「世界で一番美しい街」のキャッチコピーで人気上昇中のチェコ、チェスキー・クルムロフ。首都プラハから約190km、南ボヘミア州に位置するこの小さな街は、16世紀ルネサンス様式の街並みが現存することで知られ、1992年には世界文化遺産に登録されました。今回は、チェスキー・クルムロフの歴史と共に、お勧めのビュースポットや、南ボヘミア名物・川鱒の料理などをご紹介します。
この記事の目次表示
チェスキー・クルムロフとは
チェスキー・クルムロフとは、ドイツ語で「チェコの曲がりくねった川辺の草地」という意味。街の案内板を見るとわかるように、湾曲したヴルタヴァ川沿いに形成された小さな街です。
写真：トラベルライター
街と城の建設は13世紀後半に始まり、16世紀に入ると時の支配者・ローゼンベルク家の庇護のもと、ルネサンス様式の建物が数多く建築されました。色彩鮮やかで華麗なルネサンス様式の街並みは、今もほぼ当時の姿のまま保存されています。
チェスキー・クルムロフの街並み
- 写真：トラベルライター
- 写真：トラベルライター
ルネサンス様式の街並みが現存するチェスキー・クルムロフは、その辺りでちょっと写真を撮っただけでも絵になってしまうフォトジェニックな街。
旧市街西端にある古いビール醸造所を改修した建物は、チェスキー・クルムロフゆかりの画家、エゴン・シーレの作品を集めた美術館になっています。中世の趣の中で現代アートが楽しめるというのも面白いですね。
- エゴン・シーレ アートセンター
- チェコ / 博物館・美術館
- 住所：Siroka 71, Cesky Krumlov, Czech Republic地図で見る
- 電話：380704011
- Web：http://www.schieleartcentrum.cz/en/
チェスキー・クルムロフ城
- 写真：トラベルライター
この小さな街には不釣り合いなほどの大きさを誇るチェスキー・クルムロフ城。城内には1766年に完成したバロック様式の劇場が保存されており、機械仕掛けの舞台装置も現存しています。
城の装飾
チェスキー・クルムロフ城の装飾には多くのだまし絵が使われていて、遠くからは立体的で美しく見える城の装飾も、近付くとだまし絵だったことに気付き驚かされます。
装飾の絵柄は一つのまとまった様式ではなく、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココと実に様々。建築様式も同様で、時代ごとに異なる様式で増築されています。
- 写真：トラベルライター
城の塔
城の塔の螺旋階段を登り切ると、チェスキー・クルムロフの街並みを360度の大パノラマで楽しむことが出来ます。
- 写真：トラベルライター城の塔からの景色。
赤茶色に統一された屋根が特徴的な街並みは、およそ現実のものとは思えないほどの美しさ。大人1人50チェココルナの入場料がかかりますが、ぜひ訪れて欲しいビュースポットです。
- チェスキー・クルムロフ城
- チェコ / 建造物 / 城・宮殿
- 住所：Státní hrad a zámek Český Krumlov Zámek čp. 59 381 01 Český Krumlov地図で見る
- 電話：380-704-721
- Web：https://www.zamek-ceskykrumlov.eu/en
プラーシュティ橋の展望台
城内をヴルタヴァ川沿いに進みプラーシュティ橋を渡りきると、左手にもうひとつのビュースポットが現れます。
この展望台は、街を流れるヴルタヴァ川、チェスキー・クルムロフ城、聖ヴィート教会、16世紀の街並みの全てを一望できるのが最大の魅力。写真の撮影場所としても人気の絶景ビュースポットです。
- プラーシュティ橋の展望台
- チェコ / 展望・景観
- 住所：Most Na Plasti Český Krumlov地図で見る
