群馬県桐生市は、レトロで趣のある建物が今も多く残り、町歩きに最適な観光地として、根強い人気があります。観光ポイントが広範囲に広がる桐生ですが、わたらせ渓谷鉄道乗車をメインにされる方も、その前後の半日でコンパクトに周れるスポットをご紹介します。
この記事の目次表示
ノスタルジックな桐生の町並み
西の西陣・東の桐生と呼ばれた桐生市は、古くから日本の絹織物業を担ってきました。桐生駅の北に位置する桐生天満宮から南へ伸びた本町通りの約13.4haは、「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区」、略して重伝建のまちなみとして、変化に富んだ町並みが続きます。町並みには、大正から昭和初期にかけて建てられた建物が多く、商家や織物工場、寄宿舎や銭湯など、織物業が盛んだった当時の面影が感じられます。
町歩きに便利な乗り物2種が無料
レンタサイクル
レンタルできる自転車で周るのも便利です。本町通りは、段差がある場所もあるので気を付けなければいけませんが、歩くよりは数倍早く周れます。主要スポットにて申請書の記入と身分証の提示をすると、高校生以上なら無料でレンタル可能です。
普通自転車なら、郵便局や駅前など指定場所での乗り捨ても可能。台数に限りはありますが、電動アシスト付きも準備されています。
低速電動バスMAYU(まゆ)
群馬大工学部や群馬県内企業によって共同開発された電動バスで、環境に優しく、昇降ドアや窓ガラスのない開放的な構造です。座席に座ったときの目線が、歩いているときと同じ高さに造られているそうです。土・日曜と祝日は、無料で市内の主要スポットを巡っています。運行時速19キロのまったり観光も楽しそうです。
【1】桐生天満宮
1591年(天正19年)徳川家康の命により「桐生新町」として作られた町は、桐生天満宮を起点として、南に浄運寺、北に天満宮が配され、神様と仏様に守られるように造られています。現在の社殿は1793年に落成したもので、群馬県重要文化財に指定されています。
- 桐生天満宮
- 桐生市 / 神社 / パワースポット
- 住所:群馬県桐生市天神町1丁目3−4地図で見る
- 電話:0277-22-3628
- Web:http://www.kiryutenjin.jp/top.html
【2】矢野園
現在は、お茶とお米の販売・喫茶店を営業している矢野園。かつては、矢野商店として呉服・お茶・お酒・調味料など、人々の生活必需品を販売していました。桐生の商業に大きく関わってきた矢野園の建物や蔵は、以前のままに残されています。店前の大きな釜が目印です。