ヨーロッパの主食といえばパンですが、こんがり焼かれたものだけでなく、チェコにはクネドリーキと呼ばれる「茹でパン」が存在しています。材料とお鍋があればカンタンにできるため、自宅でチェコ気分を味わってみてはいかがでしょうか。
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チェコの茹でパン「クネドリーキ」とは
チェコ料理でお馴染みのクネドリーキは、お湯に入れて作る「茹でパン」です。チェコでは日常的に食べられている定番フードなので、レストランで見かけることも多いのではないでしょうか。蒸しパンに似たイメージですが、食べると案外お腹にたまります。
クネドリーキの生地には2種類あり、ジャガイモを入れるタイプと小麦粉だけで作るタイプがあります。小麦粉だけの場合はドライイーストを使うため、ジャガイモ入りに比べてふんわり仕上がりますが、ジャガイモを入れる場合はもちもち感が増すそうです。今回は小麦粉だけで作るクネドリーキをご紹介しますが、お好みに合わせて試してみてください。
クネドリーキの作り方
材料(4人分)
- 強力粉 125g
- 薄力粉 125g
- ドライイースト 3g
- 卵 1個
- 塩 小さじ3分の1
- 砂糖 小さじ2分の1
- 牛乳 100ml(ぬるめにあたためる)
1.材料を混ぜて発酵させる
すべての材料をボウルに入れて、やわらかくなるまで手でこねます。生地が均一になったら丸くして、ラップをかけて2倍に膨らむまで発酵させます。時間にすると30〜40分ですが、季節によっては発酵しにくい場合があるので、できるだけ暖かい場所に置くようにしてください。ホームベーカリーを使う場合は、ボタンを押して待つだけなのでらくらくです。
2.生地を細長くして熱湯で茹でる
発酵させたら適当な大きさに分けて、縦長の棒状にしていきます。鍋にお湯を沸かし沸騰したら、そこに棒状の生地を入れますが、茹でると膨張するのであまり詰め込まないよう気をつけましょう。ぷかんと浮くのでときどきひっくり返しながら、20分ほど茹でれば火が通ります。
3.水気を取って適当な大きさに切る
キッチンペーパーで表面の水気を取って、1〜2cmの食べやすい大きさに切ります。これでチェコの茹でパン、クネドリーキの完成です!とってもカンタンにできますね。
チェコの茹でパン、クネドリーキに合う料理
チェコは肉料理が中心であり、スヴィチコヴァーやグラーシュなど、シチューのような煮込み料理が有名です。それらの料理はお皿の中にクネドリーキが添えられていることが多く、まろやかなソースとモチモチ食感のクネドリーキがマッチしています。
日本で馴染みのある料理に合わせるならば、ビーフシチューやハヤシライスはいかがでしょうか。ミートソースや玉子を乗せても美味しいと思います。チェコはビール大国であるため、クネドリーキが添えられた肉料理とともに、冷えたビールで一杯やるとより雰囲気が出るかもしれません。