知る人ぞ知る、石川県最強の珍スポット「ハニベ巌窟院(はにべがんくついん)」は石川県小松市に存在するカオスな洞窟寺院。未完成の巨大な大仏、不思議な彫刻の数々、洞窟内の地獄めぐり…。石川県の美しい観光スポットを充分に満喫した後、ちょっと変わった体験もしてみたいという方はぜひ立ち寄ってみてください。
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のどかな田園地帯に突如現れる大仏の頭
石川県小松市、粟津温泉から車で15分ほどの田園地帯に突如現れる大仏の頭がハニベ巌窟院の目印です。
平和への祈りを込め、昭和58年に建立された大仏は高さ15m。最終的に高さ33mの大仏建立がハニベ巌窟院の悲願なんだとか。
ハニベ巌窟院は水子供養の寺院でもあり、大仏下の観音堂の中や周りには水子地蔵がたくさん置かれています。
院主の作品が入り乱れるカオスな庭園
大仏の前を通り、院内を進むと初代・二代院主が作った様々な像が点在するカオスな庭園へ。
その先に洞窟寺院へ続く道があります。
長い階段を上りきると阿弥陀堂へ到着。ライオンとゾウがお出迎えしてくれます。
阿弥陀堂で満願成就祈願
ライオンとゾウの背後にあるのは阿弥陀堂の入口。
薄暗い洞窟の中には聖観音像、阿弥陀如来、日蓮、親鸞、蓮如、空海と宗派を超えた仏像が所狭しと置かれています。
阿弥陀堂の中では満願成就の祈願ができます。願皿に願い事を書いて、聖函の中へ投げ入れると願いが叶うそうですよ。
インド秘仏が見られる隆明殿
阿弥陀堂の隣にはインドの秘仏などが展示されている隆明殿があります。地獄めぐりの洞窟はここを通り抜けた先にあります。
ハニベ巌窟院最大の見所!地獄めぐりの洞窟寺院
江戸時代の石切り場だった洞窟を利用し、昭和26年に作られた洞窟寺院は全長約150m。中では携帯の電波は圏外です。順路を示す看板があるので迷うことはありませんが、入り組んだ洞窟を30分ほどかけて進むことになりますので、覚悟を決めてから入りましょう。
公式サイトには、洞窟寺院についてこんな案内が書かれています。
これでもか、これでもかと洞内に繰り拡げられる地獄絵巻。一巡して何か心にとどまるものがありましたら幸いです。
女性でも少し背をかがめる天井の低い入口ですが、中に入ってしまえば普通に立って歩けます。
仏教関連コーナー
阿修羅像など、仏教に関連する仏像が置かれています。
インド彫刻コーナー
インドの女神様をかたどったレリーフなどが並びます。
地獄めぐり
おびただしい仏像群を見て回った後、いよいよ地獄へ突入。地獄門の前では牛頭(ごず)と馬頭(めず)が待ち構えています。
ここから先はまさに地獄絵巻。
鬼の食卓には人間の目玉や耳が食材として乗っています。
地獄の最後には巨大なエンマ大王。
ここを超えると、また仏像の世界に戻ります。
真夏でも洞窟内は涼しく、天井から滴る水音しか聞こえない静寂の空間。異世界に迷い込んだような感覚に陥る洞窟寺院は下手なお化け屋敷よりも怖いかもしれません。小さなお子さんにはトラウマになってしまうかもしれませんのでご注意くださいね。
洞窟の終わりでは自然公園へ向かうか、来た道を引き返して入口へ戻るかを選びます。
ハニベ巌窟院 自然公園
洞窟をそのまま抜けて自然公園へ向かう坂道は、雨の日はぬかるむので要注意です。
5分ほど坂道を上ると自然公園へ着き、大涅槃像と巌窟王の像を見ることができます。
自然公園から帰り道の案内板に沿って進むと、洞窟を通らずに最短ルートで阿弥陀堂まで戻ってきます。
ちょっと可愛いハニベ巌窟院のお土産
地獄めぐりを終えて、最後に出口の売店へ。
土で作った型を素焼きした「ハニベ焼」のお土産が売られています。
洞窟の地獄絵図とは程遠い、可愛い作品がたくさんあります。値段も100円~とお手頃なので、一風変わった石川土産としていかがでしょうか。
さらに変わったものをという方にはハニベ大仏Tシャツやハニベ大仏オリジナル手ぬぐいもおすすめです。
誰かと行きたいハニベ巌窟院
石川県の最強珍スポット、ハニベ巌窟院。いかがでしたか?
平日はほとんど訪れる人がいないので、一人きりでの洞窟地獄めぐりは非常にスリリングです。怖がりの方はお友達やパートナーを誘って行ってくださいね。盛り上がるポイントがたくさんありますよ。
暑い夏に涼みに行くもよし、雨の多い冬の石川観光に取り入れるもよし、一年中楽しめる場所です。
- ハニベ巌窟院
- 小松市 / 穴場観光スポット / 雨の日観光 / ツーリング
- 住所:石川県小松市立明寺町イ1番地地図で見る
- 電話:0761-47-3188
- Web:http://www.hanibe.com