日本の秘境100選の1つとしても知られている、北海道上士幌町にある「東雲湖(しののめこ)」をご存じでしょうか?北海道三大秘湖にも数えられているこの湖は、道路が通っている他の2つの湖とは違い、徒歩のみでしか行くことができません。約1時間半以上の険しい道のりをこえた先には、まさに「秘湖」にふさわしい美しい姿を拝むことができます!今回は、秘境感たっぷりの「東雲湖」について、行き方や周囲の様子などを詳しくご紹介します!
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北海道三大秘湖の「東雲湖」とは?
「東雲湖」とは、北海道上士幌(かみしほろ)町にある自然湖です。標高810mに位置し、湖の周囲は0.8km、最大水深は2mあります。
日本の秘境100選にも選ばれていて、支笏湖(しこつこ)近くのオコタンペ湖、阿寒摩周(あかんましゅう)のオンネトーと並び、北海道三大秘湖としても知られています。
その美しい姿を拝むには、車道が通っている他の2つの湖とは違い、片道約1時間半の山道を徒歩で進んでいく必要があり、まさに「秘湖」や「秘境」にふさわしいです。
湖周辺にはガレ場と呼ばれる岩石地帯があり、氷河期から北海道に住んでいる「ナキウサギ」の生息地としても有名です。
秘湖と呼ばれる「東雲湖」へ!初心者にもオススメのコース紹介
東雲湖へ向かうコースは複数ありますが、今回は山道に慣れていない方でも歩きやすい「白雲山(はくうんざん)登山口」からのコースをご紹介します!
コースの様子やポイントとなる地点が判りやすいように、下記の流れにそってご紹介していきます。
歩きやすいとはいっても、足場が悪いところも多々あるので、動きやすい服装や靴、熱中症対策などはしっかり行ってから出発しましょう♪
①白雲山登山口(スタート地点)
今回のスタート地点である「白雲山登山口」は、然別湖温泉街の少し手前にあり、鹿追(しかおい)方面から然別湖方面に向かう国道の途中にある新白雲橋の先にあります。
入口には大きな看板も設置されていて、初めて訪れる方にとっても判りやすいです。登山口前には駐車スペースもあり、簡易トイレも設置されています。
入口前にある入林者名簿への記入を終えたら、さっそく歩き出しましょう!
②白雲山分岐点
緩やかな道を登っていくと、登山口からすぐのところに白雲山との分岐を示す道標が出てきます。
この地点で東雲湖までは1時間45分と表示されています。道標に従い、東雲湖方面へと進んでいきましょう!
倒木をくぐったり、乗り越えたりと、少しアクティブさもある道が続きますが、足場はそこまで悪くなく、比較的歩きやすい道のりです。
③天望山分岐点
然別湖に沿って歩みを進めていくと、登山口からだいたい35分くらいの地点に「天望山分岐点」が出てきます。
道の様子は先ほどまでと大きく変わることもなく、倒木や岩の道をひたすら然別湖畔沿いに進んでいきいます。
お天気がいい時には問題ないかと思いますが、この周辺は濃い霧に包まれることも多いエリアです。視界不良となった際には足元などへの注意が必要です。
案内によると、この天望山分岐点から東雲湖到着までの所要時間は約1時間10分です。
④然別湖を背に更に森の奥へ
ここまでは然別湖に沿ってずっと歩いてきましたが、ここからは湖畔に背を向け、更に森の奥へと進んでいきます。
歩み進めていくにつれ、より森深くなっていきますが、足元の状態はさほど変わらず、依然として歩きやすい道が続きます。
しばらく進むと、「マナーを守りましょう」と書かれた看板が出てきます。
看板にも書かれていますが、この周辺からナキウサギなどの希少な動物の生息地であると共に、貴重な植物が数多く生えるエリアとなっています。
登山道から外れないように注意しながら、先へ進みましょう。ここまで来ると、東雲湖はもう目前です。
⑤東雲湖(ゴール)
細い登山道を進んでいくと、周囲は次第にガレ場となっていき、ほどなくして美しい東雲湖の姿が見えてきます。
湖を左に、さらに歩み進めていくと、ゴール地点である「東雲湖」の道標に到着です!
草木に囲まれた湖周辺はとても静かで、通り抜ける風が穏やかに水面をゆらし、とても神秘的です。
この地点からでも十分に湖を楽しむことができますが、もっと全体像を見たいという方は、ここからさらに進んだ先にある展望山へと続く登山道からの眺めがオススメです。
周囲を含めた湖全体を見渡すことができ、より秘境感あふれる様子を楽しむことができます。
片道約1時間半の道のりですが、日本の秘境100選にも選ばれている北海道三大秘湖「東雲湖」の美しさは、ぜひ一度は見ておきたい絶景です!
おわりに
徒歩のみでしか行くことができない北海道三大秘湖の「東雲湖」のご紹介はいかがだったでしょうか?
歩行距離が少し長く感じられるかもしれませんが、その先には疲れを吹き飛ばすような絶景が待っています!
然別湖観光と合わせて、ぜひ散策を楽しんでみて下さいね♪