イスラエル最南端のリゾート地・エイラート。そんなリゾート地にあり、昔ながらの雰囲気が溢れつつも、アメリカのシックな王道イタリアンレストランを彷彿とさせる「La Cuccina」を紹介します。
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La Cuccinaの概要
「La Cuccina」は、イスラエル最南端・エイラートのダウンタウンにあるイタリア料理のレストラン。観光客に特に人気で、こちらでは本格的なイタリア料理が味わえます。 ちなみに「La Cuccina/ラ・クッチーナ」とは、イタリア語で「キッチン」という意味です。
La Cuccinaの様子
「La Cuccina」はシックで落ち着いた雰囲気です。アメリカにありそうな、味のあるイタリアンレストランのような印象があります。
イタリア料理一本で攻めており、 お店のエントランスには「Not Kosher/コーシャ料理なし」と、英語とヘブライ語ではっきりと書かれています。
Kosher/コーシャについて
- 出典:he.wikipedia.org15世紀のコーシャ料理のための屠殺風景
コーシャ料理とはユダヤ教の食の戒律の基準(カシュルート)をクリアした食品のことを言います。イスラム教でいうハラールフードのようなものです。原則、ユダヤ教徒はコーシャ料理しか食べません。
コーシャ料理では、豚、貝、エビ、さらに肉と乳製品を混ぜるのもNGです。つまりピザやカルボナーラや魚介パスタなどは食べられません。コーシャじゃないイタリア料理というだけで、本格派だということがわかります。
とはいえ現代のイスラエルでは、カシュルートの制約を気にせず食生活を送る人が大半で、世俗主義のユダヤ人はHiloniと呼ばれたりもします(日本でも文化として家の中にお仏壇があったりしますが、 それが必ずしも仏教徒として敬虔な生活を送っているという意味でないのと似ています )。
La Cuccinaのメニュー
メニューはヘブライ語と英語(メニュー名はイタリア語も含む)があります。 王道のイタリア料理といった内容で、アメリカによくあるイタリアンレストランにとても似ています。
フォカッチャ(Focaccia)
フォカッチャはイタリア料理の代名詞ともいえるパンです。 オリーブオイルとすりおろしトマトとともに提供されます。
余談ですが、オリーブオイルとトマトでパンを食べるというのはイタリア料理とは関係がなく、イスラエルでよくあるパンの食べ方です。
- 22シェケル/660円
エビ&イカ (Shrimp & Calamari)
ガーリッククリームソースで炒められたエビとイカです。英語で「Calamari/イカ」と「Shrimp/エビ」と表記された時に出てくる典型的なフォルムです。
- 74シェケル/2,220円
チーズラビオリ(Ravioli ai Quattro Formaggi)
ラビオリはイタリア料理のメインメニューの定番でもあります。 メニューにはクワトロフォルマッジと書かれており、 日本でも聞いたことがあるようなネーミングです。チーズが詰まったラビオリです。
ソースは3種類(creamy、rosé、alfredo)から選べます。写真のものは「rosé」で、トマトクリームソースです。
- 77シェケル/2,310円
シーフードリゾット
シーフードリゾットはクリームソースで、ムール貝がたくさん入っています。ムール貝が入っているというのも、シーフードリゾットの典型的なフォルムといった内容です。 誰しもが美味しいと思えるであろう、文句なしの味わい。
- 102シェケル/3,060円
La Cuccinaのおすすめポイント
最先端でクリエイティブというよりは、古き良き安心感のある王道イタリア料理といった内容です。 そもそもイスラエルのイタリア料理はレベルが高いのですが、アメリカンスタイルの本格イタリア料理といった内容で、かなり美味しい部類に入るのではないかと感じました。
アメリカ人が求めている美味しいイタリア料理という意味では、もう文句の無い内容だと思います(アメリカ人でなくても文句なしにとても美味しいですが)。
また、エイラートで中東料理/イスラエル料理のローカルの名店はあまりない印象なので、はずれのないレストランという意味でオススメしたいレストランです。
- La Cuccina
- イスラエル / 洋食・西洋料理
- 住所:Royal Beach Boardwalk, Eilat地図で見る
- Web:http://www.lacuccina.co.il/
※記事内のイスラエル通貨シェケルから日本円への換算は、1シェケル=30円で計算しています。