北海道の大屋根と呼ばれる大雪山の主峰・黒岳(くろだけ)。その頂上から800mほど歩いた先にある黒岳石室では、真夏でも雪が残り、夏の日本とは思えない壮大な景色と出会うことができます。今回は高山植物と雪の共演が美しい、夏の黒岳石室についてご紹介していきます!
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「黒岳」って、どんな山?
大雪山の秀峰「黒岳」は、北海道上川郡上川町にある標高1,984mの山です。
麓の層雲峡(そううんきょう)温泉街から出ているロープウェイを利用すると約7分で5合目まで行け、更にそこからリフトに乗り継げば7合目まであっという間に到着。そこから1時間半ほどの登山で気軽に山頂に立てます。
春や夏には高山植物、秋には彩り豊かな紅葉、冬にはスキーやスノーシューなどを楽しむことができ、1年を通して自然の魅力を大満喫できる山です。
山頂のその先へ!黒岳石室まで行ってみよう
7合目から頂上までの登山道中でも、もちろん北海道らしい雄大な景色を楽しめるのですが、今回ご紹介したいのは山頂の更に先にある「黒岳石室(山小屋)」です!
大雪山の標高2,000m付近の年平均気温は-3.8度程度で、これはアラスカの中北部に匹敵します。黒岳石室へと続く道では1年を通して雪がとけきらずに残っているところも珍しくなく、壮大な雪原を拝むことができます。
夏は高山植物も見ごろを迎えるため、雪とお花畑の珍しい共演を楽しむこともできて、とってもオススメ!
真夏だと連日30度を超えることもありますが、麓とは全く違った涼しい景色に出会えますので、さっそく黒岳石室へと出かけてみましょう♪
まずは黒岳山頂へ!
黒岳石室への道は黒岳の頂上からのびているので、まずは山頂を目指しましょう!
先ほども簡単にご紹介しましたが、黒岳山頂へは麓から出ているロープウェイとリフトを利用すれば約1時間半で登ることができます。
大きな石や岩がゴロゴロとした道もありますが、比較的登りやすく、小学校低学年くらいの子でも気軽にチャレンジできる道のりです。
7合目から山頂までのコース内でも、北海道らしい雄大な眺めや高山植物が見られるので、景色を楽しみながら登っていきましょう!
- 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
- 上川町(上川郡) / 展望・景観 / 紅葉 / ロープウェイ
- 住所:上川郡上川町層雲峡地図で見る
- Web:http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/
高山植物と雪の共演が美しい黒岳石室へ!
頂上に到着すると、黒岳山頂の道標の後ろに、白い雪と山の緑が美しい壮大な景色が広がっています。
道標のすぐ後ろから石室へと続く道がのびているので、壮大な景色へと向かって歩き出しましょう!
ロープに囲まれた、小さな石がゴロゴロと転がっている道を下っていき、まっすぐにずっと歩いていきます。
ほどなくして少し登りになり、遠くに小さく石室の建物が見えてきます。周辺には残雪があちらこちらにあり、真夏の日本とは思えない景色です。
再び石や岩の道を下っていくと、手で触れる距離に雪原が出てきます。
筆者が訪れた際は、麓では連日の30度越えにも関わらず、登り始めて数時間で天然の雪に触れられて夢のようでした!
更に石室方面へと歩いていくと、色鮮やかなお花畑が広がっています。
お花畑の隣にはすぐ雪原があり、雪とお花が隣同士にあるという高山ならではの不思議な光景を楽しめます。
お花畑から黒岳石室にはすぐに到着します。
黒岳石室には、おトイレ(有料)やドリンクの販売などもあるので、ランチや休憩にピッタリです。
黒岳石室周辺では、過酷な黒岳の気候ならではの景色がたくさん見られるので、ぜひじっくりと楽しんでいって下さいね♪
おわりに
高山植物と雪の共演が楽しめる、夏の黒岳石室のご紹介はいかがだったでしょうか?
黒岳石室までの道のりでは、真夏であってもそれを忘れてしまいそうなほど涼しい風が吹き、天然の雪に触れることもできます!
ロープウェイとリフトを利用すれば、2時間ほどの登山で夏の日本とは思えないような景色と出会えるので、ぜひ黒岳石室に行ってみて下さいね♪
- 黒岳石室
- 上川町(上川郡) / 山小屋
- 住所:北海道上川郡上川町 黒岳地図で見る
- 電話:01658-5-3031
- Web:https://www.rinyu.co.jp/kurodake/