ボスニア・ヘルツェゴビナの領土に入ってからでないと辿り着けません。
小高い丘から眺めるドブロブニクの街並みや、城壁の外に広がるアドリア海で泳ぎながら見る旧市街、街の中で過ごす昼下がりのカフェでの時間など、異なる角度からゆったりとした時間を過ごすのに最高の場所です。
- 写真：aka-regionクロアチアの世界遺産・ドブロブニクの旧市街全景
カフェ巡り、城壁ウォーク、地元住民の暮らしを感じる路地etc…ゆったり街歩き
ドブロブニクの街歩きは、城壁外のピレ門から始まります。
- 写真：aka-regionドブロブニク旧市街の城壁。ここから街歩きのスタート
ピレ門から、真っ白な石畳の幅の大きな道があります。これが、メインストリートのプラツァ通りです。ドブロブニクは一般車両の進入が禁止なので、車の排気ガスや騒音もなく、澄んだ青空の下でアドリア海から吹く潮風の香りを楽しみながら安心して歩くことができます。
- 写真：aka-regionドブロブニクは旧市街が立派な城壁で囲まれている
旧市街には、宮殿や修道院、大聖堂や教会等が所狭しに並んでおり、屋外博物館をまわっているかのように感じます。
- 写真：aka-regionドブロブニクの旧市街を散歩
カフェやレストランも街の至るところにあり、歴史的建造物の中で街を眺めながらほっと一息つくのも旅の醍醐味です。隣国ボスニア・ヘルツェゴビナのボスニアン・コーヒーや、イタリアのパスタやニョッキ、ドブロブニクの果樹園で採れたリンゴを使ったアップルタルトなどは、日本人の口にも合います。
- 写真：aka-region街中の朝カフェ
- 写真：aka-regionボスニア・コーヒー
隣国から文化的、経済的、政治的に影響を受けて来た歴史があり、イタリアのベネツィアや古代ローマ、スラブ文化やギリシャ文化、オーストリア＝ハンガリー帝国時代の建物があり、ドブロブニクを通じて周辺国の歴史までをも感じることができます。
- 写真：aka-regionドブロブニク旧市街の中心地
- 写真：aka-regionドブロブニクの朝の時間がおすすめ
- ストラドゥン通り（プラッツァ通り）
- クロアチア / 町・ストリート
- 住所：Ulica od Placa, Dubrovnik, Croatia地図で見る
世界遺産の暮らしを垣間見る路地裏探検
ドブロブニク含めてクロアチアの各都市で街歩きをしていると、猫をよく見かけます。石造りの路地にひょこっと現れたり、洗濯物の上で日向ぼっこをしていたり、画になる愛らしい猫に出会えます。
- 写真：aka-region画になるネコ
3万人弱が、今もドブロブニクの旧市街に居住しています。ドブロブニクは段差の大きな石段が坂をつくり、家々が連なっています。車もエレベータも使えない生活は、決して楽なものではなさそうですが、絵画のように美しい風景を生活の一部としながら暮らすことができるのは贅沢です。
- 写真：aka-region何とも味のある小道。ここには住人がいる
- 写真：aka-regionドブロブニクの旧市街には、たくさんの人が住んでおりこんな生活路もたくさんあります
ドブロブニク旧市街を眺める
- 写真：aka-regionアドリア海の真珠、ドブロブニクの旧市街を眺める
ドブロブニクの旧市街を眺められるスポットがいくつかあります。一番手軽な方法は、旧市街の城壁の上を歩く城壁ウォーク（有料）です。密集する赤い屋根や路地を見渡し、城壁を1周することで角度を変えた街の魅力を発見することができます。
- 写真：aka-region旧市街は、急こう配の坂！
また、旧市街の裏手にあるスルジ山の山頂（標高：412m）は、海を背景にしたドブロブニク旧市街の雄大な景色を一望できるオススメスポットです。旧市街の外からロープウェイが通っており、楽にアクセスできます。
- ドブロブニク 城壁
- クロアチア / 建造物
- 住所：Dubrovnik, Croatia地図で見る
- 電話：20-324-641
- Web：http://www.dubrovnikcard.com/product/dubrovnik-cit...
海好きにはたまらない、城壁スイム！
- 写真：aka-regionドブロブニク旧市街の城壁を見ながら遊泳
海に近い世界遺産の魅力として、世界遺産を眺めながら泳げるスポットが地中海やアドリア海を中心にあります。例えばマルタ共和国、そしてドブロブニクでも城壁スイムが可能です！一歩城壁の外をいけば、海を眺める椅子があったり、海へと続く手すりがあったりと、気軽に海を堪能できます。
- 写真：aka-region地元っ子の楽しみ方
エメラルド色の海で、太陽を浴びて白亜に輝く世界遺産の旧市街を眺めながら遊泳できるのは、最高に幸せな気分です。
- 写真：aka-region遠くにドブロブニクの旧市街が見える
（いずれの場合も近くに更衣室やロッカーがないことが多いので、あらかじめ水着を着ていき、遊泳後に体に巻ける大きなタオルを持参することをオススメします。また、貴重品の管理にはお気を付けください。）
- 写真：aka-region旧港
